英語の歌詞によく出るスラング shoulda woulda couldaの意味とは?
読者の皆さんは「shoulda woulda coulda」というスラングを聞いた事がありますか? このスラングは英語の歌詞でよく使われています。
例えば、アメリカのR&B歌手のブライアン・マックナイト(Brian McKnight)や、イギリスのR&B歌手のBeverley Knight(ビヴァリー・ナイト)の曲の歌詞にも使われています。
とにかく英語の歌にはよく出てくるスラングなので、「shoulda」、「woulda」、「coulda」の意味と発音が分れば、英語のリスニングも上達してくるはずです。それでは、各スラングの意味と使い方、発音について詳しく説明していきます。
「shoulda」の意味と発音について
「shoulda」は「should have」の省略です。「should have+動詞の過去分詞」というパターンは「~をした方がよかった」や「~するべきだった」という意味になります。
「I should have ~」というフレーズを使った場合、「何かをした方が良かった・・」という「後悔の気持ち」を表現出来ます。「should have」は日常会話で「should’ve」に省略されますが、会話で実際に話すと「シュダ」という発音になります。
英文字で書くと「shoulda」というスペルになります。つまり、「shoulda」は正式な英単語ではありませんが、話し言葉の書き方になります。
ネイティブが「shoulda」を使う際の例文:
It’s gonna rain. I shoulda brought an umbrella!
(雨が降るみたい。傘を持ってきた方がよかったのに!) ※gonnaはgoing to (~をする予定)の省略です。
I’ve got a test today. I shoulda studied last night!
(今日はテストだ。昨日の夜、勉強した方が良かった!)
You shoulda gone to bed earlier!
(あなたはもっと早く寝た方がよかったのに!)
Mike cheated on Kate. She shoulda dumped him ages ago!
(マイクはケイトを裏切って浮気した。 彼女は彼を捨てた方が良かった!)
「woulda」の意味と発音について
「woulda」は「would have」の省略です。「would have+動詞の過去分詞」は仮定法を表す表現です。具体的には「would have+動詞の過去分詞」は「(もしあの時~だったとしたら)~したであろう」という意味を表す表現になります。
「would have」は会話で使うと「would’ve」に省略されますが、発音は「woulda(ウダ)」になります。
ネイティブが「woulda」を使う際の例文:
I woulda gone to the park if it hadn’t rained.
(もし雨が降らなかったら公園に行っただろう。)
She woulda married him if he’d asked.
(彼がもしプロポーズしたら、彼女は彼と結婚しただろう。)
I woulda gone to the concert if I’d had enough money.
(もしあの時にお金があったらライブに行っただろう。)
You woulda enjoyed that party.
(あなたはあのパーティーを楽しめただろう。)
「coulda」の意味と発音について
「coulda」は「could have」の省略です「could have」は「~出来ただろう」という意味になる”仮定法”の表現です。
つまり、「過去に何かをする可能性があったが、実際にその事をしなかった」という意味を表す表現です。会話で使うと「could’ve」に省略されますが、発音は「coulda(クダ)」になります。
ネイティブが「coulda」を使う際の例文:
I coulda gone on the trip but I was too busy.
(私はその旅行に行けたけど、忙しかったので結局は行かなかった。)
I think I coulda passed but I was sick on the day of the test.
(私はその試験に合格できたと思うけど、試験の日に病気だったので受けられなかった。)
She coulda gone to Tokyo University but she chose to study abroad instead.
(彼女は東大に入れたけど、代わりに留学する事にしました。)
I coulda cried when he dumped me.
(彼が私と別れた時に私は泣きそうだった。)
「shoulda would coulda」という表現について
それぞれのスラングの意味と使い方を紹介してみましたが、実はこれ以外にも「should woulda coulda」の3つの単語を一つセットとした「イディオム」としての使い方もあります。
この表現は「してもいない事に後悔してもしょうがない」、「あのようにするべきだった」、「あのようにしていれば、あのようになっていた」という後悔の念を表現するイディオムです。英語では皮肉めいた表現として使われる事も多いです。
「shoulda」と「woulda」と「coulda」は全て英語の「仮定法」に関する表現です。つまり、「~をしておけばよかった!」の後悔の念を表す表現です。
ですから、「shoulda woulda coulda」という表現を日本語に丁寧に翻訳すると「後悔しても何も変わらないから忘れましょう」という意味を表す表現になります。
英語のポップ音楽の歌詞に使われる「shoulda woulda coulda」
この表現は英語のポップ音楽の歌詞によく出てきます。例えば、冒頭でも紹介したように有名な例を出すと、イギリス出身の有名R&Bの歌手 Beverley Knight(ビヴァリー・ナイト)の歌詞に出てきます。
「shoulda woulda coulda」(Beverley Knight)
「shoulda woulda coulda」の例文:
女性A:I loved him so much! I shoulda married him!
(私は彼の事が大好きだったのに! 彼と結婚した方がよかった!)
女性B:”shoulda woulda coulda”! You dumped him so there’s no point regretting it now!
(結婚した方が良かったのに、って! あなたは彼と別れたでしょう! 後悔してもしょうがない!)
男性A:I wish I’d bought that car instead of going to Las Vegas.
(ラスベガスに行く事じゃなくてあの車を買った方が良かったな。)
男性B:Shoulda woulda coulda. You met your wife in Las Vegas so no point regretting the car.
(あの車を買った方が良かったのにって! ラスベガスで奥さんと知り合ったから車の事を後悔しないで。)
shoulda, woulda, couldaに関するまとめ
「shoulda」と「woulda」と「coulda」は正式な英単語ではありません。「should have」と「would have」と「could have」の省略です。これらの表現は全て英語の仮定法を表す表現です。
そして、「shoulda woulda coulda」というフレーズは「後悔してもしょうがない」という意味になるイディオムの表現です。