英語の書き写しは効果があるの? 学習効果と具体的なやり方説

「英語を書き写す」という勉強は効果的? 効率的に英語力をアップさせる他の勉強法とは?
目次

英語を書き写す勉強はどんな学習効果があるのか?

マリ
今回の記事では、「英語の書き写し勉強法」というテーマで英語の勉強法を紹介してみたいと思います。

皆さんは今までにどのように英語を勉強してきましたか^^ 皆さんそれぞれ自分だけの勉強法をお持ちだと思いますが、多くの方は「英語の文章や英単語をそのまま書き写す」という勉強法をした事があるのではないかと思います。

実は、イギリス人である私も日本語を初めて勉強した際に、そういった書き写しの勉強法を行っていました。私は日本語のフレーズ集を見て、そのまま日本語の文章を沢山書き写していました。

しかし、その勉強法を続けていくうちに「この書き写し勉強法にはあまり効果がない」という事に気が付き、少しずつ自分に合う別の勉強法を探して実践していきました。

この「英語の書き写し」には勿論、学習効果として良い点もありますし、ある意味では効果がありますが、私の意見では「書き写し」よりもさらに効果的な勉強法があると思います。

そのため、今回の記事では「書き写し」の良い点と弱点を紹介しながら、私が考えた「よりよい英語の勉強法」を紹介したいと思います。それでは、始めましょう。

英語の書き写しとは?

英語の書き写し勉強法は効果がある? 具体的な勉強のやり方を徹底解説

先ずは「英語の書き写し」という勉強法を具体的に定義しましょう。多くの英語学習者がする「書き写し」は単純に「英語の文章または単語を読んでそのままノート・紙に書く」という事ですね。

書く例文や単語は殆どの場合、英語教材に載っている英語文章を元にしている方が多いと思います。例えば、中学生はこの英語勉強法をよく使っていますし、日本人の英語の先生にも勧められている勉強法だと思います。

生徒たちは教材に載っている単語をそのまま数回ノートに書き写していくというこれ以上にないくらいシンプルな勉強法と言ってもいいのではないと思います。

良い点をあげるとすると簡単で単純な方法なので、初心者でも簡単にスタートする事が出来ますね。次に具体的な英語の書き写し勉強法の良い点をいくつかまとめました。

英語の書き写しの良い点:その1「英単語やフレーズを覚えやすい」

英語の書き写しの良い点:その1「英単語やフレーズを覚えやすい」

書き写しは勉強法としては、あまり効率がよくありません。かなり時間がかかりますし、退屈な勉強法だと思いますが、ある研究によると学習効果はあるそうです。

まずは、実際にペンで単語や文章を書き写すとその情報を覚えやすくなるそうです。その研究によれば、パソコンで書く事よりも「実際にペンを持って紙に書く」という動作を行う事によって、その情報を覚えやすくなります。

しかし、その際に「単純に書き写す」というやり方ではなく、「自分で考えた文章を書く事」というやり方が良いようです。つまり、英単語を覚えたいなら、単純に単語のリストを何度も繰り返し書く事よりも、自分が考えていた文章やフレーズを書いた方がよいでしょう。

例えば、「cat」(猫)という単語を覚えたいなら、何度も「cat」を書くよりも「“cat”という単語を含む(自分が考えた)文章を何度も書く」という勉強のやり方が効果があると思います。

英語の書き写しの良い点:その2「英単語と同時に英文法を覚えられる」

英語の書き写しの良い点:その2「英単語と同時に英文法を覚えられる」

書き写しという勉強法には、具体的に「二つの効果」があります。まずは、覚えようとしている単語を暗記出来るという効果があります。もう一つは、文章やパターンの練習にもなるという事がです。

英語を喋れるようになるには、単語だけではなく「フレーズや文法パターン」を数多く覚える必要があります。そのため、多くのフレーズを書き写すと自然に会話で使えるフレーズ、文法パターンを覚えられると思います。

さらにフレーズを音読する事によって、自分でそのフレーズを会話で使えるようになるでしょう。

英語の書き写しの良い点:その3「英語のスペルを覚えられる」

英語の書き写しの良い点:その3「英語のスペルを覚えられる」

英語のスペルは難しいですね。実は英語のスペルは英語学習者だけではなく、英語ネイティブの人にとっても難しいんです。英語ネイティブの大人でも英語のスペルを間違える場合があります。

英語のスペルを覚えるには色々な方法がありますが、結局は同じ単語を数回書く練習をすることによって自然に覚えると思います。

そして、英語のスペルの「ルール」を覚えると、今までに見たことのない単語に出会ってもそれを読めるようになると思います。これは自分の英語力を全体的に上げるスキルだと思います。

英語の書き写しの弱点:その1「時間がかかる」

英語の書き写しの弱点:その1「時間がかかる」

「書き写し」を使った勉強法の最大の弱点は時間がかかるという点です。忙しいビジネスパーソンや社会人は机に座って何度も同じ単語や文章を書く余裕があまりないと思います。

中学生であればこの勉強法を使っても良いと思いますが、忙しい大人はもう少し効率的な勉強法を使った方がよいと思います。特に単語ではなく、文章を書く場合です。

英語の書き写しの弱点:その2「退屈な勉強法なので続かない」

>英語の書き写しの弱点:その2「退屈な勉強法なので続かない」

残念ながら、書き写しは最も退屈な勉強法だと思います。単純に単語やフレーズを書き写すという淡々とした作業なので、正直あまり脳を使わなくてもいいですし、そんなに深く集中しなくても出来てしまいます。

つまり、かなり「受動的な勉強法」になります。受動的に勉強するというやり方は、情報自体は少しは頭に入りますが、その情報を自分で使えるようにはならないと思います。

ですから、もう少し頭を使って勉強した方が英会話力やアウトプット力にも良い練習になると思います。そして、退屈な勉強法は「飽きやすい」ので、途中で諦めたり辞めたりする可能性が高いと思います。

外国語を勉強する事は「ダッシュ」ではなく「マラソン」と考えるべきだと思います。つまり、長く続く人が自然と成功していきます。途中でやめて諦めてしまうと、最後の目標を達成できないでしょう。

書き写しの代わりにお勧めの勉強法1「シャドーイング」

書き写しの代わりにお勧めの勉強法1「シャドーイング」

シャドーイングという勉強法は、以前に別の記事でも詳しく紹介した事がありますが、簡単に説明すると「シャドーイングとは英語の音声を聞きながら一緒に声を出して話す」という勉強法です。

この勉強法は英語のアウトプット力を鍛える事が出来ますし、英単語やフレーズを覚えながら発音もブラッシュアップ出来る勉強法です。この勉強法は様々な言語学者に勧められていますので、私も個人的にお勧めしている勉強法です。

英語を話せるようになりたいなら、シャドーイングという勉強法を取り入れましょう。そして、この勉強法は特に机に座って行う必要もないですし、何も書き写す必要がないので忙しいビジネスパーソンの方でも実践出来ます。

ミュージックプレイヤーがあればどこでも行える勉強法なので、例えば、通勤の電車、散歩の時、ドライブをする時にも実践できる勉強法です。

そして、自分の興味にあった面白いテーマの学習用音声を選べば、途中で飽きてやめてしまう可能性は低くなると思います。

書き写しの代わりにお勧めの勉強法2「ディクテーション」

書き写しの代わりにお勧めの勉強法2「ディクテーション」

次に書き写しの代わりにお勧めする勉強法は「ディクテーション」という勉強法です。ディクテーションとは「英語の音声を聞いてその内容を書く」という勉強法です。

書き写しと同じように英語を実際に書くのですが、この勉強法は「リスニング力と単語の聞き取り力の両方」をトレーニング出来る勉強法なので、単語とフレーズの勉強になるだけではなく、英会話力をアップさせる練習にもつながってきます。

ディクテーションを定期的に練習すると、会話スピードの速いネイティブの英語でも聞き取れるようになりますし、普通の日本人が聞き取れない細かい単語も聞き取れるようになってくると思います。

そして、英語ネイティブの正しい発音とイントネーションにも聞きなれてきます。ディクテーションを行った後に、自分の書いた文章を元の原稿と比較するという作業を行うと「英語スペルも覚える事が出来る」という利点もあります。

唯一のディクテーションの弱点としては、書き写しと同じようにペンと紙が必要です。そのため、シャドーイングほど便利な勉強法ではありませんが、リスニング力を鍛えたい方はこの勉強法はお勧めです。

書き写しの代わりにお勧めの勉強法3「音読」

書き写しの代わりにお勧めの勉強法3「音読」

次に紹介する書き写しの代わりにお勧めの勉強法は「音読」という方法です。音読とは、「英語のテキストを声を出して読む」というテクニックです。

声を出さずに英語のテキストを読むと、難しそうな部分を「スルー」する事も出来てしまいますが、音読をする際にはそれぞれの単語とフレーズを”しっかりと読む“必要があります。

そのため、この勉強法はとても効果があります。音読をする前に「知らない単語」をチェックして、その単語の近くに日本語の意味を書いておくと、毎回読む際にその単語の発音と意味がしっかりと頭に入ると思います。

そして、文脈がありますので新しい単語の正しい使い方も同時に覚えられると思います。音読は学習効果の高い勉強法の一つだと思いますが、ある程度のまとまった勉強時間が必要です。

また、声を出して読む勉強法という事もあり、外出中周りに人がいる環境ではやりにくいです。特に通勤の電車では出来ませんね(笑)。

そのため、忙しい社会人のスケジュールには少し入れづらい勉強法かもしれませんが、もしまとまった勉強時間が取れる方には、とても良い勉強テクニックだと思います。

書き写しの代わりにお勧めの勉強法4「アウトプットトレーニング」

書き写しの代わりにお勧めの勉強法4「アウトプットトレーニング」

最後に紹介する書き写しの代わりの勉強法としては、「アウトプットトレーニング」です。当サイトが制作したメソッド系英語教材「English Reboot」を使えば、英会話の相手を必要とせずに、自分ひとりで「英語のアウトプットトレーニング」が可能です。

このEnglish Rebootを使えば「様々なパターン」を使って英語のアウトプットトレーニングのアクティビティーができます。つまりパターントレーニングが可能な英会話教材です。

例えば、「英語の文章を聞いて日本語に翻訳する」というアクティビティ。または、「肯定文を聞いて疑問文にする」といったアクティビティー。そして、「日本語の音声を聞いて英語にする」といった瞬間英作文のようなトレーニングも出来ます。

こういった色々な種類のアクティビティーを通して自分の英語のアウトプット力を鍛えます。この教材は書き写しよりも数段面白いですし、実践向けの英会話を勉強出来る教材なのでお勧めです! 是非試してみてくださいね!

英語を書き写すという勉強法の効果的:まとめ

まとめると、「書き写し」は英語勉強法として悪くはありませんが、社会人が行う勉強法としてはあまりお勧め出来ません。他にもっと効率的な勉強法があります。

書き写しの勉強をするなら、単純に単語を書き写すだけではなく「自分で文章を考えて書く」というやり方の方が断然効果的だと思います。そして、書き写しの代わりに下記の勉強メソッドをお勧めします:

  1. シャドーイング
  2. ディクテーション
  3. 音読
  4. アウトプットトレーニング

上記の4つ勉強法を使って学習していけば英語を使いこなす際の4つのスキルをバランスよく鍛えられると思います。まだ試した事がない方は、是非実践してみてくださいね!

「英語を書き写す」という勉強は効果的? 効率的に英語力をアップさせる他の勉強法とは?

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「English Reboot」は以下の学習ステップに沿って”英語を話す為の基礎知識”を固めていき、実際の英会話で使われている「文法パターン」を使い繰り返し「アウトプット訓練」を行っていきます。

STEP1:リスニング
STEP2:リピーティング
STEP3:シャドーイング
STEP4:プラクティス
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