英語学習法として効果的な英語の歌を使って英語学習する方法
実は私が初めて日本語を勉強し始めた時は、多くの日本語の歌を毎日聴きながら勉強していました。歌を聴いているのだけなので、勉強という感じはありませんので、気軽に取り組める点も良いです。
そして結果から言うと、そういった日本語の歌を通して「沢山のボキャブラリー」と「多くのネイティブ表現」を自然と覚える事が出来ました!
私は今でも当時に暗記した歌の歌詞を覚えていますし、時々日本でカラオケに行く事がありますが、その際には昔、覚えた歌を必ず歌っています^^
そして、これも注目すべき重要な点なのですが、私の日常会話の多くは「歌で覚えた単語と表現を使っている」という点です。
つまり、私は「外国語を勉強する際に歌を使った学習法が効果的」という事をよく分かっています。
しかし、私の説明だけでは、今一その学習効果を理解しずらいと思いますので、先ずは「歌で英語を勉強するとどんな効果があるのか?」という事について分析してみましょう。
英語の歌で勉強すると英語のボキャブラリーが増える
まず最初に英語の歌で勉強すると「ボキャブラリーが増える」という効果があります。これはこの勉強法の最も大きな学習効果だと思います。
英語の歌を覚えると、ボキャブラリーの知識はどんどん増えていきます。勿論、歌のジャンルやアーティストにもよりますが、言ってみれば歌詞は「詩」のようなものです。
つまり、日常的なボキャブラリー以外の単語も沢山出てきますので、英語の歌を聞いて歌う事によって自然とボキャブラリーが増えていきます。例えば、ちょっと面白い例になると思いますが
皆さんはEminem(エミネム)というアメリカ人のラッパーをご存知でしょうか? 彼の歌っている歌詞(ラップ)を覚えると、下記のような複雑なボキャブラリーを覚える事が出来ます:
エミネム「Lose Yourself」で使われるボキャブラリー
- seize・・・掴む
- reality・・・現実
- gravity・・・引力
- capture・・・捕まえる
- postmortem・・・検死
- amplified・・・広大された
- diapers・・・おむつ
- monotony・・・変化のない事
私はこのアーティストが好きなので、少し難しい曲を選びましたが、英語初心者の方はもう少しシンプルな曲を選んだ方が良いと思います(笑)。
しかし、このように英語の歌を通して学習すると、上記のようなレベルのボキャブラリーでも比較的簡単に覚える事が出来ます。
自分が大好きな歌を使って英語のボキャブラリーが覚えられるなんて凄い良い勉強方法だと思いませんか^^
英語の歌を聴いていると「イディオム」を覚えられる
英語圏のネイティブは会話の中で多くのイディオム、句動詞、諺を日常的に使います。イディオムは英語学習者にとって覚えにくいですし、初心者の英語教材ではあまり紹介されません。
その事から、ネイティブの会話を聴いていて、こういったイディオムや句動詞が出てくると「これはちょっと難しいな~」や「「私には無理だ!」と考えてしまう人がいると思います。
しかし、英語の歌を聞いていると「日常会話でよく使うイディオム」などが必ず出てきます。歌は英語教材のダイアログや例文よりも覚えやすいので、歌を通してイディオムを覚えた方が吸収が早いと思います。
英語の歌で勉強するとリスニング力が上がる
考えてみると当たり前の事ですが、リスニングの練習をすればするほど「リスニング力は自然に上がる」という事実があります。
これは私の経験からも言える事ですが、外国語をマスターする為には「リスニング量を増やす」というやり方は、結果的に非常に良い学習効果をもたらします。
よくあるつまらない英語教材のダイアログを聴くよりも、好きな歌を聴く事の方が当然楽しいので、何回繰り返して聞いても苦になりません。
ですから、私の個人的な意見として、同じ英語を何回も楽しみながら繰り返し聞ける方法として、英語の歌を使った勉強法は自然と勉強効果も高いです。
その為には初めから楽しいリスニングの「教材(好きな歌)」を選んだ方が良いと思います。歌は楽しく効果的にリスニング力をレベルアップさせる事が可能です。
その為にも自分のお気に入りの英語の歌を沢山用意して、しつこくを繰り返し聴き込みましょう!
英語の歌を使って勉強すると「英語のチャンク」を覚える事が出来る
私は以前の記事で「チャンク」という言語学習に関係する大切なキーワードの意味を説明しました。
この「チャンク」とは、簡単に説明すると「短いフレーズや単語の組み合わせ」という意味です。
色々な言語学の研究結果によると、小さい子供は自分の母国語を学ぶ際に単語だけではなく「チャンク」をそのまま覚えています。
その後、その場面に対応した相応しいチャンクを突然言い出すようになるそうです。小さい子供は文法を詳しく勉強したわけでもないですし、誰かに説明されたわけでもなく「言語を自然に吸収して」使えるようになります。
ですから、英語を自然に話せるようになるには、明らかにこの「チャンク」というコンセプトを理解して、チャンク毎覚える事が非常に効果的です。
英語の歌には長く文法的に正しい文章はあまり入っていませんが「チャンク」は沢山入っています。まさに英語の歌は「チャンクの宝庫」といっても過言ではありません。
それでは、実際の例として、ビートルズの「Hard Day’s Night」という歌を見てみましょう。この歌の中には長い文章はあまり入っていませんが、チャンクはかなり多いです。
- working like a dog = 犬のように一生懸命働いていた
- work all day = 一日中働く
- why on earth = 一体どうして~?
他にも例は沢山ありますが、上記のようなチャンクは日常会話でとても役に立ちますね。
英語の歌で勉強すると「早口英語」を話せるるようになる
勿論、歌にもよりますが、多くの歌は日常会話よりも「早口」な場合が多いです。上記で紹介したEminemの歌は良い例ですが、彼のラップは明らかに日常会話より早いですね。
このような歌を初めて聴くと、とても難しく感じると思いますが、歌詞をしつこく聞き込んで練習していけば、自分も早口で言えるようになっていきます。
自分の「口、舌、顎」などが次第に英語の発音に慣れていき、自分も英語っぽい音を出せるようになっていきます。
もっと言うと、英語の歌を練習すると「口の筋トレ」になると思います。それでは、次は勉強法を考えてみましょう。
英語の歌で勉強する際にはどんな歌を選ぶべき?
それでは、次にリスニングの題材になる歌を選びましょう。これは最初の最も大切なテーマです。私の意見では、まず自分の好きなアーティスト・グループの歌を選んだ方が良いと思います。
何故なら、勉強するためにその歌を何回も繰り返して聴く事になりますので、途中で飽きてしまうような歌は最初から避けた方がよいと思います。好きな歌を選べば何回聞いても楽しい勉強になりますね。
ですから、必ず「英語の勉強の為の歌」という視点で選らばないようにしましょう。そして、自分の英語のレベルを考えながら歌を選ぶべきだと思います。
上級者の場合は早口のラップ(歌)を使ってもよいと思いますが、初心者は少し「ゆっくりした歌」にした方が良いと思います。
英語の歌詞の意味を同時に覚える事
実際の勉強をいく際、選んだ英語の歌の歌詞の意味が分からないと、勉強する意味がありませんので「歌詞の意味を必ず日本語でチェックする」というステップを行いましょう。
今聞いている歌のそれぞれの単語、フレーズの意味は理解していますか? 分からない場合には、インターネットで調べたり、辞書で調べる必要があります。
例えば、有名なアーティストの歌は、英語学習用の教材となっている場合が多いです。ですから、初心者の場合はそういった教材を利用した方が英語の歌を使って勉強する際、楽に勉強しやすいと思います。
音楽を聞かないで歌詞だけを音読する事
最初のステップとして、音楽を聴かずに「歌詞を音読する」という方法が良いと思います。そして、全ての単語の発音が出来るかどうかを確認しましょう。
一度、歌詞をゆっくりと読んだ後、少しだけスピードアップしてみましょう。また、トリッキーなフレーズは何回も繰り返し聞き取れるようになるまで聴いてみましょう。そして、だんだんとスピードアップさせてみましょう。
英語の歌詞を見ながら歌を聴く事
次のステップは「歌詞を見ながら歌を聴く」という工程です。英語の「発音、リズム、ポーズ、強調された部分」を全て考えながら歌詞を見る事は効果的な勉強です。
アーティストはよく単語を繋いだり、省略したりする事が多いので、そういった部分にも注目にした方が良いと思います。
例えば、ネイティブは「going to」をよく「gonna」にしたり、「want to」は「wanna」と省略する事が多いです。
以上の事から出来れば「英語の歌詞をみながら」そういった短縮、省略のポイントを確認しながら歌をリスニングしてみましょう。
最後のステップ:実際に英語で歌ってみよう!
次は最後のステップですが、以上のステップを何度か繰り返した方が良いです。初めて歌う時に英語は非常に早く感じますし、そして全く追いつく事が出来ないと思いますが、何回も繰り返し練習していけば、少しずつ出来るようになると思います。
また、通勤・通学の余った時間を利用して英語の歌を繰り返し聴いてみましょう。カラオケに行く事がれば、その英語の歌に挑戦してみましょう。
定期的に歌で英語を勉強すると、自分のリスニング力、発音、ボキャブラリーの知識が非常にアップすると思います。