アメリカ英語とイギリス英語の最も大きな違いTOP4
まず、英語を勉強する前に知っておきべき事として、英語圏の各国は「違う英語の種類」を使っています。その英語の種類の中には、アメリカ英語がありますし、イギリス英語、オーストラリア英語、ニュージーランド英語、カナダ英語、アイルランド英語などの「英語の種類」が存在しています。
そして、国内の共通言語として英語を使う国もあります。例えば、インド、シンガポール、香港などの国も自分達の国の独特な「英語」があります。
今回の記事では、英語の種類で最も使用人口が多い「アメリカ英語とイギリス英語の違い」を中心にお話してみたいと思います。そして、イギリス英語に興味を持っている方のためにお勧めのイギリス英語教材も合わせて紹介してみたいと思います。
アメリカ英語の発音とイギリス英語の発音の違いとは?
まず、イギリス英語とアメリカ英語の発音はかなり違います。まずは、母音の発音の違いが多いです。最も大きな母音の発音の違いは「aの発音」と「oの発音」です。
例えば、「bath」という単語はイギリス英語で「バース」という発音になりますが、アメリカ英語で「ベアス」に近い発音になります。
そして「o」の発音もかなり違います。例えば、「dog」(犬)はイギリス英語で「ドッグ」という撥音になりますが、アメリカ英語で「ダーグ」に近い発音になります。
他にも微妙な母音の違いがありますが、この二つは最も大きな目立つ違いだと思います。子音の発音の違いもありますが、母音ほど大きい違いではありません。
しかし、最も大きな子音の違いは「rの発音」になります。イギリス人は単語の最後の「r」は発音しません。例えば、「door」はイギリス英語で「ドーア」になりますが、アメリカ英語では「door」の最後の「r」をはっきりと発音します。
この「r」の発音のせいもあり、日本人の英語学習者にとってはアメリカ英語よりもイギリス英語の発音の方が発音しやすく簡単だと思います。
もう一つの子音の違いは「tの発音」です。単語によってアメリカ人は「t」を「d」と同じように発音します。例えば、「better」という単語はイギリス英語で「ベター」になりますが、アメリカ英語のカジュアルな会話で「ベダ」というような発音になります。
そして、日本人の英語学習者が最も気になるイギリス英語とアメリカ英語の発音の違いは下記の単語だと思います。
can’t (=できない)
イギリス人は「カーント」という発音を使いますが、アメリカ人は「キャント」という発音を使います。
water (=水)
「water」はイギリス英語で「ウォータ」になりますが、アメリカ英語で「ワラ」に近い発音になります。
what (=何?)
「what」はイギリス英語の発音で「ウォット」になりますが、アメリカ英語で「ワート」になります。
schedule (=スケジュール)
「スケジュール」はアメリカ英語で「スケジュル」という発音になりますがイギリス英語で「シェジュル」になります。しかし、最近、イギリス人もアメリカ英語の発音を使っています。
他にも発音の違いが沢山あります。イギリス英語とアメリカ英語の発音の違いに興味がある方は、私が書いた英語教材は参考になると思います!
アメリカ英語のスペルとイギリス英語のスペルの違いとは?
イギリス英語のスペルとアメリカ英語のスペルの違いはとても多いです。歴史を辿るとスペルの違いは18世紀くらいに出てきました。
18世紀くらいまで、イギリス英語とアメリカ英語のスペルが同じでしたが、1828年にアメリカ人のノーア・ウェブスターという人物はアメリカ英語の辞書を出版しました。
彼はアメリカ英語の独特なスペルを作ろうとしました。彼のおかげでアメリカ英語のスペルはイギリス英語のスペルより簡単になりました。
例えば、イギリス英語の「centre」(=センター、真ん中など)はフランス語のスペルに基づいています。ウェブスターは辞書を制作した際にもっと分かりやすい「center」というスペルを使いました。
つまり、フランス語、ギリシャ語、ラテン語などの言語からやって来た単語のスペルを「もっと分かりやすく」英語風に改良しました。
イギリス英語とアメリカ英語のスペルの違いはとても多いので、残念ながらこの記事で全て紹介する事は出来ませんが、興味がある方は以下のサイトのページにもっと詳しいスペルの違いが紹介されています:
アメリカ英語のボキャブラリーとイギリス英語のボキャブラリーの違いとは?
イギリス英語とアメリカ英語のボキャブラリーの違いも沢山あります。そして、スラングだけではなく、日常会話に出てくる単語にも言い方の違いがあります。
例えば、食べ物の言い方、車のパーツの言い方、ビルにある物(エレベーターなど)の言い方の違い等があります。
アメリカ英語とイギリス英語では、どんなテーマでもボキャブラリーの違いが出てきますので、イギリス英語を専門に勉強したいと思っている学習者の方はイギリス英語特有のボキャブラリーを覚えた方がよいと思います。
日本の中学校、高校、大学ではアメリカ英語のボキャブラリーを教えていますので、イギリス人と英語で会話すると知らないボキャブラリーが沢山出てくると思います。
そのため、イギリス人の友達がいる人や、イギリスに滞在する人、イギリス留学する人はイギリス英語特有のボキャブラリーを覚えた方がよいと思います。
この「British English Master」という教材は日常会話でよく出てくるイギリス英語とアメリカ英語のボキャブラリーの違いを紹介します。是非ご覧ください!
アメリカ英語のイディオムとイギリス英語のイディオムの違いとは?
イギリス英語とアメリカ英語の違いは、単語だけではなく、イディオムの違いも沢山あります。
アメリカ英語に存在しないイギリス英語特有のイディオムがありますし、イギリス英語に存在しないアメリカ英語のイディオムもあります。
イディオムはその国のカルチャーと歴史、国民の価値観を反映する言葉なので、英語を勉強する際にイディオムの知識がある程度あった方が理解も深くなります。イギリス人が使うイディオムに興味があれば、British English Idiom Masterという教材はお勧めです。
アメリカ英語の文法とイギリス英語の文法の違いとは?
そして最後の違いとして、イギリス英語とアメリカ英語には文法の違いもあります。当たり前ですが、両方とも同じ「英語」なので、文法の違いがわりと少ないですか、一応多少の文法の違いがあります。
例えば、イギリス人は「現在完了形」をよく使いますが、アメリカ人は代わりに「単純過去形」を使う傾向があります。
イギリス英語: I have just finished breakfast. (現在完了形)
アメリカ英語: I just finished breakfast. (単純過去形)
(私は朝ごはんを食べ終わったばかりです。)
イギリス英語: I have written that report already. (現在完了形)
アメリカ英語: I wrote that report already. (単純過去形)
(私はそのレポートをもうすでに書きました。)
他の微妙な文法の違いがあります。例えば、「集合名詞」の扱い方の違いがあります。詳しくは以下のサイトの記事がわかりやすいと思いますので、興味がある方は読んでみて下さい。
アメリカ英語とイギリス英語の違いを勉強出来る教材
殆どの日本で買える英語教材の多くは「アメリカ英語」で説明されていますので、イギリス英語とアメリカ英語の違いを勉強したいなら、イギリス英語の教材を購入した方が良いと思います。
イギリス英語の教材は日本では、まだまだそんなに多くありません。イギリス英語教材の多くはアメリカ英語との違いを同時に紹介しているものが多いです。
当サイトのライターである、私 マリ・マクラーレンは数多くのイギリス英語専門の教材を制作してきました。各教材にはイギリス人のRP発音の音声が付属しています。イギリス英語とアメリカ英語の様々な違いを紹介しています。スピーキング上達の手助けになるアクティビティーも付属していますので、これからイギリス英語を一から勉強したと思っている方にもお勧めです。