how comeとwhat forの使い方・ニュアンスの違い
今回の記事では、why以外の何故?、どうして?という意味になる英語を紹介したいと思います。日本の中学校では「なぜ?」や「どうして?」=「why」という事が教えられています。
私は約10年間程日本の中学校の英語を教えていますが、これ以外に他の言い方が紹介される事を見た事がありません。しかし、自然なネイティブの日常英会話では「why」以外の言い方がよく使われています。
最もよく使うバリエーションは「how come」と「what for」だと思います。この二つの表現は両方とも日本語で「なぜ?どうして?」という意味になりますが、英語では「微妙に違う文法」で使われています。
それでは、「how come」と「what for」の使い方や細かい使い分けを紹介したいと思います。
- Too、Also、As wellの違いとニュアンス・使い方:ネイティブとの会話で使える便利な例を交えて紹介
- 「wonder」はどういう意味? wonderの意味や使い方、ニュアンスを紹介します!
- 「元気」、「元気を出す」は英語でなんと言うのでしょうか?
how comeの意味と使い方
「How come?」は「why」と同じ意味になりますが、必ず「会話」というシチュエーションのみで使われる表現です。正式なライティングなどでは使われません。
そして「How come?」は「do」と「did」と一緒には使いません。また、一般的に「How come 誰々+動詞の過去形」か「How come 誰々 + 動詞ing」などのパターンで使います。
それでは、実際の使い方を例文でみていきましょう!
How comeの使い方 例文:
How come you were late for school?
(あなたはどうして学校に遅れたの?)
How come there’s no cake left?
(どうしてケーキが残っていないの?)
How come you’re going to bed so early?
(あなたはどうしてそんなに早く寝るの?)
How come dad’s cooking tonight? Where’s mum?
(どうして今夜お父さんが料理を作ってるの?お母さんは何処?)
How come you are so good at English?
(あなたはどうしてそんなに英語が上手なの?)
How comeの使い方 会話形式の例文:
A:I’m not going to work tomorrow.
(私は明日仕事に行かないよ。)
B:How come?
(どうして?)
A:I’ve got to go to the hospital.
(病院に行かなきゃいけないから。)
How comeの正しい使い方と間違った使い方の例
How come do you play soccer so well? 間違った例(「do」は必要ない!)
Why do you play soccer so well? (正しい例!)
日本語訳:(あなたはどうしてそんなにサッカーが上手なの?)
what forの意味と使い方
「What for?」は「why」とほとんど同じ意味になりますが、ニュアンス的には「何のため?」や「何の目的で?」という意味になります。
そして「how come」と違って、「do」や「did」が必要になります。つまり、普通の疑問文のパターンで使います。
それでは、実際の使い方を例文でみていきましょう。
what forの使い方 例文:
What did you give me that money for?
(どうして私にそのお金をくれたの?)
What did he do that for?
(彼はどうしてそれをしたの?)
what forの使い方 会話形式の例文:
A:I’m going to Osaka tomorrow.
(私は明日大阪に行くよ。)
B:What for?
(どうして?)
A:There’s a big conference being held there and I have to give a speech.
(大きな会議が行われるので、私はスピーチをしなければならないから。)
※この会話の「what for」は「何のために大阪に行くの?」というニュアンスになります。
A:I’m just going to the supermarket.
(スーパーに行ってくるよ。)
B:What for? I went this morning!
(どうして?私は今朝行ったのに!)
A:You forgot to buy milk.
(あなたは牛乳を買い忘れたよ。)
B:Oh, sorry.
(あ、ごめんね。)
「why」と「why not」の違いとは? 使い方は?
「Why」と「why not」の使い分けは日本人の英語学習者によく間違えられるポイントになります。相手に何か質問をする場合には、「Why + 疑問文」というパターンを使います。
しかし、会話の相手が否定文を使った際には、その理由を聞く際に「why not?」という表現を使う必要があります。
説明だけではわかりづらいと思いますので、実際の使い方を例文を通して学んでいきましょう。
whyの使い方 例文:
Why are you going to Osaka tomorrow?
(あなたはどうして大阪に行くのですか?)
Why are you learning English?
(あなたはどうして英語を勉強していますか?)
Why is the window open?
(窓はどうして開いているんですか?)
why notの使い方 例文:
A:I don’t like my school.
(私は自分の学校が好きじゃない。)※否定文
B:Why not?
(どうして?)
A:The teachers are too strict.
(先生たちは厳しすぎるから。)
A:Bob isn’t coming to the party.
(ボブはパーティーに行かないって。)※否定文
B:Oh no! Why not?
(あら!どうして?)
A:He say’s he’s not feeling well.
(彼は体調が悪いって。)
以上今回は英語で「なぜ?」や「どうして?」という場合に「why?」以外の別の言い方として「how come」、「what for」使う際の解説をしてみました。
皆さん「why」や「why not」との使い分けは理解出来ましたか^^ 今度英会話をする際に是非今回紹介した表現を使ってみましょう!