英語を話すには何単語覚える必要がありますか?
皆さん、こんにちは。マリです。今回の記事では「英語がペラペラになる為に覚えるべき単語数」というテーマについてお話ししてみたいと思います。
英語を一生懸命勉強している人にとって「英語がペラペラになる」という事を将来的な大きな目標として掲げている方は多いと思います。英語のスキルの中でも特に「スピーキング」を上達させたいと思っている学習者の方はかなり多いと思います。
しかし、実際に「英語を流暢に話せるようになるには”英単語”をどのくらい覚える必要あるのでしょうか?」 このようなテーマは英語学習者の間では定番の疑問としてよく耳にします。
そこで、今回の記事ではその「英語がペラペラになるにはどのくらいの英単語を覚えるおくべきなのか?」という具体的な単語数と、平均的な英語ネイティブが知っている単語の数、そして日常英会話で必要な英単語の数など、様々なアングルからこのテーマに迫ってみたいと思います。
英語ネイティブはどのくらい単語数を知っている?
まずは、このテーマを解決する為に「英語ネイティブ達の単語の知識」について知る必要があります。しかし、「ある個人がどのくらいの単語数が知っているのか?」という事を正確に調べる事は以外に難しいです。しかし、私はこのテーマを調べるために海外の色々なサイトでリサーチしました。そこであるとても興味深い情報を見つけました。
イギリスの経済学誌「The Economist」によると、平均的な英語ネイティブ(大人)が約「20,000語~35,000語」の英単語が知っているそうです。
そして、8歳くらいの英語ネイティブは「10,000語」の単語を知っています。4歳の英語ネイティブは「5,000語」の単語が理解できます。
もちろん、大人といっても「本を読む人と本をあまり読まない人」もいますので、そういった条件によっては個人の単語の知識差があります。
そして、教育レベルによっても知っている単語数に影響してきます。当然、大学を卒業した人は高校卒業の人よりも学習時間が長いという理由から、大卒の人は単語の知識が多いです。
これ以外にも個人の単語数の知識を正確に測る事が難しい理由として「単語」というコンセプトの意味を決める事が難しいです。例えば、「動詞の現在形、過去形、過去分詞などの形式を違う単語として数えるのか?」という問題が出てきます。
単語数による理解できる英語のパーセント計算
色々な資料のデータを見ると、会話に出てくる80%の単語を理解するためには1,000語の単語しか必要ないという事が分かります。
しかし、80%の単語が分かるからといって「会話が理解できる」というわけではないと思います。つまり、1,000単語を覚えても「英語がペラペラ」になりません。
そして、会話に出てくる95%の単語を理解するためには3,000語の単語が必要だそうです。
しかし、色々な英語・英会話の資格を見てみると、3,000単語は「中級レベル」といったレベルです。これらの情報を分かりやすく下記の表でまとめました。
この表には各英語の資格とそれを取得する為に必要な英単語の数を記載しています。
単語数 | CEFR | TOEIC | 英検 |
500~1,000 | A1 | 120~225 | 3, 4, 5 |
1,000~2,000 | A2 | 225~550 | Pre-2 |
2,000~4,000 | B1 | 550~785 | 2, 2A |
4,000~8,000 | B2 | 785~945 | Pre-1 |
8,000~16,000 | C1 | 945+1 | |
16,000+ | C2 |
この表で紹介している単語数はあくまで概算なので、100%正確な情報ではありませんが、各英語の資格のレベルと照らし合わせると、このくらいのボキャブラリーは必要だと考えられます。
以上の事から、ある程度会話が出来るようになるためには最低でも「4,000語の単語は必要」という事になると思います。「英語がペラペラ」と呼ばれる人は最低でも「8,000単語」くらいの単語を知っている必要があると思います。
active vocabularyとpassive vocabularyの違い
皆さんは「active vocabulary」と「passive vocabulary」という語学用語を聞いた事がありますか?
この「active vocabulary」とは、日本語で「表現語彙」といいます。次に「passive vocabulary」は「理解語彙」といいます。
これを分かりやすく簡単に説明すると「active vocabulary」は「使える英単語」で、「passive vocabulary」「使えないけど意味が分かる英単語」という事になります。
どんな英語学習者でも「表現語彙」の上に「理解語彙」があります。つまり、英語が話せる人でも「理解は出来ているが実際の会話では使えない」というボキャブラリーの知識があります。
そして英語を話す為には「表現語彙を増やす」という必要があります。「表現語彙」を増やすためにアウトプット(スピーキング、ライティング)の練習がたくさん必要です。
英語を話すために必要な単語数のまとめ
まとめると、平均的な英語ネイティブは約 20,000語~35,000語の英単語の知識があります。しかし、外国人の英語学習者として「英語がぺらぺら」になるためには最低でも8,000語の英単語を覚える必要があります。
英語を流暢に話すレベルを分かりやすくイメージするとTOEICスコアで例えると「945点以上」それか英検であれば「1級」くらいのレベルになると思います。
そういったレベルになる事が出来れば、色々なシーンで様々なテーマの会話が英語で出来るようになります。英語でネゴシエーションがする事も可能です。
政治、経済、ポップカルチャーなどの話もすんなりと理解する事が出来ます。そして、自分の意見をはっきりと正確に英語で伝える事が出来るようなレベルです。
英語が流暢に話せるようになる為のお勧めスピーキング教材
そのためにはアウトプット(スピーキング、ライティング)の練習が重要になってきます。そして、アウトプットの学習は習慣的に出来るだけ毎日行っていく事によって徐々に上達していきます。
そういった日々のアウトプット学習にお勧めのなのが、当サイトで制作した「English Reboot(イングリッシュリブート)」というパターンメソッド系の教材です。この教材は、何といっても「例文がとても多い」という点がポイントです。そして、出来る限り分かりやすい文法の説明も入れています。
そして、この教材でメインとなるには「アウトプットの練習」が出来るという点です。上記で紹介したお勧めの「和英翻訳」や「文章を疑問文にする」、「文章を過去形にする」などのアクティビティーを行っていきます。
今回の記事の解説でも紹介しましたが、英語が流暢に話せるようになるためには「表現語彙」を徹底的に増やす必要があります。そしてそういった表現を使って実際に自分の口からアウトプットしていく訓練が必要になります。