カルチャー

イギリスとアメリカのチップ(tipping)カルチャーについて:チップをいくら払えばいいのでしょうか?

イギリスとアメリカのチップ(tipping)カルチャーについて

📚 👄 スピーキング特化型のメソッド教材
English Reboot ✎👂

教材の詳細

スポンサーリンク

アメリカやイギリスではチップ(tipping)をいくら払うべきなのか?



今回の記事では、イギリスとアメリカのカルチャーの違いについて話してみたいと思います。今回のテーマは「チップ」になります。


日本のレストラン、美容室などではサービスを受けた際にチップ(tipping)を払う必要はありませんが、英語圏の国に行くと場合によってチップを支払う必要があります。

チップカルチャーに慣れていない日本人の観光客は少し困る事が多いと思います。


私はイギリス人なので、先ずはイギリスのチップカルチャーについて話していきたいと思います。イギリスのチップに関するカルチャーは、丁度、アメリカと日本の中間に位置する感じだと思います。

つまり、アメリカ程チップは必要ありませんが、日本と違って”場合によってチップを支払う”必要があります。


イギリスとアメリカのチップ(tipping)カルチャーについてイギリスとアメリカのチップ(tipping)カルチャーについて

おすすめ記事:





イギリスでチップを支払う際、その金額について



レストランでは?

ウェイターのサービスが普通である場合、会計の10%をチップとして支払う習慣があります。一般的にテーブルで会計を済ませて、レストランを出る前にテーブルの上にチップを置きます。


クレジットカードで支払う場合、会計金額に10%を足して、それをチップとして支払います。ですから、会計を済ます前に合計金額をしっかり確認しておいた方がいいと思います。

レストランによって、「service charge」が含まれています。Service chargeが含まれている場合は、別にチップを支払う必要はありません。しかし、サービスが特に良かった場合はテーブルにチップを残した方がいいでしょう。


パブでは?

イギリスのパブではチップを支払う必要がありません。しかし、時々バーカウンターの上にチップ用の箱・ジャーが置いてあります。

サービスが良かったら、このジャーに小銭を入れるとスタッフが喜ぶでしょう。イギリス人はサービスが特に良かったら、バーテンダーに「get yourself a drink too」(あなたも飲み物をどうぞ)と言って、バーテンダーに飲み物分のお金を渡します。そして、バーテンダーはそれで自分の飲み物を用意します。これはチップの代わりになる習慣です。


タクシーは?

一般的に会計の10%をチップとして支払います。しかし、ドライバーも特にチップをもらうという期待をしていませんので、アメリカと違ってチップを渡さなくても怒られないと思います(笑)。


ホテルでは?

高級ホテルで泊まる場合、荷物を運んでくれるスタッフに£1か£2を渡す習慣があります。安いビジネスホテルや観光客向けのホテルで泊まる場合、チップをあげなくても大丈夫です。


美容室では?

会計の10%をチップとして渡した場合、スタッフが喜ぶと思います。

参考:「How much should I tip? The etiquette of service charges and gratuities」 


イギリスでは、「minimum wage」(最低賃金)が法律で決まっていますので、ウェーターなどのサービス業に従事するスタッフは、自分の給料をチップに頼っていません。

イギリスでチップは「ボーナス」として考えられています。しかし、アメリカの法律は違います。


アメリカの数多くのレストランやバーは、ウェイターをとても安い時給で雇っていますので、サービス業のスタッフは、お客からのチップに頼っています。

アメリカではウェイターやバーテンダーにチップを渡さないと、彼等の生活が成り立たないような状況もあります(家賃が払えなくなるくらい困ります)。

ですから、アメリカに行った際には必ずチップを残すようにしましょう。




アメリカでチップを支払う際、その金額について



レストランでは?

サービスが悪かったら、10%が一般的な金額です。サービスが普通であれば、15%のチップになります。サービスが特に良かったら20%を残しましょう。

イギリスと同じくテーブルの上に残してもいいですし、クレジットカードで支払う場合には会計に付け足してもオッケーです。


バーでは?

飲み物を注文する度に$1か$2のチップを渡す習慣があります。


タクシーでは?

5%~10%くらいで大丈夫です。


ホテルでは?

荷物を運んでくれた人に$3~$5くらいを渡す事が一般的です。スーツケースや荷物が多い場合、もう少し多めのチップを渡しましょう。


美容室では?

10%のチップが一般的です。


参考サイト:Cultural Differences(tipping)


アメリカのウェイターやバーテンダーの時給は非常に低いので、彼等がチップをもらう事は本当に大切な事です。チップを渡さない事はとても失礼なので、ウェイターに「チップください」と言われる可能性があります。アメリカのウェイターはチップをもらうために凄くフレンドリーなサービスをします。ウェイターは何回もテーブルに来て「お食事はいかがですか?」などの気遣いをしにきます。


チップのカルチャーに慣れていない日本人にとっては、スタッフにお金を渡す事は少し変な事と思ったり、場合によっては恥ずかしい事かもしれませんが、時給の低いウェイターやバーテンダーがいる事を理解して、ちゃんとチップを渡した方がいいと思います。





スポンサーリンク

当サイト制作のビジネス英語教材

当サイトの記事を書いてる英語圏のネイティブのライターが制作から編集までを行った英語のニュアンスも完璧なビジネス英語に特化したボキャブラリー教材です。

本書籍では、ビジネスシーンで頻繁に使われるビジネス英語のボキャブラリーを「ビジネス英語の名詞」、「ビジネス英語の動詞」、「ビジネス英語の形容詞・副詞」の3つのセクションに分けて学習していきます。

各セクションでは100語のビジネス英語の単語と実際の使い方の例文を紹介しています。トータルとして、300語のビジネス英語の単語を学べる内容になっています。各単語と合わせて、ネイティブの使い方が分かるようにビジネスシーンを想定した例文を紹介しています。