英語で「近い」という場合の「closeとnearの違い」とは?
今回の記事では、意味は似ているが、使い方やニュアンス、使い分けが違う英単語を紹介してみたいと思います。今回紹介する単語は「close」と「near」(=近い)の違いです。
殆どの場合、英語で「close」と「near」は全く同じ意味と使い方になります。しかし、この二つの単語は多くのイディオムと表現で使われています。
そういった際に、正しい単語を使わないと非常に変な英語フレーズになってしまいます。ネイティブが話すような英語を目指している方は是非「close」と「near」の正しい使い分けを覚えてみて下さいね^^。
それでは、「close」と「near」の使い分けを実際の例文で紹介していきます。
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「物・場所の距離」を表す「close」と「near」
実際の「物理的な距離」について話す際に「close」と「near」は同じ意味、使い方なので、どちらでも使っても大丈夫です。
実際の例文:
- His house is very close.
- His house is very near.
(彼の家はとても近いです。)
- Where’s the nearest shop?
- Where’s the closest shop?
(一番近い店はどこにありますか?)
- Which town is nearer?
- Which town is closer?
(どちらの町の方が近いですか?)
- I live near a school.
- I live close to a school.
(私は学校の近くに住んでいます。)
※「~の近くに~」という意味で「close」を使う場合には必ず「to」をつける必要があります。
人の親密度合いを表す closeとnearの使い方
人間関係について話す際には「close」という英単語しか使えません。人の関係で「close」という単語を使うと「仲が良い」という意味を表す事が出来ます。
実際の例文:
- They’re a close family.(正しい例)
- They’re a near family.(駄目な例)
(彼らはとても仲の良い家族です。)
- My dad was closer to his brother than to his sister.(正しい例)
- My dad was nearer to his brother than to his sister.(駄目な例)
(私のお父さんは姉よりも兄の方が仲が良かったようです。)
- Mike and I are very close friends.(正しい例)
- Mike and I are very near friends.(駄目な例)
(私とマイクはとても仲の良い友達です。)
closeとnearを使ったイディオム
「close」と「near」は多くの英語のイディオムで使われています。これから紹介するイディオムはそのまま覚えてくださいね。
何故ならこれから紹介するイディオムの中で「close」と「near」を入れ替える事は出来ないからです。入れ替えてしまうと変な表現になります。
- a close encounter(正しい例)
- a near encounter(駄目な例)
(~との接近遭遇)
- a close race(駄目な例)
- a near race(駄目な例)
(接戦)
- a near miss(正しい例)
- a close miss(駄目な例)
(有効近接爆撃,至近弾,ニアミス)
- the near future(正しい例)
- the close future(駄目な例)
(近い将来)
- the near distance(正しい例)
- the close distance(駄目な例)
(近接距離)
- near-death experience(正しい例)
- close-death experience(駄目な例)
(臨死体験)
closeとnearの違いのまとめ
まとめると、「物理的な距離」について話す際には「close」と「near」の両方が使えます。
そして、人間関係について話す際には「close」を使います。そして上記で紹介したイディオムはそのまま覚えて使って下さい。意味が変わってしまう為に「close」と「near」を入れ替えて使う事は出来ません。