英語で否定の意味を表すnoとnotの違い・使い方・使い分け
皆さんこんにちは。スコットです。今回の記事は英語学習者がよく間違える英文法のポイント「noとnotの違い・使い分け」について詳しくお話していきたいと思います。
今回のテーマである「no」と「not」については中学校の英語の授業を受け始めてすぐに紹介される内容だと思いますが、違いと使い方のルールを忘れてしまっている方も多いと思います。
noとnotはとても似ていますし、両方とも「否定文」でよく使うので、特に扱い方を間違えやすいのではないかと思います。まずは「not」の正しい使い方をみていきましょう。
notの意味と使い方
まず「not」には色々な使い方がありますが、最も重要な使い方として「動詞と一緒に使う」否定文の使い方です。
つまり、「not」を動詞の前に置くと「~をしない」という否定の意味になります。例えば、以下のような例です。
I like fish
(私は魚が好きです)
↓ ↓
I do not like fish
(私は魚が好きではないです)
この文章では「like」が動詞なので「not」を「like」の前にもってきて、肯定文を否定文に変えることができます。
多くの場合、「not」の前に来る「助動詞」と組み合わせます。例えば、「do not」は「don’t」という省略になります。
「be動詞」の文章では、「not」は「be動詞」と「名詞」の間にきます。そうすると、「~ではない」という否定文を作ることができます。例えば、以下のような例です。
This is a pen
(これはペンです)
↓ ↓
This is not a pen
(これはペンではない)
There are many people here
(ここには人がたくさんいます)
↓ ↓
There are not many people here
(ここには人があまりいません・人が少ない)
英語の疑問文に答える際にも「not」を使います。例えば、以下のようになります。
- No, I’m not.
- No, he’s not.
- No, I will not.
- No, I have not.
それでは、実際の英語ネイティブのnotの使い方を例文で確認してみましょう。
notの使い方 例文
A: Are you going to the party on Saturday?
(土曜日のパーティーに行く予定ですか。)
B: No, I’m not going. I have to work.
(いいえ、行きません。仕事があるからです。)
A:Is there a pen on the table?
(テーブルの上にペンはありますか。)
B:No, there is not a pen on the table.
(いいえ、ペンはありません。)
A: What’s that bird? Is it a crow?
(それは何の鳥ですか。カラスですか。)
B: No, it’s not a crow, but I don’t know what bird it is.
(いいえ、カラスではありませんが、何の種類の鳥なのかわかりません。)
A: What happened at the meeting?
(会議では何か起きましたか。)
B: It’s not good news. The company will lay 500 people off.
(良いニュースではありません。会社は500人のリストラをする予定です。)
noの意味と使い方
「no」も「not」同様に様々意味があります。まずは「いいえ」、「違う」という意味です。つまり、質問に対して使うレスポンスです。例えば、以下のような例です。
Do you like natto?
(納豆は好きですか。)
No, I don’t。
(いいえ、好きじゃないです。)
そして、「no」は「名詞を修飾する単語」です。例えば、「I have no money」は「私はお金がありません」という意味になります。その文脈の「no」は「~がない」という意味になります。名詞の前に置く単語です。
しかし、「a、an、the」の前にはもってくる事ができません。冠詞のとなりで名詞の前にしかもってくることができません。
そして、「no」は色々な英語の決まり文句やイディオムでよく使われます。例えば、以下のような表現です。
- no matter what (何があっても)
- no doubt (間違いなく)
- no longer (もう~ない)
- no later than (遅くとも)
など。これ以外にも数多くあります。特に決まったルールがないので、それぞれのフレーズをそのまま覚えるしか方法はありません。
それでは、使い方をイメージ出来るように実際の英語ネイティブの使い方を例文で覚えていきましょう。
noの使い方 例文
A: Did you play tennis yesterday?
(昨日テニスをしましたか。)
B: No. There were no tennis courts available.
(いいえ。テニスコートは空いていませんでした。)
A: There’s no cereal left! What am I going to have for breakfast?
(シリアルはもう残ってない! 朝ごはんに何を食べればいいの?)
B: There’s no milk, either. You’ll have to have toast.
(牛乳もないよ。トーストを食べるしかない。)
A: I’m worried about my son. He’s got no friends at all.
(私は息子の事を心配しているよ。彼は全く友達がいない。)
B: I think he’s just shy.
(彼はシャイな子だけだと思うよ。)
A: What time will dinner be ready?
(夕食は何時にできる?)
B: No later than 7pm.
(遅くとも7時ですよ。)
まとめ: noとnotの違い・使い方
シンプルに使い方の違いをまとめてしまうと、「not」は「動詞を修飾する単語」で「no」は「名詞を修飾する単語」です。しかし、「be動詞」の文章の場合「not」は、その「be動詞」と「名詞・形容詞など」の間にもってきます。
そして「no」は色々な英語の表現や英語の決まり文句の表現で使われますが、必ず動詞という訳ではなく、名詞か形容詞の前で使う単語になります。
それでは今回はこれで以上になりますが、他にもこんな英語の違いが知りたい、ネイティブらしい英語表現、日本ではあまり知られていないような英語のスラング、イディオムなど。
英語に関する知りたい事があれば是非、当サイトの英語ネイティブまでご質問よろしくお願い致します。