英語で「食いしん坊」という日本語の表現は何と言うのでしょうか?
今回の記事では「食いしん坊」という日本語の英語の言い方を紹介したいと思います。「食いしん坊」という表現は日本語で「大量の食べ物を食べれる人」や「食べる事が大好きな人」という意味になりますね。
しかし、こういった表現を英語にすると色々な言い方があります。そこでこの記事では「食いしん坊」という意味になる英語表現を紹介しながら、それぞれの細かいニュアンスと使い方を紹介したいと思います。
英語で「食いしん坊」という意味の表現「a glutton」
「glutton」とは名詞です。これで「食いしん坊」という意味になりますが、「食いしん坊」よりも少しネガティブなニュアンスを表す単語です。この単語はニュアンス的に「卑しい人」という意味になります。
他人に対して使うと、失礼な言い方になりますが、自分を「glutton」と呼ぶと「私は食いしん坊だよ!」という意味になります。
A gluttonの使い方 例文
My brother is such a glutton. He is getting really fat these days.
(私の弟は食いしん坊だよ。彼は最近結構太ってきたのよ。)
※結構ネガティブなニュアンス!
I’m such a glutton! I’ve just eaten four slices of birthday cake!
(私は卑しい人だね!私は誕生日ケーキ4切れを食べちゃったよ!)
英語で「食いしん坊」という意味の表現「a pig/a piggy」
「pig」は日本語で「ブタ」という意味になります。「ブタみたいに食べる」という言葉から来た表現です。英語のスラング・口語では、沢山食べる人は「a pig」や「a piggy」と呼ばれます。
先程紹介した「glutton」と同じように気をつけないと「かなりネガティブなニュアンスを与える」という場合があります(卑しい人等)。
しかし、自分に対して使うと「私は食べ過ぎる癖がある!」というちょっと笑いを誘うような意味合いになります。最近「to pig out」という新しい動詞が使われるようになっています。
この動詞は「いっきに沢山食べる事」という意味になります。
a pig/a piggyの使い方 例文:
You are such a pig! You don’t need to eat so much. You’ll get fat.
(君は食いしん坊だな!そんな量を食べなくていいでしょう!太るよ!)
I’m a real piggy. I love eating.
(私は本当に食いしん坊だよ。私は食べる事が大好きだ。)
I went to an all-you-can-eat Chinese restaurant and really pigged out.
(私は食べ放題式の中華料理屋に行って食べまくったよ。)
英語で「食いしん坊」という意味の表現「a big eater」
「a big eater」という表現は「大量の食べ物を食べる人」という意味になります。その食べ物が「本当に美味しいかどうか等はあまり関係ない」という人に対して使うような表現です(笑)。
食べ物の味や質よりも「食べ物の量」に価値を置くタイプの人に対して使うような表現です(笑)。
A big eaterの使い方 例文
My son is a big eater but he never seems to put on weight.
(私の息子は大量に食べますが中々太らない。)
Mike is a big eater. That’s why he’s so overweight.
(マイクは沢山食べるよ。だから太っているよ。)
英語で「食いしん坊」という意味の表現「a good eater」
「a good eater」は主に子供やお年寄りに対して使う表現です。小さい子供は食べ物に対して好みが結構うるさいですし、特に野菜等に関しては全く食べない物も多いですね。
そして、お年寄りは若い頃よりも食欲が落ちていますので、小さい量しか食べなくなります。「a good eater」は子供に対して使うと「何でも食べる」というニュアンスになります。
お年寄りに対して使うと「かなりの量が食べれる」というニュアンスを表現する事が出来ます。では、実際の使い方を例文でみていきましょう。
A good eaterの使い方 例文
My daughter is a good eater. She eats whatever I put in front of her.
(私の娘は殆どの食べ物が好きだよ。彼女はどの料理を作っても食べてくれる。)
My grandmother is a good eater. She has a good appetite.
(私のおばあちゃんは結構食べる方だよ。食欲が旺盛です。)
英語で「食いしん坊」という意味の表現「a greedy-guts」
このスラングは「a glutton」と「a pig」と同じような表現です。使い方としては「食いしん坊の人をからかう時」等に使われるような表現です。
「greedy」は「卑しい」という意味になり、「guts」は「消化管」という意味のスラングです。
もっと簡単に言うと、「沢山食べる人」や「食べる事が好き」という意味になります。このフレーズは主にイギリス英語で使われています。
A greedy-gutsの使い方 例文
Oi, greedy-guts! Save some cake for me!
(おーい、食いしん坊さん!私の為にケーキを残してよ!)
My dog is a real greedy-guts. He eats literally anything.
(私の愛犬は食いしん坊だよ。本当に何でも食べるよ。)
英語で「食いしん坊」という意味の表現「foodie」
この表現は比較的に新しく出来た単語です。「美味しい食べ物が好き」という意味になりますが、「質の良い食べ物」や「新しい種類の食べ物」に興味があるというニュアンスです。
日本語では「グルメな人」という意味になります。「foodie」という呼ばれる人はいつも新しいレストランを探したり、美味しい料理を作ってみたりするタイプの人です。食べ物の量よりも「食べ物の質にこだわる」というタイプの人ですね。
foodieの使い方 例文:
My friend is a foodie. Her Instagram is full of pictures of exotic food.
(私の友達はグルメな人だ。彼女のインスタはエキゾチックな料理の写真ばかりだよ。)
I’m a bit of a foodie. I’m quite fussy about what I eat.
(私はグルメな人だね。私は結構食べ物にうるさい。)
英語で「食いしん坊」という意味の表現「have a big appetite」
この表現は失礼ではありませんが、逆に「遠回し的な表現」として使う事が出来ます。直訳すると「~は食欲がある」という意味になります。
細い人に対して使うと、単純に「その人は食欲が旺盛」という意味になりますが、太っている人に対して使うと「その人は明らかに食べ過ぎ」という遠回しな悪口のような表現です。
have a big appetiteの使い方 例文:
My son has got a big appetite but even though he eats a lot, he’s quite slim.
(私の息子は食欲が旺盛です。彼は沢山食べているけど、まだ結構細い。)
He’s obviously got a good appetite….
(彼は明らかに「食欲が旺盛な」人だね。。。)
※かなり太っている人に対して使う婉曲的な悪口。
その他の英語で「食いしん坊」という意味の表現やイディオム紹介
他にも「食いしん坊」という表現と似た意味の表現があります。
- gourmand = 沢山食べたり飲んだりする人(食いしん坊)
- gourmet = 美食家・グルメな人
- hog = 「pig」と同じ意味と使い方
- eat like a horse = 沢山食べる人(食いしん坊)
これも食いしん坊と少し関係しているイディオムですが、「drink like a fish」という表現があります。これは「お酒を飲みまくる人」という意味になります(笑)。
直訳すると「魚と同じように飲む」という変な意味になります。
他にもいつもタバコを吸っている人の事を「smoke like a chimney」と言います。直訳すると「煙突と同じように煙が出る」という面白いイディオムになります。
ネイティブの使い方 例文:
David is really unhealthy. He eats like a horse, drinks like a fish and smokes like a chimney. He’s heading for a heart attack.
(デイヴィッドは凄く不健康な人だよ。彼は食いしん坊だし、お酒を飲みすぎるし、タバコ中毒だし。いつか心臓発作になりそう。)
以上、今回の記事では英語で「食いしん坊」という際の表現・イディオムを紹介してみました。使い方やシチュエーションによってはデリケートな表現になりますので、使う際には気をつけて下さいね^^