英語で「電話をかける」という意味になるビジネス英語表現・イディオム表現
ビジネスのシーンにおいて、「電話をかける」、「電話を受ける」といったシーンは日常的に起こりますね。電話先の相手が同僚のという場合、取引先や新規の顧客という場合もあると思います。そして、自分がお客となって電話で話す事もあると思います。
実はビジネス英語に限らず、英語には「電話をかける」という意味になる表現は数多くあります。そして、それぞれシーンによって違う言い方をします。
また、英語圏の国によっては異なるフレーズを使う傾向がありますので、そういった国別の表現もこの記事で詳しく紹介したいと思います。
それでは、「ビジネス英語で電話をかける」という際にはどんな英語を使うべきなのでしょうか。
最もよく使う英語で「電話をかける」という意味になる動詞「call」の扱い方・ニュアンス
先ずは、英語で電話をかけるという際に最もよく使われる言い方は「call」という動詞になります。「call」の発音は「コール」になります。この単語は名詞としても使う事ができますが、今回は動詞の使い方を紹介したいと思います。
「call」は「呼ぶ」という意味になりますが、電話について話す場合には「電話をかける」というニュアンスを与えます。使い方としては「call + 人の名前・会社の名前」というパターンで使う動詞になります。
この言い方はフォーマル過ぎるという事もありませんし、カジュアルすぎるという感じもありませんので、どのようなシーンでも使える英単語になります。それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
callの使い方 例文
A: Mike, your accountant is on the phone. He’s calling about your tax return.
(マイク、会計士から電話ですよ。彼は確定申告について電話したそうです。)
B: I’m a bit busy right now. Tell him I’ll call him back later.
(今ちょっと忙しいんですよ。後で電話をかけ直すよと伝えてください。)
A: Could you call Mr Tanaka and make an appointment for Thursday afternoon?
(田中さんに電話をかけて木曜日の午後に予約をしてくれませんか。)
B: Sure, no problem. I’ll call him right away.
(はい、かしこまりました。直ぐに電話します。)
A: Sorry, I can’t talk right now. Call me later.
(ごめん、今話せない。後で電話して。)
B: Ok, I’ll call you at about 8 o’clock.
(わかった。8時くらいに電話をして。)
イギリス英語でよく使う「電話を鳴らす(電話をする)」という意味の「ring」
次に紹介する「ring」は動詞として使う単語ですが、主に「電話を鳴らす」というイメージから来ている単語です。この表現は全ての英語圏の国で通じます。主にイギリス英語の日常会話でよく使われています。
この表現はビジネスシーンで使っても大丈夫ですが、主に日常会話で使われている口語になります。この動詞は先程紹介した「call」と同じ使い方になります。
使い方は簡単です。「call」の代わりに「ring」を入れ替えるだけでOKです。それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
ringの使い方 例文
A: Can I borrow your phone? I need to ring my mum.
(電話を貸してくれない? 母に電話しなきゃならない。)
B: Of course, go ahead.
(もちろん。どうぞ。)
A: I rang Mr Tanaka in the Tokyo office yesterday but he was out of the office.
(昨日、東京支店の田中さんに電話をかけましたが、彼は外出中でした。)
B: You’d better try ringing him again this afternoon.
(じゃあ、今日の午後にも電話してみた方がいいと思います。)
A: Can you ring the client I saw yesterday and ask him if he can send me the documents?
(昨日会ったお客さんに電話して書類を送るように伝えてください。)
B: Sure.
(かしこまりました。)
ビジネス英語でも日常会話でも使える万能の「電話を掛ける・電話する」という意味の「phone」
次の「phone」は「telephone」(電話)という名詞から来ている単語です。一般的に名詞として使われる単語ですが、動詞として使う事もできます。動詞として使うと「電話を掛ける」、「電話する」という意味になります。
phoneも同じく上記の「call」と「ring」と同じ使い方になります。この言い方はビジネス英語であっても、日常会話でも使う事ができる万能の言い方です。それでは、実際の使い方を例文で確認してみましょう。
phoneの使い方 例文
A: I tried phoning you earlier but there was no reply.
(私は先にあなたに電話を掛けたんですけどが誰も出なかった。)
B: Sorry, I was in a meeting.
(ごめんね。会議中だった。)
A: Could you phone me back later?
(後で折り返し電話をしてもらえますか。)
B: Yes, of course.
(もちろん、大丈夫です。)
A: Do you need to phone your parents?
(ご両親に電話をする必要はありますか。)
B: No, it’s fine.
(いいえ、しなくても大丈夫です。)
英語で「電話をかけた」という意味の表現「make a phone call」という言い方
もう一つの言い方は「make a (phone/telephone) call」になります。先程紹介した「call」は動詞でしたが、今回は名詞の「call」を含む表現を紹介していきます。
この表現の動詞は「make」になります。過去形は「made」なので、「電話をかけた」という過去形の表現は「made a phone call」になります。
ちなみにこの表現は少し長くフォーマルな印象を与える事から、日常会話よりもビジネスシーンやフォーマルなシーンで使われる傾向があります。それでは、実際のネイティブの使い方を例文を見てみましょう。
make a (phone) callの使い方 例文
A: If you need to make a phone call, you can borrow my phone.
(誰かに電話を掛けなければならないなら、私の電話を貸してあげますよ。)
B: Thanks.
(ありがとうございます。)
A: I’m going to make a phone call. I’ll be right back.
(今から誰かに電話します。直ぐ戻ってきますよ。)
B: Ok.
(わかりました。)
A: Your dad is making a phone call. Could you be quiet?
(お父さんは今電話中ですよ。静かにしてくれない?)
B: Sorry, mum.
(ごめんね、おかあさん。)
「電話をかける」という意味のイディオム表現(主にイギリス英語)
ビジネス英語を含む、英語で「電話をかける」という言い方で最もよく使われる表現を紹介してきましたが、他にも電話をかけるという意味になるイディオム表現は数多くあります。
そういったイディオムの中から特に役に立ちそうな表現をいくつか紹介していきたいと思います。
give 人 a ring
この表現は特にイギリス英語で使われています。直訳すると「誰々に電話する」という意味になります。ビジネスシーンでも日常会話でも使ってもOKな表現です。
give 人 a buzz/bell/tinkle
これはもう少しカジュアルな言い方になります。こちらも特にイギリス英語でよく使われます。主に日常会話で使われていますが、ビジネス英語でも使う場合があります。
get on the blower
この表現の「blower」は「電話」という意味になる古いスラングです。そのため、「get on the blower」は「電話する」という意味になります。これは主にイギリス英語で使われています。
まとめ:「電話をかける」という意味になる表現
まとめると、「電話をかける」という意味になる表現はかなり多いです。ビジネスシーンを含め、海外の人と時間を過ごすと色々な表現を耳にしますので、今回紹介した表現の意味と使い方を覚えておくと役に立つ事が多いと思います。
しかし、一般的な日常会話で「電話をかける」という際には「call」という言い方で十分だと思います。他にもビジネス英語でこんな言い方が知りたい!という方。
ビジネス英語の勉強法、イディオムの意味や語源、ビジネスカルチャーに関する質問などがある方は是非ご連絡くださいね。