to butter ~ up、to butter 誰々 upの意味とは? 

to butter ~ up(to butter 誰々 up)というイディオムの意味とは?
目次

英語で人のご機嫌を取る、人にごまをするは何と言う? 英語のお世辞

皆さんこんにちは。ダンです。今回の記事では、日常英会話によく出てくるイディオム(句動詞)として「to butter ~ up(to butter 誰々 up)」という表現の意味と使い方について紹介してみたいと思います。

このbutter upというイディオムだけを紹介しても面白くないと思いますので、英語学習者の方に為になるように関連する表現やイディオムも同時に紹介したいと思います。

そして、いつも通り、実際に英語ネイティブが使うようなシーンで例文を紹介しながらイディオム、表現の正しい使い方を紹介していきたいと思います。

それでは、「butter up」っていったいどういう意味なのでしょうか。

butter upの意味と使い方、表現の由来は?

butter upの意味と使い方、表現の由来は?

この「to butter 誰々 up」というイディオムは食品の「バター(butter)」にはあまり関係ないです^^。意味としては「人のご機嫌を取る」や「人にごまをする」という意味になる表現です。

この表現の由来はおそらくインドの伝統的な習慣が由来になっているようです。昔のインドでは、神様の彫刻にバターボールを投げる習慣がありました。

そうすることによって「神様に好かれるようになる」と考えられたそうです。そのようなルーツとから、「to butter 人 up」は「人の機嫌をとる」という意味として使われるようになったそうです。

この表現は句動詞ですね。つまり、「動詞+前置詞・副詞」という組み合わせの動詞です。この句動詞は「to butter 人 up」という使い方の他に、「to butter up 人」という使い方もあります。つまり、「butter」と「up」の間に目的語を入れる事ができますし、「up」の後に目的語を置いても大丈夫です。

それでは、実際のネイティブのbutter someone upの使い方を例文を使って覚えていきましょう!

butter upの使い方 例文

A: Why is Tom going out for a drink with Mr. Jones?
(トムはどうしてジョーンズさんと飲みに行くの?)

B: Tom’s going to propose to his daughter so he wants to butter him up before asking.
(トムはジョーンズさんの娘にプロポーズしようと考えているので先にジョーンズさんのご機嫌をとろうとしている。)

A: Alice is spending a lot of time with the manager recently.
(アリスは最近マネージャーといつも過ごしているね。)

B: Yes, she wants a promotion so she’s trying to butter him up.
(そうだよね。彼女は昇進しようとしているから彼の機嫌をとっている。)

A: Your ring is beautiful! I want one too!
(あなたの指輪は美しいね!私もほしいな!)

B: You’ll have to start buttering up your boyfriend! Maybe you’ll get one on Valentine’s Day!
(彼氏さんのご機嫌をとらないとね!バレンタインデーにもらえるかもしれない!)

「機嫌を取る」という意味の「curry favor」の使い方

もう一つbutter upと関連する表現として「to curry favor with 誰々」というイディオムがあります。この表現は「to butter up」と同じく「人のご機嫌をとる」という意味になります。このイディオムも「カレー」とは全く関係ないです^^

この表現の「curry」はフランス語の「conraier」という動詞から来ているそうです。この動詞は「準備する、用意する」という意味になります。

「to curry favor/favour(英)」という表現は「Roman de Fauvel」という有名なフランス語の詩が由来になっています。

それでは、実際の英語ネイティブのcurry favorの使い方を例文を通して覚えていきましょう!

to curry favor withの使い方 例文

A: I don’t think my boss likes me.
(上司は私の事が嫌いだと思う。)

B: If you want to curry favor with him, ask him about the book he’s writing. He’ll be so pleased you’re interested.
(彼のご機嫌をとりたいなら、彼が書いている本について聞いてみて。彼はあなたが興味があるという事にすごく喜ぶよ。)

A: Where did those flowers come from?
(それらの花はどこから来たの?)

B: My husband. He’s hoping to curry favor with me because we had a fight last week.
(夫からもらったよ。先週喧嘩したから彼は私の機嫌を取ろうとしている。)

A: How do I curry favor with Dan?
(ダンのご機嫌はどうやって取ればいいかな。)

B: Tell him he’s smart. He likes people thinking he’s clever.
(彼に「頭がいいね」と伝えて。彼は「賢い」と思われる事が好きだから。)

「お世辞を言う」という意味の「to flatter someone」の使い方

「お世辞を言う」という意味の「to flatter someone」

次に紹介する関連表現としては「to flatter someone」という表現を紹介したいと思います。この表現は「お世辞を言う」という意味になりますが、「ご機嫌をとる」、「余計な誉め言葉をいう」などのニュアンスもあります。

この「flatter」という単語は動詞ですが、名詞として使うと「flattery」という言い方になります。ちなみに「flattery will get you nowhere」ということわざもあります。これは「お世辞をしても何も出ない」という意味です。

他にも「to flatter oneself」という表現もあります。これは「自任する、うぬぼれる、いい気になる」という意味になる表現です。

色々と関連する表現を紹介してみましたが、それぞれの表現の使い方を例文で確認してみましょう!

to flatter someoneの使い方 例文

A: Lynn is always trying to flatter Paul. It’s so embarrassing.
(リンはいつもポールにお世辞をしているね。恥ずかしいよ。)

B: She wants him to like her.
(彼女は彼に好かれたいからだよね。)

A: You are the most beautiful woman in the world!
(君は世界一美しい女性ですよ!)

B: Flattery will get you nowhere! What do you want?
(お世辞をしても何も出ないよ!何が欲しいの?)

A: I’m sure Rachel is in love with me.
(レイチェルはきっと俺と恋に落ちた。)

B: Don’t flatter yourself! She’s just being polite!
(いい気になるんじゃない!彼女はマナーがいいだけだよ!)

他の「お世辞をいう」、「人のご機嫌を取る」という意味になる英語表現

他の「お世辞をいう」、「人のご機嫌を取る」という意味になる英語表現

他にも「butter up」に似たような表現が沢山あります。例えば、「massage someone’s ego」(直訳:エゴをマッサージする)、「suck up to someone」、「to sweet-talk someone」などの表現もあります。

これらの表現は全て「お世辞をいう」、「ご機嫌を取る」という意味になります。「massage someone’s ego」と「suck up to」は両方とも「お世辞を言う」というニュアンスを与えます。

そして「to sweet-talk someone」は「甘い言葉で人をだます」というニュアンスも少し含まれています。このこちらも覚えておきましょう。

まとめ:「to butter ~ up」の意味

まとめると、「to butter ~ up」は「人のご機嫌をとる」、「お世辞をいう」という意味になる英語イディオムです。日常会話だけではなく、ビジネスシーンでも出てくる表現です。

そして、関連する表現として「to curry favor with ~」、「to flatter 人」、「to massage someone’s ego」といった類似の表現も沢山ありますので、表現のバリエーションとして使えます。

とくにく英会話を勉強している方は句動詞を覚える事がお勧めします。句動詞を覚える事によって会話の幅、表現力が広がり英語が上手に話せるようになります。スピーキング力を磨きたい方は、是非、単語の暗記だけではなく句動詞を沢山覚えて使ってみましょう。

to butter ~ up(to butter 誰々 up)というイディオムの意味とは?

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

シェアよろしくお願いします。
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

スピーキング力を上げるメソッド教材

英語を話す事に特化した教材 English Reboot(イングリッシュリブート)

 

当サイトの記事を書いてるネイティブのライターが制作から編集までを行った英語のニュアンスも完璧なメソッド系英会話教材「English Reboot」をご紹介します。

この教材は、日本の中学校で教えられている英会話において基礎になるベーシックな英語知識(文法)を”ゼロから頭脳にインストール”するというコンセプトの教材になっています。

当教材は合計で「12のセクション」で構成されています。中学校の1,2,3年生の時に学習した基礎英文法をステップバイステップでメソッドにより学んでいきます。

「English Reboot」は以下の学習ステップに沿って”英語を話す為の基礎知識”を固めていき、実際の英会話で使われている「文法パターン」を使い繰り返し「アウトプット訓練」を行っていきます。

STEP1:リスニング
STEP2:リピーティング
STEP3:シャドーイング
STEP4:プラクティス
STEP5:ディクテーション

英語の知識や英単語を沢山知っているが「いざ英会話となるとさっぱり話せなくなる」といった英語学習者の為にアウトプットとリスニングに重点をおいた英語教材になっています。

英語初心者の方でもお使い頂ける学習内容・レベルになっていますので、英語の勉強をゼロからやり直したい方、英語を話せるようになりたい方にはお勧めの学習メソッドです。

 


スポンサーリンク

目次