感情を表す形容詞 look likeとbe likeの違い、使い分け
英語を本格的に勉強していくと、意味が同じような似た単語や表現に出くわすことも増えてくると思います。特に初心者の方であれば、こういった微妙な違い、使い分けの違い、ニュアンスについて気になる方も多いと思います。
実は私はつい先日、マンツーマンの英会話レッスンの中でこのような質問をされました。
読者の方の質問:
最近になって英語を基礎からやり直そうと思って勉強しているのですが、lookとlook likeの違い、be likeやlook alikeの使い方をネイティブの視点で教えて下さい。
また、これらを英語ネイティブ達はどのようなシチュエーションで使っているのでしょうか? 実際の使い方を例文で教えてください。よろしくお願いします。
確かに一見すると、この「lookとlook like」、「look alike、be like」という英語はとても似ていますね。しかし。これらの使い方は異なりますので、英語学習初心者はよく間違えやすいです。
そして、これらは日常英会話ではとてもよく使われますので、今回紹介する使い方、使い分けをマスターしていくと実際の会話でとても役に立つと思います。
lookの意味と使い方とニュアンス
まず「look」は形容詞と一緒に使います。「~そうにみえる」という意味で使います。主に「感情を表す形容詞」(happy, sad, tired等)と一緒に使いますが、「delicious」などの形容詞と一緒に使ってもOKです。
否定文にしたい場合、「look」の前に「don’t」を持ってきます。それでは、実際のネイティブの使い方を以下の例文を通して確認してみましょう。
ネイティブが「look」を使う際の例文:
You look happy!
(あなたは幸せそうにみえますね!)
Rob looks tired today.
(ロブは今日疲れているようです。)
Mary looked sleepy this morning.
(メアリーは今朝眠そうだった。)
You don’t look well. What’s wrong?
(あなたは元気そうではないね。どうしたの?)
That cake looks delicious!
(そのケーキはおいしそう!)
look likeの意味と使い方とニュアンス
「to look like 誰々」というフレーズは「誰々に似ている・誰々にそっくり」という意味になります。そして、「look like 名詞・名詞句」という使い方もあります。
例えば、「It looks like rain」は「雨が降りそうだ」という意味になります。「looks like 動詞ing」という使い方もあります。これは日本語で「~ようにみえる」という意味になります。
それでは、文章の説明だけでは、わかりにくいかもしれませんので、実際のネイティブの使い方を以下の例文を通して確認してみましょう。
ネイティブが「look like」を使う際の例文:
Your son looks just like you!
(息子さんはあなたにそっくりだ!)
My teacher looks like Tom Cruise.
(私の先生はトム・クルーズに似ています。)
It looks like rain. I’d better take an umbrella.
(雨が降りそうだ。傘を持っていった方がいい。)
That looks like an interesting book.
(それは面白そうな本ですね。)
※「an interesting book」は「名詞句」になります。
He looks like he’s having fun!
(彼は楽しんでいるようにみえるね!)
He looks like he wants to go home.
(彼は帰りたそうですね。)
be likeの意味と使い方とニュアンス
「be like 誰々」は”似たような見た目”や”性格の話”をする際に使う文法です。「人 be like 人」というパターンでよく使われています。
「What is/was ~ like?」という質問は「~はどんな感じですか?」という意味になります。それでは、実際のネイティブの使い方を例文を通してみていきましょう。
ネイティブが「be like」を使う際の例文
You are just like your sister. She is short-tempered too.
(あなたはお姉ちゃんにそっくりだね。彼女も短気だからね。)
She is just like her sister.
(彼女はお姉さんにそっくりです。)
Are you like your mother?
(あなたはお母さんに似ていますか?)
※この質問はハッキリは言っていませんが「性格が似ていますか?」というニュアンスです。
What’s your new job like?
(あなたの新しい仕事はどうですか?)
What was your trip to New York like?
(ニューヨークの旅はどんな感じでしたか?)
What’s your new English teacher like?
(あなたの新しい英語の先生はどんな人ですか?)
be alikeの意味と使い方とニュアンス
「be alike」は「~と~が似ている」という意味になります。「be very alike」(=とても似ている)という表現が最もよく使われます。
「alike」は見た目だけではなく「性格が似ている」という表現をする際にも使えます。
ネイティブが「be alike」を使う際の例文:
My dad and my brother are very alike.
(父親と兄はとても似ています。)
My mum and my sister are not alike at all.
(母親と姉は全然似ていません。)
Their personalities are very alike.
(彼らの性格がとても似ています。)
Even though they are father and son, Mike and Dave are not alike at all.
(親子のわりにマイクとデイヴは全然似ていません。)
lookとlook likeの違い、look alikeとbe likeの違い:まとめ
まとめると、look、look like、look alike、be likeは一見すると全て似ているような表現ですが、微妙なニュアンスと使い方の違いがあります。
今回紹介したlookに関する表現の一覧リスト
- look = ~そう、~にみえる
- look like = ~そう、~に似ている、~にそっくり
- look alike = ~と~が似ている
- be like = ~と~が似ている、どんな感じ?
上記の表現は日常英会話で非常によく使われますので、この機会に是非覚えてみてくださいね!