英語で「優しい」は「kind」だけじゃない?
今回のテーマである「優しい」という単語は日常会話によく出てくる言葉だと思いますが、この「優しい」の英語の言い方を皆さんはご存知でしょうか。この質問をすると多くの方は「優しい=kind」と答える方が多いです。しかし、kind以外にも色々な言い方があります。
先ずは、「kind」という単語の意味と使い方について少しお話してみたいと思います。
「優しい」という意味になる「kind」の使い方
「kind」(発音:カインド)は基本的に「優しい」という意味になります。「kind」は形容詞なので名詞と一緒に使う事ができます。例えば、「a kind person」(優しい人)や「a kind act」(親切な行為)などの「kind + 名詞」というパターンで使います。
そして、「be動詞」と一緒に使う事も出来ます。例えば、「He is kind」(彼は優しいです)や「be kind」(優しくしなさい)といったパターンで使う単語です。
「kind」は形容詞なので、名詞として使う事は出来ません。そのため、名詞として使いたい場合には、「kindness」という単語を使う必要があります。
この「kind」という単語はどのようなシーンでも使う事が出来る単語なので、意味と使い方は必ず覚えておきましょう。それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
kindの使い方 例文
A: What’s your ideal man like?
(あなたの理想の男性はどんな人ですか。)
B: I want someone who is kind.
(優しい人がいいです。)
A: Do you like your teacher?
(先生の事が好きですか。)
B: Yes, she’s a very kind person.
(はい。先生はとても優しい人です。)
A: Be kind to your little sister. She’s still just a baby.
(妹に優しくしてね。まだただの赤ちゃんだからね。)
B: Yes, Mum.
(わかったよ、ママ。)
「優しい」という意味になる「nice」の使い方
「nice」(発音:ナイス)は「kind」よりも広い意味がありますが、「優しい」というニュアンスで使う事ができます。「nice」は「kind」と同じ形容詞なので、使い方は全く同じです。
つまり、名詞と一緒に使う事ができますし、そのままbe動詞の後にもってきて使う事ができます。そして、副詞として使うと「nicely」という単語になります。
副詞は動詞と一緒に使います。例えば、「play nicely」(優しく遊ぶ)、「talk nicely」(優しく話す)などのパターンで使う単語になります。
それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう!
niceの使い方 例文
A: What do you think about Kate’s new boyfriend?
(ケイトの新しい彼氏はどう思いますか。)
B: He seems like a nice man.
(彼は優しそうな男性ですね。)
A: Can I play with my friends?
(友達と遊んでいい?)
B: Yes, but you must play nicely.
(いいけど、優しく遊んでね。)
A: My boss is not a nice man.
(私の上司は優しい人ではない。)
B: Really? Why not?
(本当?なんで?)
A: He is rude to customers and his subordinates.
(彼は客や部下に失礼です。)
「優しい」という意味になる「gentle」の使い方
この「gentle」という単語はニュアンスによって「優しい」という意味として使う事ができます。発音は「ジェントル」に近いです。
この単語は「優しい」という意味以外には「温和な、穏やかな、もの柔らかな」という意味としても使う事ができます。また、よく知られている「gentleman」(紳士)という単語には「優しい(男性)」という意味が含まれています。
また、「be gentle on / with」という表現もよく使われます。この表現は「~に優しく・優しい」という意味になります。
そして、この表現は「人に優しい」だけではなく、「肌に優しい」といった表現で使います。それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
gentleの使い方 例文
A: Do you like Tom?
(トムの事が好きですか。)
B: Yes, I think he is a gentle person.
(はい。彼は優しい人だと思います。)
A: Can I pick up the hamster?
(ハムスターを抱っこしていい?)
B: Yes, but hold it gently.
(いいけど、優しく抱っこしてね。)
A: You should try this face cream. It is gentle on your skin.
(このフェイスクリームを使ってみた方がいいよ。肌に優しいですよ。)
B: It smells nice too! I’ll try it.
(いい匂いもしますね!使ってみたいと思います。)
「優しい」という意味になる「considerate」の使い方
次に紹介する「considerate」(発音:コンセィデレット)という単語は「思いやりのある」や「優しい」という意味になる単語です。
この単語も形容詞なので「kind」や「nice」と同じ使い方です。名詞として使うと「consideration」になります。「優しくない(思いやりのない)」と言う表現を使いたい場合には「inconsiderate」という単語で表現可能です。
この単語は「kind」や「nice」よりも少しフォーマルな単語なので、日常会話では「kind」や「nice」ほどは使われません。それでは、実際の使い方を例文を見てみましょう。
considerateの使い方 例文
A: Julia is a very considerate woman.
(ジュリアはとても思いやりのある女性ですね。)
B: Yes, I like her a lot.
(そうですね。私は彼女の事がとても好きです。)
A: Ben is very inconsiderate of his wife.
(ベンは奥さんには優しくないね。)
B: That’s why she wants to divorce him.
(だから奥さんは離婚したいでしょう。)
A: You should be more considerate of others.
(あなたは他の人にもっと優しくした方がいいよ。)
B: I’m always nice to people!
(でも僕はいつも人に優しいよ!)
「優しい」という意味になる他の英単語
ここまでは、「優しい」という意味になる最もよく使われる英単語を紹介してきましたが、他にも「優しい」という意味になる表現は色々あります。例えば、以下のような表現です。
compassionate(優しい、思いやりのある)
She is a compassionate person.
(彼女は思いやりのある人です。)
kindhearted(優しい)
My husband is very kindhearted.
(私の主人はとても優しいです。)
thoughtful(思いやりのある)
When it comes to his family, he is very thoughtful.
(彼は家族にはとても優しいです。)
sweet(優しい)
She is so sweet with her younger brother.
(彼女は弟にはとても優しいです。)
caring(思いやりのある、気を使う)
He is looking for a caring partner.
(彼は優しくて思いやりのある相手を探しています。)
以上、これらの単語は全て形容詞なので、同じ使い方になります。
今回の記事のまとめ:「優しい」という意味になる英単語
まとめると、「優しい」という意味になる英単語は数多くありますが、それぞれの単語は微妙にニュアンスが違います。
日常会話の中では「kind」、「nice」、「gentle」などはよくに出てきますが、他にも、「considerate」、「thoughtful」、「compassionate」といった言い方もあります。
以上になりますが、今回紹介した様々な「優しい」という意味の英語表現は日常会話でよく使いますし、よく見聞きする英語だと思いますので、是非使い方を覚えてみてくださいね!