イギリス英語の発音が日本人にとって発音しやすいのワケ
英語圏各国の英語の発音やアクセントと一口に言っても、「アメリカ英語」、「イギリス英語」、「カナダ英語」、「オーストラリア英語」、「ニュージーランド英語」と英語圏各国によっても発音やアクセントが異なります。
またアメリカ英語やイギリス英語に関しては、エリアや人によっても英語のアクセントが異なります。イギリス英語に関して言うと、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの国土は小さいですが、街によってアクセントや話し方がかなり異なります。勿論、アメリカでも州によってはアクセントは異なります。
私は日本の小学校、中学校で英語を教えていてよく感じる事があるんですが、「スタンダードのイギリス英語の発音は日本人にとって発音しやすく発音」だと思っています。
そして反対にアメリカ英語の発音は、日本人にとって発音しにくい英語の発音だと思っています。日本の英語教育はアメリカ英語をベースに教えている為に「英語=アメリカ英語」と考えてしまう人が多いかもしれません。
また、日本に入ってくる英語圏のカルチャーやメディアは、アメリカの物が圧倒的に多いと思いますので、そのせいもあるかもしれません(最近はイギリスの若者の間でもアメリカ英語のスラングの影響は強いです。)
しかし、英語の発音に関して、日本人には圧倒的にイギリス英語の方が発音しやすいケースが多いです。それでは以下に日本人の英語学習者にとってイギリス英語が発音しやすい理由を紹介していきたいと思います。
日本人にとってイギリス英語が発音しやすいのは何故?
まず、イギリス英語は日本人にとって最も難しい英語の発音である、「r(アール)の発音」はあまりありません。特に単語の終わりの「r」は発音しません。
例えば「Car」の「r」の音はイギリス英語では発音しません。どちらかと言うと、日本語のカタカナ読みの『カー』という音と同じ音になります。
また「Water」という単語の発音に関しても、イギリス英語の発音の方が日本人にとって発音しやすい例でしょう。
例えば、アメリカ英語で「Water」の発音はカタカナ表記で表すと「ワーダ」や『ワラー』に近い発音になります。そして、アメリカ英語では単語の最後の「r」をしっかりと発音します。しかし、イギリス英語の「Water」の発音は、日本語のカタカナ読みの「ウォーター」の音に近いです。
イギリス英語のイントネーションはアメリカ英語に比べて全体的にフラットです。アメリカ英語のように強いイントネーションは少ないです(特にRの音など)。
以上のような理由からイギリス英語は日本人にとって発音しやすいと言えると思います。
そして、英語学習をする際に合わせて覚えておきたいのが「カルチャーと言語に関する密接な関係」についてです。
英語学習する際には単語の発音だけに気を配るのではなく「言葉遣い」にも注意を払って勉強していくと理解も深まると思います。
またイギリス人の話す英語とアメリカ人の話す英語の言葉遣いは違います。ですからイギリス英語を話したいと思っている方は、ネイティブのイギリス人向けのメディア(テレビや映画)を観ながら英語を勉強していくと自然とネイティブが使うフレーズや発音などを吸収出来ますし、イギリス英語の理解も深まると思います。
またイギリス人は日常会話でよく「ブラックユーモア」を使って話す事が多いです。この点はアメリカ人の好むストレートなユーモアとは違いますね^^。
かわってアメリカ人は、ハリウッド映画やアメリカのドラマを観るとよくわかるようにストレートなユーモアや話し方を好みます。まわりくどい言い方は理解されない場合が多いです。
このようにアメリカとイギリスの両国のユーモアの違い、言葉遣いの違い、話し方の違い等などを予め知っておくと、海外ドラマや映画を使って英語を勉強する場合にも、より理解が深まるようになると思います。その結果ネイティブが使う自然な英語表現が身についていくと思います。
英語圏各国の発音と特徴について学べる記事
以下に参考までに英語圏各国の発音と特徴をまとめていますので、興味のある方はチェックしてみて下さい。TOEIC学習のリスニング学習において参考になる部分もあると思います。
- オーストラリア英語のスラングとオーストラリア英語の特徴について紹介
- ニュージーランド英語の発音と特徴に聞きなれる方法
- カナダ人が答えるカナダ英語とアメリカ英語の違いについて
- イギリス英語の特徴や発音を学ぶ為にお勧めな映画ベスト10
- アイルランド英語の特徴紹介:アイルランド英語の特徴を知って留学や生活に生かす
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