ライティングの勉強をする際にシソーラス(分類語彙辞典)がお勧めな訳
英単語の知識がまだ足りない人にとっては、英語の長文を読んだり、書く事は大変な作業になると思います。特にビジネスライティング(ビジネス英文メール含む)を行う上ではさらに難易度が増してくると思います。
英語のライティングに慣れていない場合、同じボキャブラリーを何回も繰り返し使ってしまう事もあるでしょう。こういう時にはライティングスキルとして同意語を使いたいと思う時が多いと思います。
ですがまだ英単語の知識が乏しい場合、それらの同意語がとっさに頭に浮かんでこない場合も多いと思います。こういった場合には普通の英語辞書はあまり役に立ちません。
その際にお勧めしたいのが、この「シソーラス」(thesaurus)という本です。シソーラスとは同意語を一緒にリストする本です。例えば「write」(書く)という動詞を調べると、この同意語と似ている単語を見つけ出す事が出来ます。
例えば・・
- author
- bang out
- chalk
- compose
- create
- dash off
- draft
- jot down
勿論、単語によって使い方やニュアンスが異なる場合がありますが、自分のライティングスタイルにアクセントを入れたり、バラエティーを豊富にしたい場合はこのようなりストがとても役に立つと思います。
シソーラスは単に英語学習者だけが使うと本いう訳ではありません。英語圏の学生・大学生の殆どの生徒はシソーラスを使っていると思います。
私も高校の時にエッセーを書いた際にシソーラスを使いました^^。 ボキャブラリーの幅を広げたい人にとても役に立つツールになると思います。
しかし、シソーラスは使い方を間違えるとライティングが変になるおそれがあります。シソーラスに出てくる単語リストは「完全な同意語」というわけではありません。
各単語によってニュアンスと使い方の違いがありますので、使用する単語によっては慎重に使う必要があります。ですからこれらを間違って使ってしまうとライティングが不自然になる可能性があります。
ライティングの練習をする際の正しいシソーラスの使い方とアドバイス
- シソーラスのレイアウトをちゃんと理解する事。アルファベットの順番に並べられたシソーラスもありますし、テーマで並べたシソーラスもあります。
自分専用のシソーラスのレイアウトを理解すれば効率的に使えるようになるでしょう。 - 普通の辞書と一緒に使いましょう。単語のニュアンスと使い方が分からない場合は、必ず辞書で調べるようにしましょう。
シソーラスで見つけた新しい単語を辞書で調べて、辞書に掲載されている例文を読みましょう。
次にお勧めのシソーラスとそれぞれの特徴を紹介していきたいと思います。
Scholastic Children’s Thesaurus: Children’s Thesaurus
このシソーラスは子供向けの教材なので字が読みやすいですし説明が簡単です。ですから、このシソーラスは英語レベルが初級~中級者の方に良いと思います。
それぞれの「同意語」の微妙な使い方の違いが分かりやすく説明されています。例文もたっぷり紹介されています。見出しの単語は500語があり、同意語は全部で2,500語くらい掲載されています。
The Merriam-Webster Dictionary of Synonyms and Antonyms
このシソーラスは同意語だけではなく、反意語のリストも紹介されていますので役に立つと思います。上記の子供向けのシソーラスより多くの単語が載っています。
例文とニュアンスの説明も勿論紹介されています。このシソーラスは英語レベルが中級~上級者向けの教材だと思います。TOEICなどの検定試験の為に勉強している方にもお勧め出来る良い教材だと思います。
Oxford Learners Thesaurus: A Dictionary of Synonyms
このシソーラスは英語学習者向けのものなので、同意語と反意語のリストだけではなく多くの練習質問、ドリル、アクティビティーも入っています。
パソコン用のCDソフトが付属していますので、これを使って今の自分の英語力を確認する事が出来ます。17,000語の同意語と反意語が掲載されていますので、TOEICのスコアアップを目指している方にはお勧めです。