英語の前置詞の使い方を勉強するにはどんな方法が良い?
日本人を含め非英語圏の国の英語学習者にとって、英語の前置詞の正しい使い方を覚える事はとても難しいと思います。
実はこれは英語の前置詞に限った事ではではなく、どの国の言語の前置詞にも同じような事が言えます。つまり、外国語を勉強する際に前置詞はかなり難しい部分と言えます。
それぞれの国の言語には色々な前置詞がありますが、それらは自分の国の言語と同じ使い方にならない場合が多いので、会話の際に正しい前置詞を選んで話す事は難しい事になります。
殆どの英語学習者または外国語の学習者の多く人は前置詞の使い方を間違ってしまう場合が多いと思います。
前置詞は具体的に、「小さく短い単語(on, in, to)」などの事を指します。前置詞は「方向」、「位置」、「時間」を指す単語ですし、文章のそれぞれの部分を繋げる単語です。
英語ネイティブは何も考えずに自然に英語の前置詞を使っています。しかし、日本人の英語学習者はそれぞれの前置詞の意味と使い方を正確に覚える必要がありますし、それらの前置詞をいつ使えば良いのかをよく考える必要があります。
前置詞を間違って使ってしまうと、会話がとても不自然になりますし、場合によって会話の意味が変わってきます。そのため、英会話において前置詞の使い方をしっかりと理解していないとネイティブのような英語を話す事は難しいでしょう。
それでは何故、日本人の英語学習者にとって英語の前置詞はやっかいな問題に感じるのでしょうか?
前置詞の使い方と具体的な勉強法1: 前置詞を知る事
英語ネイティブは小さい子供の頃に英語を自然と覚えます。そのため、前置詞の使い方の「ルール」に関しては全く覚えません。英語ネイティブの子供は親や周りの人の会話を聞いて「フレーズ」や「チャンク」で前置詞の使い方を自然と覚えます。
そして、自分で単語を入れ替えて自分の言いたい事を言えるようになってきます。ネイティブは頭の中で意識しなくても「前置詞の使い方」を覚えていると言いましたが、実は一般的な英語ネイティブの人に「atの使い方のルールを教えて」と頼んでも多くの場合は説明できないと思います。
しかし、日本人の英語学習者は英語ネイティブの子供のように自然と覚える事は難しいので、前置詞の使い方のルールを正確に覚える必要があります。ネイティブの会話の中でも最もよく使う前置詞はこちらです。
- above
- across
- at
- before
- behind
- between
- by
- from
- in
- into
- near
- of
- off
- on
- to
- under
- with
前置詞の使い方と具体的な勉強法2: 単語ではなく文章で覚える事
受験勉強がベースになってしまっている日本人の英語学習者の中でも最も不効率な勉強法としてあげられるのが「単語だけを暗記する」というやり方だと思います。
もちろん、英語を話せるようになるためには「数千語の単語」を覚える必要がありますが、「単語だけ」を覚える事は効率の良いやり方ではありません。
ネイティブのようば英語を喋れるようになりたいなら、英語ネイティブの子供と同じように「文章、表現、フレーズ、チャンクを覚える」というやり方で勉強するべきです。
そうする事によって、会話の際に頭の中でそれぞれの単語を並べる必要はありません。そして、そのメソッドを使えば前置詞も自然に覚えられるはずです。
例えば、「listen」(聞く)という動詞を覚える際に、単語だけを覚えると「その単語の使い方や良く出るフレーズ」、そして「コロケーション」を理解できません。
その情報を知らないと「listen」という動詞をどのように文章で使うのか分からなくなってしまいます。ですから、「listen」という単語を覚える際に「listenという動詞を含む文章」を覚えるというやり方が良い勉強法になります。
そうすれば「listen」と一緒に使う前置詞、名詞なども合わせて自然に覚えられるようになると思います。
例えば、「I listened to music last night」(私は昨夜音楽を聴きました)という文章を覚えると、「listenを使う際に「to」という前置詞を使う必要がある!」という知識を一緒に覚える事が出来ます。
もう一つの例として、「arrive」(到着する、着く)という動詞を考えてみましょう。「We arrived at the station at 7pm)(私たちは7時に駅に到着しました)という文章を覚える事が出来れば、「at」という前置詞の二つの使い方を自然に覚えられます。
つまり、「station」の前には”at”を使うべき」という知識を覚える事が出来ますし、「時間を言う際にもatを使うべき」という情報も覚えます。
このようにして英語ネイティブの子供たちは、前置詞の使い方を自然に覚えてきます。この方法であれば大人の英語学習者でも簡単にできる勉強法だと思います。
前置詞の使い方と具体的な勉強法3: アウトプットを練習する事
アウトプットはとても重要です。アウトプットとは、スピーキングとライティングを指します。逆に「インプット」はリスニングとリーディングという事を指します。
インプットをたくさん行って前置詞の使い方を覚えても、アウトプットで自分の知識を確認しないと実際に使い方を覚えられたのかどうかわかりません。そのためにはアウトプットの練習が必要になります。
自分でアウトプットを行う事によって「自分がどのくらい理解出来ているのか?」という事をテスト出来ます。出来れば、自分のアウトプットを誰かにチェックしてもらった方が良いと思います。
そうする事によって、自分の弱点を確認する事が出来ます。これには二つの方法があります。例えば、ライティングのチェックは自分だけでも出来ますが、最近「オンライン添削サービス」という英語学習ツールがありますので、こういったサービスを使って勉強しても良いと思います。
例えば、自分でエッセーや日記を英語で書いて、その内容を添削サービスに送り自分の英語をチェックしてもらえます。添削サービスによっては、その文章にアドバイスも添えてもらえます。
お勧めのサービスはこちら:
話しているアウトプットをチェックしてもらう事は難しいですが、英語ネイティブの友達がいなければ、英会話レッスンやオンライン英会話レッスンを利用する方法もお勧めです。
英語ネイティブと会話すると、すぐにフィードバックがもらえますし、「前置詞の正しい使い方の手本なる」という効果もありますので、とても良い勉強になると思います。
マンツーマンのレッスンであれば、「私の前置詞の使い方を確認してください」と伝えれば、すぐにフィードバックをもらえます。
こちらのサイトでは、実際に体験されたオンライン英会話スクールが紹介されています。:英会話の鬼「オンライン英会話を徹底レビュー」
当サイトの教材「English Reboot」にもアウトプットを練習出来るエクササイズが沢山入っています。この教材を使ってアウトプットの練習をすれば中学校レベルの文法(前置詞も含めて!)を簡単に練習する事が出来ます。
基礎英文法を復習したい方、しっかり覚えたい方はこの教材がお勧めです!
前置詞の使い方と具体的な勉強法4: 音読で前置詞を覚える事
音読とは、英語の文章を見て声を出して読むというシンプルな勉強法ですが、これをする人は意外に少ないと思いますが、かなり効果的です。音読を練習すれば、発音やボキャブラリーの練習だけではなく、前置詞の覚える際にも役立ちます。
音読には上記で紹介した「フレーズを覚える」と「アウトプットを練習する」という二つのアドバイスにつながる勉強法だと思います。音読を練習することによって、色々なネイティブっぽい表現と文章を覚える事が出来ます。
英語の文章の中には前置詞が沢山入っているはずです。音読をする事によって前置詞の自然な使い方を吸収できると思います。知らないうちに数多くの「チャンク」が頭に入っていきます。
そして、アウトプットをする際には音読で練習したチャンクを思い出してネイティブのように話せるようになっていきます。
音読を行う際に特別な教材は特に必要ないと思いますし、どのような英語の文章でも大丈夫ですが、英語学習向きの良い文章を選ぶ自信がないという方は、こちらの教材を使ってみてください。
英語の前置詞の勉強法:まとめ
まとめると、日本人の英語学習者にとって「前置詞の使い方」を覚える事はとても難しいですし、どの国の英語学習者でも間違える可能性が高いと思います。
しかし、正しい前置詞を覚え方としては下記の勉強テクニックが役に立つと思います。
- 前置詞の意味と使い方のルールを覚えてみましょう。
- 単語を覚える際に文章を覚えてみましょう。
- アウトプットを練習してフィードバックをもらいましょう。
- 音読で自然な文章を言うのを練習しましょう。
以上の勉強テクニックを使えば前置詞の使い方がネイティブのように完璧ではなくても、かなり上手になっていくと思いますよ!
他にも英語の勉強法や、効果的な勉強のやり方について質問があれば、是非当サイトのライターに質問してみて下さいね。