英語で「許す」という意味になる allow, permit, forgiveの違いを徹底解説
これら3つの単語はすべて日本語で「許す」という意味に翻訳できますが、実は英語では意味と使い方の違いがあります。この「許す」というような単語は必ず日常英会話に出てきますし、英検やTOEICなどの試験にも出てきますので、正しい意味と使い方を覚えておくことをお勧めします。
それでは、allow、permit、forgiveの違いとはどのような点なのでしょうか。
allowの意味と使い方とは?
最初に紹介する「allow」は「許す」という意味にもなりますが、「許可を与える」というニュアンスになります。例えば、親が子供に何かの許可を与えるという際には「allow」という動詞を使います。
この単語の発音は「アラウ」になります。「allow」は多くの場合、「allow 人 to 動詞」というパターンで使われています。例えば、「allow him to go to the party」は日本語で「彼にパーティーに行く許可を与える」という意味になります。
そして、受動態のパターンもよく使われています。例えば、「be allowed to 動詞」(~する許可がある)や、「be not allowed to ~」(~することが禁止されている)という2つのパターンはよく使われます。
それでは、ネイティブが実際に使う例文を通して「allow」の正しい使い方を覚えていきましょう!
allow(許す)の使い方 例文
A:Dad, can I go to my friend’s party on Saturday night?
(お父さん、土曜日の夜に友達のパーティーに行っていい?)
B:No, I can’t allow that. You have a test on Monday morning.
(いいえ、それは許せないね。月曜日の朝に試験があるからね。)
A:My parents won’t allow me to watch that anime.
(私の親はそのアニメを観るのを許してくれない。)
B:Really? They’re very strict.
(本当?厳しいね。)
A:Stop! Students aren’t allowed in the teachers’ room.
(ストップ!生徒は職員室に入っちゃだめですよ!)
B:Sorry, Ms. Jones.
(ごめんなさい、ジョーンズ先生。)
permitの意味と使い方とは?
次に紹介する「permit」という動詞も基本的には「allow」と同じ意味で使い方も同じになります。しかし、「permit」に関しては少しフォーマルな言い方になりますので「allow」ほど日常会話では使われません。
もちろん、会話にも出てくる場合がありますが、多くの場合ライティングで使われている単語になります。permitは名詞としても使えます。名詞として使うと「許可書」や「免許書」という意味になります。
また、permitは動詞と名詞のイントネーションが違います。スペルでは同じですが、動詞として使うと「perMIT」(最後の音節を強調する)というイントネーションになります。
しかし、名詞として使った場合には「PERmit」(最初の音節を強調する)というイントネーションになります。それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
permit(許す)の使い方 例文
Students are not permitted to enter the teachers’ room.
(生徒は職員室に立ち入り禁止です。)※動詞の使い方
A:Mum, can I get a smartphone for my birthday?
(お母さん、誕生日にスマホをもらっていいですか。)
B:No, I can’t permit that. You are too young and smartphones are too expensive.
(いいえ、それは許せないね。あなたは若すぎるし、スマホも高すぎるから。)※動詞の使い方
A:Do you have a permit to fish here?
(あなたはここで釣りをする許可書を持っていますか。)
B:Yes, I do. Here it is.
(ありますよ。こちらです。)
forgiveの意味と使い方とは?
「forgive」は先程紹介した「allow」と「permit」とは、かなり違う意味と使い方になります。「forgive」にも一応「許す」という意味はありますが、ニュアンス的には「人の罪を許す・勘弁する」という意味になります。
つまり、「誰かが悪い事をしてしまった後に許す」といった際に使うような動詞です。「allow」と「permit」は逆に「何かをするために許可を与える」という意味になります。
「forgive」の発音は「フォギッヴ」に近いです。イントネーションは最後の音節を強調します。「forgive」の過去形は「forgave」(発音:フォゲイヴ)になり、過去分詞は「forgiven」(発音:フォギヴェン)になります。
それでは、実際の英語ネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
forgive(罪を許す・勘弁する)の使い方 例文
A:How are you and your husband getting along?
(あなたとご主人との関係は今どうですか。)
B:Not too well. I still can’t forgive him for cheating.
(うまくいっていないね。まだ彼の浮気を許せない。)
A:I’m so sorry! Please forgive me!
(ごめんなさい!許してくれ!)
B:No! I can’t forgive you for this!
(無理です!この罪は許せないよ!)
A:Has your mum forgiven you for breaking her vase?
(お母さんは花瓶を壊した事件を許してくれた?)
B:She hasn’t mentioned it recently so I think so!
(最近そういう話をしていないので多分許したと思う!)
まとめ:「allow」と「permit」と「forgive」の違い
まとめると、「allow」と「permit」と「forgive」は全て「許す」という意味になりますが、微妙な意味と使い方の違いがあります。
「allow」と「permit」は両方とも「許可を与える」という意味になりますが、「allow」の方がカジュアルな言い方で会話にはよく出てきます。
一方、「permit」は少し硬い言い方で主にライティング等でよく使われます。「forgive」は「許す」という意味になりますが、allowやforgiveと違って「罪を許す・勘弁する」というニュアンスを与えます。
そして「forgive」は会話でもライティングでも使える単語なので、どのようなシーンでも使うことができる便利な単語になります。以上になります。