英語で相手を心配する、気遣う際の「どうしたの?」や「どうしましたか?」は何と言う?
そこで、今回の記事では日本語の日常会話でよく使われている、「どうしたの」、「どうしましたか」という表現の”英語の言い方”を紹介していきたいと思います。
日本人が英語を使って会話する際に「普段自分が使っている日本語のフレーズを英語で表現する場合にどんな言い方になるのか?」という事はとても気になると思います。
例えば、今回の「どうしたの?」というフレーズは英語の場合だと、どのようなシチュエーションで使うのでしょうか? 多くの場合「誰かの顔色が悪い場合」や、「誰かが泣いている場合」、そして「誰かが悲しそうにみえる場合」等に「どうしたの?」という言い方をする場合が多いと思います。
しかし、英語では「どうしたの?」という意味になる表現は沢山ありますので、今回の記事ではそれぞれの英語表現を例文を通してニュアンスを紹介してみたいと思います。
丁寧な言い方の「どうしたの?」という意味「What’s the matter?」の使い方
この「What’s the matter?」という表現は日本語に直訳した場合「何の問題ですか?」という意味になりますが、ニュアンス的には日本語の「どうしたの?」と同じ使い方になります。
この表現は体調が悪そうな人に使うような表現です。そして、誰かが悲しそうな顔をしている際にも使えます。この表現はどのようなシーンでも使えますので、必ず覚えた方が良いと思います!
ネイティブが「What’s the matter?」を使う際の例文:
A: You look sad. What’s the matter?
(悲しそうにみえますね。どうしたんですか?)
B: My dog died this morning.
(今朝、私の愛犬が死んじゃったのよ。)
A: What’s the matter with Kenji?
(ケンジはどうしちゃったんですか?)
B: He broke up with his girlfriend yesterday.
(彼は昨日彼女と別れたそうです。)
A: What’s the matter? You look shocked.
(どうしたの?びっくりしたみたい。)
B: I just had a phonecall. I got the job!
(今電話がかかってきた。仕事の面接を受かったって!)
A: Congratulations! That’s great news!
(おめでとう!それはいいニュースですね!)
少しダイレクトな言い方の「どうしたの?」という意味「What’s wrong?」の使い方
この「What’s wrong?」という表現は上記の「What’s the matter?」と似ていますが、もう少しダイレクトな言い方です。そして、あまり丁寧な表現ではありません。
「What’s the matter?」は主に医者などが使うような表現ですが、親子の会話や友達の間で使うような感じです。上記の「What’s the matter?」と比べると少しダイレクトな表現ですが”声のトーン”に気を付けて尋ねればどのようなシーンでも使える表現になります。
ネイティブが「What’s wrong?」を使う際の例文:
A: What’s wrong now? Why are you crying?
(もう・・どうしたの? どうして泣いているの?)
B: He hit me!
(彼は私を叩いたよ~!)
※親子の会話
A: What’s wrong with the printer? Why isn’t it working?
(プリンターはどうしたんだろう? どうして動かないの?)
B: I think it’s broken. Someone’s coming to fix it later.
(壊れていると思うよ。 後で誰か直しに来る。)
A: What’s wrong with Kate? She’s been grumpy all day.
(ケイトはどうしたの? 彼女は一日中不機嫌な状態です。)
B: I think she broke up with her boyfriend.
(彼女は彼氏と別れたと思う。)
カジュアルな「どうしたの?」という意味「What’s up?」
この「What’s up?」という表現は最もカジュアルな「どうしたの?」という意味になる表現です。そして、アメリカ英語ではこの表現は「どうしたの?」だけではなく、カジュアルな挨拶としても使われています。
つまり、アメリカ英語では「Hey man, what’s up?」という表現は日本語にすると「おっす!」、「やあ!」、「久しぶりだな!」のような挨拶としても使えます。
ネイティブが「What’s up?」を使う際の例文:
A: What’s up?
(どうしたの?)
B: I’ve caught a cold.
(私は風邪を引いたよ。)
A: What’s up with Bob? He looks really angry.
(ボブはどうしたの?彼はすごく怒っているみたいだね。)
B: He had an argument with his boss. There was a mistake in a report but it wasn’t Bob’s fault.
(彼は上司と口喧嘩をした。 あるレポートには間違えがあったけどボブのせいじゃなかった。)
A: What’s up with you? You look sad.
(あなたはどうしたの?悲しそうにみえるね。)
B: Nothing’s wrong. I’m just tired.
(何も問題ないですよ。疲れただけです。)
A:Hey man! What’s up!
(おっす!元気?)
B: Hey, I’m good! Great to see you again!
(やあ!元気だよ。久しぶりだね!)
※挨拶としての「What’s up?」
「どうしたの?」、「どうしましたか?」という意味になる英語:まとめ
英語には「どうしたの?」という意味になるフレーズは沢山ありますが、最もよく使われている三つの表現は「What’s the matter?」、「What’s wrong?」、「What’s up?」になります。
そして、「What’s the matter」、「What’s wrong」、「What’s up」に「with ~」を付けると、「~はどうしましたか」という意味になります。
他には、「What’s happened?」(直訳:何が起きたの?)、「What’s going on?」(直訳:何が行われているのか?)などの表現も「どうしたの?」という意味になります。
これ以外にも「誰かの様子を尋ねる」という際に使う表現として以下のようなフレーズも使えます。これらのフレーズは上記のフレーズより少し婉曲的な表現だと思います。
ネイティブが「様子や具合を尋ねる」際の表現の例文:
Is there anything wrong?
(何か問題がありますか?)
Are you ok?
(大丈夫ですか?)
Is there anything you want to talk about?
(何か話したい事がありますか?)
Are you feeling all right?
(体調は大丈夫ですか?)
普段、自分が日本語で日常的に使っている表現を英語言う際には何と言うのかって、以外と気になりますよね^^
そして、そういった自分がよく使う表現を英語に置き換えた場合に「どんな言い方になるのか?」等は英会話をする上でとても役に立ちます。是非この機会に覚えてみて下さいね!
他にも「日本語の○○は英語で何と言うんですか?」という質問があれば、是非ご質問くださいね^^