オーストラリア人は「蚊」を「モスキート」と呼ばずに何という?
英語と言えば、多くの日本人の方は「アメリカ英語」の知識が中心になっている方が殆どだと思います。しかし、「英語」と一口に言っても、英語圏のそれぞれの国は自国の特有な英語を使っています。その中の一つがオーストラリア英語です。
今回の記事では、オーストラリア英語で「蚊」という意味になるスラング・口語を紹介したいと思います。
オーストラリア人はフォーマルな英語をあまり話しません。その代わりにスラング、口語、イディオムをよく使います。オーストラリア人はカジュアルな話し方が大好きな国民性という事もあり、日常会話で使う数多くの単語に「スラングのバージョン」があります。
そして、彼らオーストリア人がスラングを使って話すからといって、そういった話し方が失礼になるわけではありません。
オーストラリア人はどのような会話の場面でもスラングを使いますので、オーストラリアに旅行に行く予定がある方や、オーストラリアに仕事や留学で滞在する予定がある方も、オーストラリア人が日常会話でよく使うスラングを覚えておくと役に立つと思います。
英語で「蚊」という際には「mosquito」(発音:モスキート)と言いますが、オーストラリア人にとって「mosquito」が長すぎるので(笑)。日常会話でもっと言いやすいように短縮系のバージョンを作りました。
今回の記事ではオーストラリア人が使う「蚊のスラング」を紹介していきたいと思います。先ずは「mosquito」という単語の正しい使い方を紹介していきます。
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ラテン語ルーツの「蚊」という意味の英語「mosquito」の使い方
冒頭でも紹介しましたが、「蚊」は英語で「mosquito」と言います。複数形は「mosquitoes」(発音:モスキートーズ)になります。この単語は元々ラテン語の「musca」(=ハエ)という単語が由来になっています。
ルーツの流れ的には「ラテン語」から「スペイン語」、そして「ポルトガル語」になりました。「mosquito」はスペイン語で「小さいハエ」という意味になります。その後にようやく英語で使われるようになりました。
オーストラリア人も勿論、「mosquito」という正式な言い方(単語)も使います。そのためスラングの言い方だけではなく、正しい「mosquito」の使い方も覚えた方が良いと思いますので、使い方を例文で確認してみましょう。
mosquitoの使い方 例文
There are lots of mosquitoes around here. Make sure you wear mosquito repellent.
(この辺は蚊が多いですよ。防蚊剤を使った方がいいよ。)
Oh no! I’ve been bitten by a mosquito!
(やばい!蚊に刺されたよ!)
If you get bitten by a mosquito, use this cream. It stops the itching.
(もし蚊に刺されたら、このクリームを塗ってみて。かゆみを止めるから。)
オーストラリア英語で「蚊」という意味の省略「mozzie」の使い方
オーストラリア人は単語を短縮して新しいスラングを作るという事が好きです。例えば、「オーストラリア」は、オーストラリア人に「Oz」と呼ばれます。
そして、「オーストラリア人」、「オーストラリアの物」は「Aussie」と言います。皆さんは「オージービーフ」という言葉を聞いた事があると思いますが、この「オージー」という部分は「Aussie」という事です。
「mosquito」という単語も省略されています。オーストラリア人は日常会話で「mosquito」というよりも省略の「mozzie」という言い方を使っています。
発音は「モゼィー」になります。これはオーストラリア英語の有名なスラングの一つです。現在、他の英語圏の国も「mozzie」という言い方を使っていますが、元々はオーストラリア英語の単語です。
mozzieの使い方 例文
I can’t stand mozzies. Let’s go indoors.
(私は蚊が大嫌い。家に戻ろう。)
We get lots of mozzies around here. That’s why we put up that mozzie zapper.
(この辺には蚊が沢山いる。だからその蚊よけライトをかけた。)
※「mozzie zapper」は「蚊よけライト」という意味になるスラングです。
You’d better put some mozzie spray on if you want to play outside. You’ll get bitten to shreds.
(外で遊びたいなら蚊よけスプレーを使った方がいいよ。そうしないと蚊に沢山刺されるよ!)
「蚊などの人間を刺す虫」という意味になる「bitie」の使い方
もう一つは「bitie」という言い方です。しかし、この「bitie」という単語は蚊だけではなく、他の「人を刺す虫」というニュアンスが含まれている単語です。
「bitie」は「bite」(=噛む)という単語が由来になっています。発音は「バイティー」になります。オーストラリアでは蚊以外にも「ミッジ」(人を噛む小さいハエ)という虫も人を刺します。
bitieの使い方 例文
A:Look! I’ve been bitten by something on my arm!
(見て! 腕を何かに刺されたよ!)
B:Yeah, you need to be careful. Lots of bities around here.
(そうだね。気を付けないと。この辺には人間を刺す虫がいっぱいいるよ。)
A:Mum, can we play outside?
(おかあさん、外で遊んでいい?)
B:Yeah, but make sure you put this spray on your skin first. Lots of bities around at the moment.
(いいけど、この虫よけスプレーをちゃんとつけておいてね。今は人を刺す虫がいっぱいいるからね。)
A:What’s that red mark on your forehead?
(おでこにある赤いやつは何?)
B:It was a bitie of some sort. I need to put some cream on it. It’s really itchy.
(なんかの虫に刺されたと思う。クリームをつけないと。とってもかゆいよ!)
「蚊」に関する役に立つ英語
今回紹介した「mosquito」や「mozzie」、「bitie」以外にも「蚊」に関連する英単語があります。例えば。
- mosquito/mozzie repellent = 防蚊剤
- mozzie zapper = 蚊よけライト
- mosquito net = 蚊帳
- mosquito coil = 蚊取り線香
- mosquito/mozzie bite = 蚊咬傷
- insect bite cream = ムヒ
まとめ:「蚊」はオーストラリア英語で何と言う?
まとめると、オーストラリア英語でも「蚊」の正しい言い方は「mosquito」になりますが、多くの場合オーストラリア人は省略の「mozzie」を使います。
mozzieという言い方は、別にカジュアル過ぎるわけでもありません。そして、失礼なスラングでもありませんので、どのようなシーンでも使えるスラングです。
逆にオーストラリアでオーストラリア英語のスラングを使うとオーストラリア人にリスペクトされると思います^^