英語のbeefは「牛肉」という意味以外にも色々な意味がある
今回の記事では久しぶりに英語のスラングを紹介していきたいと思います。今回紹介するスラングは「beef」という単語になります。
殆どの読者の方は「beef」の英語の意味はご存知だと思います。「beef」は元々「牛肉」という意味になりますね。日本でも近年「ローストビーフ」が人気になり、すっかり定着していますね。また「ローストビーフ丼」というメニューを出しているお店もよくみかけるようになりました。
ですから、英語学習者ではない一般の方にも「beef」という単語の意味は広く知られていると思います。しかし、実は「beef」という単語は他の使い方、他の意味もあります。そこで今回の記事では、スラングとして「beef」を使った場合の意味と使い方を紹介したいと思います。
「筋肉」という意味になるbeef
このスラングはとても分かりやすいと思います。「マッチョ」の男性の筋肉は英語でよく「beef」と呼ばれます。そして、「beef」に「y」を付けると、「beefy」という形容詞を作る事が出来ます。
この「beefy」とは「筋肉が多い」という意味になります。そして「筋肉の多いマッチョ」は「beefcake」と呼ぶ事があります(笑)。ちょっと面白いスラングですね。それでは実際のネイティブの使い方を例文でみていきましょう。
筋肉という意味の使い方 例文:
My husband started going to the gym and put on a lot of beef.
(私の旦那はジムに通い始めて筋肉をつけました。)
My sister’s boyfriend is very beefy.
(僕のお姉ちゃんの彼氏は筋肉が多い。)
I don’t like beefcakes. I prefer skinny men.
(私は筋肉の多い男性が好きじゃない。私は細い男性の方が好き。)
「強くする」という意味になるbeef
この使い方は上記の意味に似ています。「to beef ~ up」という句動詞は「何かを強くする」や「筋肉を付ける」という意味になります。
例えば、自分の体が細くて弱いという場合には、「I want to beef up」(私は筋肉を付けて強くなりたい)という言い方になります。そして、体型に関する話だけではなく「足りない物」や「薄い物」を強くしたいという場合に「to beef ~ up」という句動詞を使います。
それでは実際の英語ネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
強くするという際の使い方 例文:
I am too skinny. I want to beef up a bit.
(私は細すぎる。もっと筋肉を付けたいと思う。)
This essay is too short and lacks detail. I need to beef it up a bit.
(このエッセイは短すぎて詳細が足りないよ。もう少し長くして詳細を足す必要がある。)
「不満」、「文句」という意味になるbeef
このスラングは元々アメリカ英語のスラングです。このスラングはよく「ヒップホップ音楽やブラック映画」に出てきます。だからといって、このスラングは別に「アメリカの黒人にしか使われていない」というわけではありません。
このスラングはよく「got beef」というフレーズで使用されます。それでは、実際の英語のネイティブの使い方を例文で確認してましょう。
文句という意味の使い方 例文:
I’ve got beef with Mike.
(私はマイクに文句がある。)
Have you got beef with me?
(あなたは私に文句あるの?)
それでは今回の記事では「beef」というスラングの意味を紹介してみました。意見すると単純な単語「beef」には色々な使い方がありますね。