イギリス英語の特徴や発音を学習できるイギリス映画作品リストの紹介
今回の記事では「イギリス英語の勉強にお勧めのイギリス映画」を10作品を紹介していきたいと思います。
日本の義務教育の中で行われている英語の授業は主に「アメリカ英語」がベースになっています。ですから、大抵の日本人の方は「英語=アメリカ英語」と思っている方も非常に多いと思います。
確かに世界的な規模でみればアメリカ英語を話している人達の人数は多いかもしれません。しかし、ヨーロッパの多くの国は主にイギリス英語が使われて、話されています。
そして近年ではTOEICテストのリスニング試験にも、イギリス英語やオーストラリア英語の発音が使われています。アメリカ英語とイギリス英語を比較すると日常会話で使われている英語は細かくみると、かなりの違いがあります。
イギリス人は日常会話でも、「イギリス英語特有のスラング」や、「イディオム」をよく使いますし、地方や階級によっても発音と言葉遣いが違います。イギリス英語の特徴を学んで、「イギリス英語の発音」を勉強したいと思っている人は、観光や留学等でイギリスに行く事が最も良い勉強になると思います。
そういっても普通のビジネスパーソンの方や学生の方は、経済的な理由や時間的な制約もあり、いきなり日本を離れてイギリスに行くという方法は難しいと思います。そこで今回紹介したいのが、手軽にイギリス英語を学ぶ方法として「映画を使ったイギリス英語の学習方法」です。
まず、「映画を使ったイギリス英語の学習方法」であればリスニング力を磨く事も可能ですし、同時にイギリスのカルチャーを学ぶ事も出来るので非常に効率的な学習を進める事が出来ます。
以下に紹介するイギリス映画のTOP10リストは、イギリスの様々な地方、エリア、階級の話し方が理解出来るようになる作品です。
映画の内容やアート的なセンスとしては、トップ10のリストにあげられる内容ではないものもあるかもしれませんが、イギリス英語のアクセントや発音等の特徴を理解するには、とても有効な映画作品になると思います。
Love, Actually(ラブ・アクチュアリー)
この映画には多くの有名なイギリス人俳優が出演しています。ヒュー・グラントやコリン・ファース、エマ・トンプソンなどの俳優が出演し、オムニバス形式のストーリーになっています。
ライトなコメディーですが、日常会話や恋愛関係の会話が多く出てきますので、イギリス英語の日常会話の練習には良い教材です。特に女性ウケのいい映画だと思います。
Bridget Jones’ Diary(ブリジェット・ジョーンズの日記)
この映画 Bridget Jones’ Diaryは、小説に基づいて作られた映画です。また、その小説は元々は新聞のコラムに掲載されていました。
主人公の「アラサー」の独身の女性(ブリジェット)のコメディー生活を紹介するストーリーです。
主人公のブリジェット役には、アメリカ人女優のレネー・ゼルウェーガーによって演じられたことから、映画が初上映された当時、多くのイギリス人が不満をもらしました。
何故アメリカ人の女優がイギリス人のキャラクターを演じるのか?このような不満がBridget Jones’ Diaryの映画に向けられました。
しかしブリジェット役を演じるゼルウェーガーのイギリス英語のアクセントは完璧でした。今ではゼルウェーガー以外のブリジェット役を想像できない程、ぴったりと役にハマっていてイギリスでも人気の女優になりました。
About a Boy(アバウト・ア・ボーイ)
About a Boy(アバウト・ア・ボーイ)も元々は小説でした。この映画はコメディーではありませんし、かと言って真面目なドラマでもないです。
むしろ、とてもイギリス人らしい、イギリス人の国民性を理解出来るライトなストーリーですね。ヒュー・グラントが演じるキャラクターは、父親から大金を譲り受けた為に仕事をしなくても生活出来るというキャラクター。
仕事をしない代わりに毎日楽で単純な生活をしている。だが彼は、マーカスという真面目な男に出会い、友情を通して彼が成長していくストーリーです。
Billy Elliot(リトル・ダンサー)
Billy Elliot(リトル・ダンサー)というこの映画は、イギリスの東北地方(ミドルズブラ)が舞台の映画です。労働者階級の家庭に生まれたビリーは、父親にボクシングをやらされているが、実は類稀なバレーダンスの才能がある少年。
ビリーは密かにバレーダンサーになる夢を持っているが、自分の考えを中々家族に理解してもらう事ができません。イギリスの北の地方の人は方言が強いとは言えませんが、確かに強いアクセントはあります。
以上の事から、イギリス国内の様々なアクセントや方言について理解したい人にとってこの映画はお勧めです。
Trainspotting(トレインスポッティング)
この映画はU-NEXT(ユーネクスト)とAmazonプライム・ビデオでも観る事が出来ます。
海外では「イギリス英語」は存在しないと言う人がよくいますが、実際「イギリス」は一つの国から成り立っている国ではなく4つの国の連邦国です。また、それに伴ってそれぞれの国の英語は少し異なります。
スコットランドはその連邦国の中の一つの国です。そしてこの映画、Trainspotting(トレインスポッティング)はスコットランドの映画です。
イングランド人と比べるとスコットランド人の英語のアクセントや言葉遣い等は異なります。この映画の舞台はスコットランドのエディンバラです。ブラックコメディー満載で激しいストーリーになっています。キャラクターはドラッグディーラーやジャンキーが多い事から話し方がラフで乱暴です。
しかし、映画としての評価は高く、とてもアイコニックな映画です。イギリス英語のスラングなどを勉強したい人にはお勧めの映画です。
ちなみにもう少しきれいなスコットランド英語を聞きたい人は「Local Hero」や「Braveheart」などの映画がお勧めです^^
The Queen(クイーン)
イギリス英語はよく「ザ・クイーンズ・イングリッシュ」と呼ばれていますが、実はエリザベス女王の話し方はとてもクセがあるんですね^^。
普通のイギリス人の日常会話はクイーンの使っている英語とは全く違いますね。^^「ザ・クイーンズ・イングリッシュ」を聞いてみたい人は「The Queen」というこの映画がお勧めです。
Brick Lane(ブリック・レイン)
イギリスはまだ「90%が白人の国」ですが、ロンドンなどの大都会に行くと移民や二世、三世の人も多いです。イギリスのカルチャーを深く理解したいなら、イギリスにやって来た移民のカルチャーと歴史も理解する必要があるでしょう。
この映画は、東ロンドンのバングラデシュ人のコミュニティーを中心にした映画です。主人公のナズニーンはバングラデシュ人で17歳の時にお見合いでバングラデシュ系イギリス人と結婚しました。
その後、ロンドンに移動する事になったナズニーンは新しい生活とカルチャーに慣れるまで様々なトラブルに遭遇していきます。
The Full Monty(フル・モンティ)
フル・モンティはアマゾンプライムでも観ることができます。この映画の舞台は、イギリスのシェフィールド市(北部)が舞台になっています。シェフィールドは、元々炭鉱の採掘場所として有名な街でしたが、不況で炭鉱の工場が次々と閉鎖になっていった。
その後、失業者の人数が次第に増えていった。失業者達はお金を得るために男性の友人達を集めて「男性ストリッパー団体」を作ります。
この映画はイギリス英語でも、主にシェフィールドのアクセントを聞く事が出来ます。また、イギリスの80年代の不況やストライキの時代も垣間見れる作品です。
コメディー映画ですが、当時の政治や経済の問題を感じる事ができる作品ですね。今のイギリスという国を理解する為には、この当時の社会問題を理解する事はとても重要だと思います。
Lock, Stock and Two Smoking Barrels(ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ)
この映画は、ガイ・リッチー(マドンナの元旦那です!)というイギリス人のディレクターによって製作された作品です。映画の内容はロンドンの下町で繰り広げられる犯罪組織のストーリーです。
一応コメディー映画ですが、かなり乱暴で激しいシーンが多いです。ガイ・リッチーの作品が好きな人は多いと思いますが、乱暴的なシーンが多い事からアンチファンも多いようですね。
しかし、イギリスのスラング(ライミング・スラング)がよく出ますので、作品の内容以外にも楽しめる部分はあると思います。
Attack the Block(アタック・ザ・ブロック)
この映画もコメディーのジャンルの入るかもしれませんが(イギリス人はコメディーが好きですね^^)。ストーリーとしては、エイリアンが宇宙から南ロンドンの団地にやってきて、ローカルのギャング達と戦うというストーリーです。(笑)
ロンドンはお洒落れで高級なイメージがあると思いますが、エリアによっては貧しい人達が暮らす、治安の悪い危険なエリアも存在しています。
この映画は、そういったエリアのカルチャーや、スラング、方言を上手に紹介してくれます。2011年に起きたロンドンのライオットの原因が少し理解出来るようになるかもしれません。
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