イギリス人は「サッカー」を「football」と言う!? イギリス英語とアメリカ英語のボキャブラリーの違い
ですから、当然「イギリス英語でサッカー」は別の単語を使います。今回の記事ではイギリス英語の「サッカー」の言い方を紹介したいと思います。
そして、サッカー用語やイギリス人が使う実際の例文を通して色々なサッカーに関するボキャブラリーも合わせて紹介していきたいと思います。
イギリス英語で「サッカー」は何と言う?
「サッカー」という単語は元々「soccer」という単語から来ています。「soccer」は「Association football」という単語から来ています。「Association football」はイギリスでサッカーの正式な言い方です。
ちなみに「soccer」という言い方は18世紀の後半頃にイギリスで初めて使われたそうです。イギリス英語のスラングでは、多くの単語が「er」で終わります。例えば、「rugby」というスポーツはよく「rugger」と呼ばれいます。
しかし、現在、殆どのイギリス人はサッカーを「football」と呼びます。サッカーを「soccer」と呼ぶイギリス人も一応はいますが、そういった人は主にラグビーのファンです。つまり、あまりサッカーに興味がないイギリス人と言ってもいいと思います。
そして、ラグビーの正式な名前は「Rugby football」なので、それと区別するためにサッカーを「soccer」と呼びます。イギリス人のサッカーファンは「soccer」という言い方を滅多に使いません。
そして、イギリス人は「football」だけではなく、「footy」や「footie」というニックネームを使う事もあります。
イギリス人の「football」の使い方 例文:
I played football last night.
(私は昨日の夜にサッカーをしました。)
I was a member of the football team at high school.
(私は高校の頃にサッカー部に入っていた。)
My favourite sport is football.
(私の好きなスポーツはサッカーです。)
My son wants to be a football player when he grows up.
(私の息子の将来の夢はサッカー選手になる事です。)
Let’s watch a football match tonight.
(今夜サッカーの試合を見ようよ。)
Do you fancy a game of footy?
(一緒にサッカーをやらない?)
イギリス英語とアメリカ英語のサッカー用語の違い
アメリカ人はサッカーを「soccer」と呼びます。それは何故なら、アメリカ英語で「football」という単語は「アメフト」という意味になるからです。
ですから、その二つのスポーツを区別するために、アメリカ人は(元々イギリス英語の)「soccer」という単語を使っています。
そして、アメリカ人とイギリス人がサッカーについて話す際に、他にもボキャブラリーの違いがあります。例えば、「サッカーシューズ」はアメリカ英語で「soccer shoes/boots」になりますが、イギリス英語で「football boots」といいます。
そして、サッカーシューズの「スパイク」はアメリカ英語で「cleats」といいますがイギリス英語で「studs」といいます。他の違いも沢山あります。例えば・・・。
サッカー場
- イギリス英語:football pitch
- アメリカ英語:soccer field
シンガード
- イギリス英語 shin pads
- アメリカ英語 shin guards
※「shin」という単語は「脛」という意味になります。
攻撃的なプレー、アタック
- イギリス英語 attack
- アメリカ英語 offense
ユニフォーム
- イギリス英語 kit, strip
- アメリカ英語 uniform
引き分け
- イギリス英語 draw
- アメリカ英語 tie
ゼロ(スコアの話)
- イギリス英語 nil
- アメリカ英語 zero
ネイティブがサッカー用語を使う際の例文:
There is snow on the pitch. The game might be cancelled.
(サッカー場には雪があります。 試合はキャンセルされるかもしれません。)
My old shin pads are cracked. I need to buy some new ones.
(私の古いシンガードにはヒビがあります。新しいのを買う必要がある。)
This team is strong in attack but weak defensively.
(このチームは攻撃的なプレイが強いですがディフェンスが弱いです。)
My team plays in a blue kit.
(私のチームは青いユニフォームを着ています。)
I don’t think we will win but I’d be happy with a draw.
(私は勝てないと思うけど試合が引き分けで終わったら嬉しい。)
The match finished one-nil.
(試合は1対0で終わりました。)
イギリス英語の「サッカー」の言い方:まとめ
まとめると、「サッカー」という日本語は元々イギリス英語の「soccer」という単語から来ています。
この単語は、ちろんイギリスでも通じますが、殆どのイギリス人のサッカーファンは「football」という言い方を使います。そして、時々「footy」という省略も会話に出てきます。
一方、アメリカ人は自分のアメフトと区別するためにサッカーを「soccer」と呼びます。そして、アメリカ人とイギリス人はサッカーについて話す際に違うボキャブラリーを使う場合がありますので、気を付けましょう!