アメリカ英語とイギリス英語のどちらの発音にするべき?

英語を勉強する上でアメリカ英語とイギリス英語のどちらの発音にした方が良い?

この記事ではネットでも度々目にするテーマとして英語を勉強するなら『アメリカ英語とイギリス英語のどちらを勉強するべき?』という内容について英語ネイティブである私からの視点がお答えしてみたいと思います。

日本の義務教育では、主にアメリカ英語が教えられます。その為、多くの日本人にとって英語と言えばアメリカ英語が基準になっています。独学で英語を勉強している人はアメリカ英語、イギリス英語のどちらを選んでも問題ありません。

どちらを選んだにしても世界中の英語話者達に理解されます。しかしそうは言っても双方を比べた際に長所や短所もあります。そこで今回の記事では、アメリカ英語とイギリス英語の長所・短所を比較しながら紹介していきたいと思います。

目次

アメリカ英語の長所

アメリカ英語は、日本や韓国、中国、南米の諸国でも教えられています。そしてアメリカ人以外にも、アメリカ英語を話すスピーカーは世界的に多いです。

アメリカの人口は、300,000,000人です。そしてどこの町や州に行ったとしても、強いアクセントや発音のバリエーションが比較的少ないです。(勿論多少はありますがイギリス程多くありません)。

そして隣国であるカナダの英語の発音はアメリカ英語とあまり変わりません。アメリカのメディアやポップカルチャーは、世界的にみても影響力が強いので、英語学習として使えるメディアが多く、ドラマやハリウッド映画等を通して英語の勉強が出来る事も魅力です。

またポップカルチャーだけでなく、専門的なウェブコンテンツやテクニカル系の情報の大部分はアメリカ英語で書かれている事が多いです。特にテクノロジーやサイエンスの分野で働いている方であればアメリカ英語の方が有利かもしれません。

アメリカ英語の弱点

アメリカ英語では「r」の音韻がはっきり発音されます。このrの発音は日本人にとって最も苦手な発音の一つです。そのためアメリカ英語の発音は少し難しいという見方もあります。そして、アメリカ英語を中心に紹介している辞書は比較的少ないです。多くの英語辞書はイギリス英語で作られていて、勿論イギリス英語が中心に紹介されています。

イギリス英語の長所

イギリス英語とは、イギリス人(人口:62,000,000人)によって話される英語ですが、その他にも近隣のヨーロッパ諸国でも話されています。またアフリカの国々(特にイギリスの元植民地)でも使われています。そして、オーストラリアやニュージーランドにも独自の英語があります。しかし、アメリカ英語に比べてるとイギリス英語の発音にとても近いです。イギリス英語の発音については以下のサイトが詳しくお勧めです。

イギリス英語の発音・アクセントを上達させる練習法

イギリスの英語辞書はクオリティーが高く世界でも認められています。イギリス英語の辞書を使えばイギリス英語の発音だけではなく、アメリカ英語の発音も紹介されています。またイギリス英語を勉強しながら、同時にアメリカ英語の発音にも触れることが出来ます。

イギリスは比較的小さな国ですが、メディアの規模や種類が多いです。イギリス英語はBBCのドキュメンタリーを使っても勉強する事が出来ますし、多くの有名な映画(ハリー・ポッターや、ブリジェット・ジョーンズなど)を使って勉強する事も出来ます。他には音楽好きな方には、ビートルズ等のロックミュージックを使ってイギリス英語を勉強が出来る点もポイントが高いと思います。

イギリス英語の発音は少し上品なイメージがあります。「イギリス英語」という発音は、実は「RP」というアクセントでテレビニュースやドキュメンタリーなどのメディアで広く使われており、イギリスの専門職や上流階級の人々によって使用されています。

以上の理由から、イギリス英語には少し上品なイメージがあります。

アメリカ人の立場から見ると、少しインテリなアクセントだと思われています。またアメリカに行った際にもイギリス英語のアクセントはチャームポイントになります。実際にイギリス人ある私もアメリカに行った際にイギリス英語のアクセントが気に入られました。

アメリカ人の多くはイギリス英語のアクセントが好きでチャーミングだと思っている人が多いです。イギリス英語は日本人の話す英語の自然なアクセントに近いかもしれません。子音がはっきり発音されているので、rの発音は滅多に出てきません。

イギリス英語の弱点

イギリス英語を学習してイギリスに行った際、実際に使われているイギリス英語に対して少しショックを受けるかもしれません。イギリスは小さい島国ですが、実はアクセントのバリエーションは非常に多いです。例えば、となりの街から30km程度しか離れていない街のアクセントでも全く違うアクセントで話す事があります。


そして思ったよりもRPのアクセントを使っているイギリス人は少ないです。テレビやメディアに出演している人たちは「RP」を使って話しますが、ローカルの人達は自分の方言で話している人が多いです。

アメリカ英語とイギリス英語についての比較のまとめ

以上アメリカ英語とイギリス英語についてまとめてみましたが、やはり教材やメディア等を見比べてみると、アメリカ英語の方が優勢ですね。

しかし英語学習においては、どちらの英語を選んだとしても正しい答えはありません。どちらを選ぶにしても英語学習者として、「自分のニーズとウォンツ」を見比べてから決める方が良いと思います。

どちらの英語にしても、リスニング学習をする際には発音の部分を加味せずに勉強出来るメディアを使いながら学習していくと良いでしょう。

またどこに行っても双方の英語が使われているので、結局は必要に応じてアメリカ英語とイギリス英語を理解しなければならないと思います。

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