イギリス人の挨拶とアメリカ人の挨拶の違い:ネイティブの若者が使うスラングの挨拶
今まで英語圏の国に海外旅行に行った事がある方は、もしかすると耳にしたかもしれませんが、現地の英語ネイティブの挨拶は、学校の頃に習った英語の挨拶とは、少し違った挨拶の仕方だったかもしれません。
そして、同じ英語圏の国であっても、国によって挨拶の表現は違う事があります。つまり、イギリス人が使う挨拶、アメリカ人が使う挨拶、オーストラリア人が使う挨拶は、かなり違います。
例えば、日本の英語の授業で紹介されている一般的な英語の挨拶は以下のこのような表現が多いと思います。
- Hello(こんにちは)
- Good morning(おはようございます)
- Good afternoon(こんにちは)(午後)
- Good evening(こんばんは)(夕方から)
- How are you?(お元気ですか?)
- I’m fine thank you. And you?(私は元気ですよ。あなたは?)
これらは英語の挨拶の表現として、勿論正しい表現ですが、実際にはこういった表現を英語ネイティブの若者が友達同士などで使うと、少し硬く正式な感じになってしまいます。
ですから、ネイティブの若者が友達同士で挨拶するような際には「もう少しくだけたフランクな表現」を使います。
つまり、それらの挨拶の仕方は「スラング的な言い方」が多いです。また、同じ英語圏の国と言っても、国によって挨拶の言い方は異なります。
以上の事から、今回の記事では、イギリス英語の挨拶とアメリカ英語の挨拶の違いを紹介しながら、英語ネイティブの若者が使うスラングの挨拶も合わせて紹介していきたいと思います。
こういった挨拶は、自分が使わなくても、英語圏の国に行けば必ず耳にする表現ですので、知識として覚えておくと役に立つと思います。
そして、ハリウッド映画や海外のテレビドラマを観ると、これらのフレーズが使われている事に気が付くと思います。
それでは、これからイギリス英語フランクな挨拶、アメリカ英語のフランクな挨拶を紹介していきたいと思います。
イギリス英語の挨拶について
一般のイギリス人は、日本の中学校の英語授業で学ぶような挨拶も、勿論使いますが、日常会話では、それらと違った挨拶も使います。
そして、人の年齢やイギリスの地方によって挨拶が異なりますが、以下に最もよく使われているイギリス英語の挨拶を紹介したいと思います。
Helloの代わりになるイギリス英語の挨拶
- Hiya!
- Alright
- Alright there
※「Alright」という単語は元々「調子はいい?」という意味で使われていましたが、最近はただの挨拶のフレーズとして使われています。そして、とくに質問を尋ねる際の言い方としては使われていません。
多くのイギリス人男性は友達同士で話す際に「mate」という「あだ名」を使います。「mate」は「友達」という意味になる口語です。
オーストラリア人もこの単語をよく使います。「bruv」や「bro」(=兄貴)という挨拶を使う若者の男性もいます。
ちなみに「bro」は主にアメリカ英語で使われていますが、最近はイギリス英語でも流行っています。
イギリス人の年配の人達は、自分よりも年下の人と挨拶する際には「love」という「あだ名」を使う人が多いです。
これは主に女性に対して使いますが、年下の男性に対して使う人もいます。
また最近、イギリス人の若い女性は女性同士の挨拶として「chick」や「babe」を使う傾向があります。
そして地方によっては、「pet」や「darling」というニックネームも使われていますので、相手がこのように呼んできてもびっくりしないで下さい。特別な意味はありません(笑)
「how are you?」の代わりに使えるイギリス英語の挨拶
イギリス人は現在でも「How are you?」というフレーズを日常的に使っています。
ですから、会話相手がイギリス人であれば「How are you?」というフレーズを使っても大丈夫です。
そして、これ以外には以下のようなフレーズも使われています。
- How are things with you?
- Are you alright?
- How’re you doing?
※全てのフレーズは「調子どう?」という意味になります。
「Goodbye」の代わりに使えるイギリス英語の挨拶
イギリス英語でも、勿論「goodbye」という挨拶を使いますが、他にもイギリス英語特有の挨拶があります。
例えば、イギリス人の若者が別れを言う際の挨拶には、以下のような挨拶が使われています。
- See you.
- See you later.
- Catch you later
- Bye!
- Bye bye! (日本語の「バイバイ」ではなく、「ババーイ!」という発音になります)
- Alright then, see you later.
※これにプラスして、「mate」や「love」などの呼び名を付ける人が多いです!
アメリカ英語の挨拶について
アメリカ人の若者は挨拶する際に「hello」という言い方は滅多に使いません。多くのアメリカ人は「Hello」の代わりに「Hi」や「Hey」や「Hey there!」をよく使います。
そして、人によっては「あだ名」や「ニックネーム」を付ける事もあります。
アメリカ人の男性の挨拶表現:
- Hey man!
- Hey bro!
- Hey there man!
- Yo man!
これらの挨拶は若いアメリカ人の男性同士で使われる事が多いです。そして「Man」や「bro」(brotherの省略)を使う人が多いです。
しかし、アメリカ英語でも女性の場合はこのような「あだ名」は、あまり使いません。女性同士で挨拶する際には「girl」や「babe」のようなニックネームを付ける場合があります。
「how are you」の代わりに使えるアメリカ英語の挨拶
実は「How are you?」というフレーズはアメリカ人の若者は殆ど使いません。
その代わりにアメリカ人の若者は以下のような挨拶のフレーズを使います:
「調子どう?」という意味になるアメリカ英語の挨拶
- What’s up (man)?
- What’s new?
- How’re things?
- How’s it going?
- How’re you doing?
※上記のフレーズは全て「調子はどう?」という意味になります。
上記のフレーズは決まり文句のような挨拶です。会話相手にこういった挨拶を投げかけられても、それに対して細かい返答をしなくても大丈夫です。
例えば、「私はまあまあ元気です」や「腹が空いている」、「今は体調が悪い」といったような細かい受け答えをする必要はありません。
そういった代わりに以下のような決まり文句で受け答えすればOKです^^
アメリカ人に「調子はどう?」尋ねられた際の受け答え
- I’m pretty good – you?
- I’m good.
- I’m not bad.
- I’m great!
※上記のフレーズを口にする際には出来るだけ明るくポジティブな声で答えるようにしましょう!
「goodbye」の代わりに使えるアメリカ英語の挨拶
日本の中学校の教科書にはお別れの挨拶をする際に「Goodbye」という言い方が紹介されていますが、実際に多くのアメリカ人の若者は以下の挨拶を使っています。
- Later!
- See you later!
- Catch you later!
- So long!
- See ya!
※語尾に自由に「man」や「bro」を付けても大丈夫です^^
イギリス英語の挨拶とアメリカ英語の挨拶:まとめ
まとめると、日本の中学校で教えられる正式な英語の挨拶は、勿論、全ての英語圏の国で通じます。しかし、国によっては特有の挨拶が使われています。
つまり、自分が「hello」や「goodbye」、「how are you?」などの正式な挨拶を使っても、会話相手のネイティブは、それらとは違う挨拶を使う場合が多いと思います。
以上の事から、今回紹介したイギリス英語の挨拶とアメリカ英語の挨拶の仕方を区別して覚えておくと役に立つ事が多いと思います。