英語で「多分」、「かもしれない」は何と言う?
これらの英語は多くの場合「多分」や「~かもしれない」というニュアンスを与える英語になりますが、微妙の使い方の違いがあります。
そこで今回の記事では、「maybe」、「perhaps」、「possibly」、「probably」のそれぞれの意味の違い、ニュアンスと使い方を実際の例文を交えて紹介したいと思います。
先ず最初に「maybe」という英単語の意味と使い方について紹介していきます。
maybeの意味と使い方、ニュアンスは?
皆さんもご存じのように「maybe」は「多分」、「~かもしれない」、「もしかすると」という意味になる副詞です。会話でこの単語を使って「何かが起きる際の確率」を表現する際には「30%~50%の確率で起きる」という発生率・ニュアンスを与えます。
この単語はかなりカジュアルな単語ですが、どのシーンでも使えます。例えば、日常会話だけではなく、ビジネスシーンでも使えるようなフレキシブルな単語になります。
maybeの使い方 例文
A: Are you going to the party on Saturday?
(あなたは土曜日のパーティーに行きますか。)
B: Maybe. I might have to go to work though so I can’t say for sure.
(多分、行きます。しかし、仕事があるかもしれないからまだはっきり言えません。)
A: Why isn’t Tom at work today?
(なぜトムは今日仕事に来ていないのでしょうか。)
B: I don’t know. Maybe he’s sick.
(分かりません。病気かもしれません。)
A: Where are my keys?
(私の鍵はどこにあるかな。)
B: Maybe they’re in your bag.
(鞄に入っているかもしれないね。)
perhapsの意味と使い方、ニュアンスは?
「perhaps」は中学校の教科書では、あまり紹介されていない表現ですが、英語ネイティブはかなり使います。この単語は「maybe」と全く同じ意味とニュアンスを与えます。
しかし、厳密に言うと「もう少しフォーマルな印象」を与える英語になりますので「maybe」ほど日常会話では使いません。
この副詞は「maybe」と同じように「何かが起きる際の確率」を表現する際には「30%~50%の確率で起きる」という発生率・ニュアンスを与えます。つまり不確定の要素が強い表現になります。
perhapsの使い方 例文
A: Are you going to the concert next week?
(あなたは来週のライブに行きますか。)
B: Perhaps. I might have to go on a busines trip though so I can’t say for sure.
(多分、行きます。しかし、出張があるかもしれないからまだはっきり言えません。)
A: Why isn’t Kate at school today?
(なぜケイトは今日学校に来ていないのでしょうか。)
B: I don’t know. Perhaps she’s sick.
(分かりません。病気かもしれません。)
A: Where’s my wallet?
(私の財布はどこにあるかな。)
B: Perhaps it’s still in your coat pocket.
(まだコートのポケットに入っているかもしれないね。)
probablyの意味と使い方、ニュアンスは?
「probably」は「おそらく」、「~だろう」という意味になる副詞です。先程紹介したmaybeやperhapsよりも、「何かが高い確率で起きる」というニュアンスの単語になります。
「perhaps」や「maybe」は約50%くらいの確率を表す単語ですが、「probably」の場合は「80~90%の確率で何かが起きる」というかなり発生率が高いニュアンスの単語になります。
そして、「probably」は「probable」(=ありそう、起きそう、確率が高い)と「probability」(=確率)に関連する単語です。それでは、例文を通して正しい使い方を覚えていきましょう。
probablyの使い方 例文
A: Are you going to Mike’s leaving party next week?
(あなたは来週マイクの送別会に行きますか。)
B: Probably. I just have to make sure to finish my work first.
(行くと思います。しかし、先に仕事を終わらさないとだめだね。)
A: Bobby is late for work today, isn’t he?
(ボビーは今日仕事に遅れていますね。)
B: He’s probably stuck in that traffic jam. There was an accident this morning.
(彼は道路の混雑に巻き込まれたでしょう。今朝交通事故があったからね。)
A: Where’s my wallet?
(私の財布はどこにあるかな。)
B: It’s probably still on the shelf where you left it this morning.
(今朝あなたが置いた棚の上にまだあるでしょう。)
possiblyの意味と使い方、ニュアンスは?
「possibly」も何かが起きる可能性はあるが、「発生する確率は低い」という際に使う単語になります。発生する確率で表すと、確率は「約20%」くらいの時に使うような表現になります。「possibly」という単語は「possible」(可能)や「possibility」(可能性)に関連しています。
この単語はネイティブの日常会話でよく使われます。例えば、誰かから何かのイベントに招待された際にそれを優しく断りたいという際に使うような単語になります。それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
possiblyの使い方 例文
A: Are you going to watch the football match tonight?
(あなたは今夜あのサッカーの試合を観る予定ですか。)
B: Possibly. But I still have a lot of work to do so I might miss it.
(観る可能性はある。ただ、まだ沢山の仕事が残っているから間に合わないかもしれない。)
A: Do you think City will win tonight’s match?
(シティーは今夜の試合に勝つと思いますか。)
B: Possibly. But United have the better players so City will probably lose.
(まあ、勝てる可能性はありますが、ユナイテッドの選手の方が上手だからシティーは負ける可能性が高いと思います。)
A: Do you think Lucy will like this toy?
(ルーシーはこの玩具が好きだと思う?)
B: Possibly. I think it might be for children a bit younger though.
(好きなのかな。ただ、もう少し若い子供向けの玩具ではないかと思います。)
likelyの意味と使い方、ニュアンスは?
最後に紹介する単語は「likely」になります。「likely」は今まで紹介した単語と違って副詞ではなく、「形容詞」になります。そのため、使い方は少し異なります。
この単語は「ありそう」、「起きそう」」という意味になります。主に「likely to 動詞」というパターンで使う場合が多いです。
そして、「~is likely」、「is not likely」というパターンもよく使います。この単語は「約70%の確率」で何かが起きるという事を表現する際に使います。
つまり、「probably」ほど確率は高くないが、「maybe/perhaps」よりも高い確率で発生するという際に使います。それでは、実際のネイティブのlikelyの使い方を例文で確認してみましょう。
likelyの使い方 例文
A: What’s the weather forecast for tomorrow?
(明日の天気予報はどんな感じですか。)
B: Apparently it’s likely to rain. You should take an umbrella to work.
(雨が降りそうだって。仕事に傘を持って行った方がいいよ。)
A: How was the interview? Do you think you got the job?
(仕事の面接はどうでしたか。受かったと思いますか。)
B: It’s not likely. I don’t think I have enough experience.
(受かってなさそう。経験が足りないと思います。)
A: If Tim proposes to his girlfriend, do you think she’ll say “yes”?
(ティムが彼女にプロポーズをしたら、彼女がイエスと言うと思いますか。)
B: I think she’s likely to say yes. They have been together for almost 5 years.
(イエスと言いそうですね。その二人はもう5年間くらい付き合っているからね。)
まとめ:「maybe」、「perhaps」、「possibly」、「probably」の違いとは
まとめると、今回の記事で紹介した英単語は全て「何かが起きる確率」を表現する単語です。それぞれの単語は何かが起きる際の確率の違いを表しています。
わかりやすいようにまとめると以下のようになります。それぞれの単語が表す確率は以下を参考になさって下さい。
- probably 80%~90%
- likely 70%
- maybe/perhaps 30%~50%
- possibly 20%
そして、「likely」以外の単語は副詞になります。「likely」は形容詞なので文章の中の使い方は他の単語と違います。それでは以上になります。例文を参考にして使い方を是非覚えてみてくださいね!