英米で言い方が違う? teacherとinstructorの違いとは? tutorは先生という意味になる?
実はこの二つの単語の意味は非常によく似ていますが、分野によっては使用する頻度、使い方が異なると思います。
英語で「teacher」という単語は、日本語で「先生」や「教師」という意味になります。そして、「Instructor」という単語は日本語で「教師、講師、指導員、先生」になります。
これらの単語を日本語に翻訳すると意味が微妙に違う事に気がつく方もいらっしゃると思います。それでは、teacherとinstructorの違いを実際の使い方と例文を通して紹介していきたいと思います。
Teacherの意味と正しい使い方
英語圏の国の小学校、中学校、高校の教師は必ず「teacher」と呼ばれます。イギリス英語やアメリカ英語、そして、他のどの英語圏の国でもこの単語の使い方は同じになります。
また、他のアクティビティー等を教えている人、例えば、ピアノの先生やギターの先生、ダンスの先生等も「teacher」と呼んでも大丈夫です。
それでは、実際にネイティブのteacherを使った例文を紹介していきます。
teacherの使い方 例文
My daughter is a junior high school teacher.
(私の娘は中学校の教師です。)
I worked as a high school teacher for 20 years.
(私は20年間高校の教師として働いていました。)
My piano teacher is very kind.
(私のピアノの先生はとても優しいです。)
Our dance teacher will retire next month.
(私たちのダンスの先生は来月引退するそうです。)
My English conversation teacher is from New Zealand.
(私の英会話の先生はニュージーランド人です。)
まとめると、「teacher」という単語が使える分野は以下の人達に限られます。
- 学校の先生
- ダンスの先生
- 音楽(楽器)を教える先生
- 言語を教える先生
Instructorの意味と正しい使い方
次の「instructor」という単語は、アメリカの大学で”スタートレベルの教授”をしている人を呼ぶ際に使われている「肩書き」になります。
そして、大学以外にも「専門学校の教師・講師」も場合によってこの言い方が使われます。
大学の先生のキャリアが進んでいくと、「professor」と呼ばれるようになります。しかし、一般的にイギリスの大学は違う言い方を使います。
イギリスの大学では、一般の教師は「lecturer」と呼ばれています。そして、イギリスの大学では、Professorという仕事は、とても高い地位についている人の肩書きという意味になります。
しかし、イギリスの大学でも実用的な分野を教えている先生の場合「instructor」と呼ばれる事もあります。
また、一般的にinstructorという単語は「実用的なアクティビティーを教える人」に対して使われています。
例えば、「dance instructor」というフレーズを使っても大丈夫ですし、「aerobics instructor」という言い方で使っても大丈夫です。
しかし、例外があって、「楽器の演奏を教える先生」の場合は、何故か分かりませんが、「piano instructor」という肩書きにはなりません。
そして、スポーツ関係の先生の場合は、「instructor」か「coach」と呼ばれています。それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
instructorの使い方 例文
I like my dance instructor.
(私は自分のダンスの先生の事が好きです。)
Our aerobics instructor is very strict!
(私たちのエアロビクスの先生はとても厳しいです!)
Our football coach worked in Brazil for ten years.
(私たちのサッカーコーチは10年間ブラジルで働いていました。)
She works as an instructor at a university in the US.
(彼女はアメリカの大学で講師として働いています。)
My friend is a ski instructor.
(私の友達はスキーインストラクターです。)
実はネイティブの私達は「instructor」という単語は滅多に使いません。日常会話では「Teacher」という単語をよく使っています。そして、スポーツの話をする時には「coach」という単語を使う事が多いです。
ですから「Instructor」という単語は日常会話にはあまり出ない気がしますね。Instructorという単語は主に「職種の名前」として使われている事が多いですが、英語圏のネイティブが話す日常会話の中では滅多に使われないと思います。
tutorの意味と使い方
もう一つの関連している単語として「tutor」という言葉があります。tutorとは、アメリカ英語で大学の講師という意味になりますが、「instructor」よりもランクの低い先生の事を指します。
そして、tutorという単語には、アメリカ英語とイギリス英語の双方ともに「家庭教師」という意味の使い方もあります。
また、イギリス英語では、「tutor」は「学校の先生」という意味もあります。例えば、「担任の先生」という場合「form tutor」という言い方があります。
tutorの使い方 例文
I work as an English tutor. I go to students’ homes and give them private tuition.
(私は英語の家庭教師です。私は生徒の家に行って個人授業を行います。)
My form tutor is Mr Smith.
(私の担任の先生はスミス先生です。)
If you have any problems at university, go and speak to the tutor in charge of your course.
(大学で問題があれば、自分の講座を担当している先生に相談してください。)
teacherとinstructorの違い:まとめ
まとめると、「teacher」は「学校の先生・教師」というニュアンスを与える単語です。楽器の弾き方を教える先生も「teacher」と呼ばれます。
また「instructor」は主にスポーツなどのアクティビティーを教える教師に対して使う言い方です。そして「tutor」という言い方もありますが、殆どの場合、この単語は「家庭教師」というニュアンスとして使われています。
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