英語で「断る」,「音量を下げる」,「折り返す・曲げる」という意味の句動詞 turn down
句動詞とは、簡単に説明すると「動詞+前置詞・副詞」の組み合わせです。こういった動詞の種類は英語の日常会話で非常によく使われていますので、スピーキングが上手になりたい方は数多くの句動詞の意味、使い方を覚えておく必要があると思います。
もっと言うと、句動詞の知識があまりないと英語ネイティブの会話をあまり理解できないと思います。そんな句動詞の難しい点としては、多くの場合、元々の動詞の意味と句動詞の意味になった際に意味が異なるということです。
例えば、「turn down」という句動詞の「turn」は元々「曲がる・曲げる」という意味になりますが、句動詞になると全く違う意味になります。そのため、句動詞が多く使われるネイティブの会話は英語学習者にとっては理解しずらい場合が多いと思います。
そして多くの場合、句動詞は色々な意味と使い方があります。私の意見では、句動詞を覚えるには「文脈で覚える」という事が大切になってくると思います。
文脈で覚えるとは、ネイティブが実際に使う会話・例文を通して句動詞の意味と使い方を覚えるという事になります。このサイトでも他のネイティブライターが繰り返しお伝えしているように英会話を上達させたいなら、「句動詞の知識を増やす」という事が大切になります。
そして、句動詞の知識を「文脈で覚える」という際にはこちらのような教材を利用すると覚えやすいと思いますので、勉強する際には是非活用してみて下さい。
それでは、「turn down」の様々な意味と使い方を例文を通して覚えていきましょう!
「断る」という意味になる turn downの使い方
最初に紹介する「turn down」の意味は最もよく使われる「断る」という意味です。例えば、「招待を断る」や「デートを断る」などの文脈で使う句動詞としての意味です。
「turn down」の使い方としては、そのまま「turn down 目的語」という形で使えますし、「turn 目的語 down」という形でも使えます。
目的語が代名詞(him、her、itなど)である場合には、「turn 代名詞 down」という形を使う必要があります。つまり、「turn him down」が正しい使い方ですが、「turn down him」という言い方は少し変な言い方になります。
一般的には「turn down an invitation」、「turn down an interview」、「turn down a request」といったコロケーションでよく使われますので、覚えておいた方がよいと思います。
それでは、実際にネイティブが使うような例文で意味と使い方を覚えていきましょう!
「断る」という意味の turn downの使い方 例文
A: Did you get an invitation to Chris and Jane’s wedding?
(クリスとジェインの結婚式に誘われましたか。)
B: Yes, but I had to turn it down. I have a business trip that weekend.
(誘われましたが、断りました。その週末に出張があるからです。)
A: John asked me on a date!
(ジョンは私をデートを誘ったよ!)
B: Really? What did you say?
(本当ですか?どうやって答えたの?)
A: I turned him down. I only like him as a friend.
(断ったのよ。友達としてしか興味がないから。)
A: I got invited to a job interview tomorrow, but I think I’ll turn it down.
(私は明日仕事の面接を受ける予定ですが断ると思います。
B: Why?
(どうして?)
A: The salary is too low. I want to earn more money.
(給料が低すぎます。もっと稼ぎたいですよ。)
「音量、温度を下げる」という意味になる「turn down」の使い方
もう一つの「turn down」の使い方は「下げる」という意味になります。例えば、「音量を下げる」、「明るさを下げる・弱める」、「エアコンの温度を下げる」という意味になる句動詞です。
この「turn down」も「turn」と「down」の間に目的語を入れて使います。そして、こちらも目的語が代名詞であれば、必ず間にもってくる必要があります。
つまり、「turn it down」や「turn that down」という言い方が正しいです。「turn down it」という言い方は使えません。それでは、例文を通して実際のネイティブ使い方を覚えていきましょう!
「音量を下げる」という意味の turn downの使い方 例文
A: It’s really hot in here. Can I turn down the heating?
(ここはとても暑いですよね。暖房を下げてもいいですか。)
B: Sure! Go ahead.
(もちろん。どうぞ。)
A: This music is far too loud! Turn it down now!
(この音楽はうるさすぎ! 音量を下げなさい!)
B: Ok. Sorry mum.
(はい。ごめんね、お母さん。)
A: Do you mind if I turn down the air conditioning? It’s getting cold in here.
(エアコンを弱めてもいいですか。ここが寒くなってきました。)
B: You can turn it off if you like. It’s not that hot today.
(消してもいいですよ。今日はそんなに熱くないからです。)
「折り返す・曲げる」という意味になる「turn down」の使い方
最後に紹介する「turn down」の使い方は「折り返す・曲げる」という意味です。例えば、シャツの「襟を折り返す」といったような文脈で使った場合の意味です。
この「turn down」の意味は元々の単語の意味に最も近くわかりやすい意味だと思います。何故なら「turn」の元々の意味「曲げる」に一番似ている意味だからです。
ちなみにこの表現は「襟」だけではなく、ズボンの裾、シーツ、などのものに対しても使える句動詞です。それでは、実際の使い方を例文を通して確認してみましょう。
「襟などを折り返す・曲げる」という意味になる「turn down」の使い方の例文
A: Turn down your collar. You like silly like that.
(襟を折り返さなさいで。変に見えるよ。)
B: It’s fashionable. I’m going to leave it like this.
(おしゃれだよ。このままにするよ。)
A: Why are your trousers rolled up? Turn them down!
(なぜズボンの裾をまくっているの? 折り返さなさいで!)
B: They got wet in the rain.
(雨でぬれちゃったからだよ。)
A: Turn down the bedsheets. You need to air the mattress.
(ベッドシートを折り返して。乾燥させないとだめだよ。)
B: I’ve done it already.
(もうやったよ。)
まとめ:「turn down」という句動詞のそれぞれの意味と使い方
まとめると、「turn down」という句動詞には「3つの意味」があります。それぞれの「turn down」の意味は「turn down 目的語」と「turn 目的語 down」という二つのパターンで使えます。
しかし、目的語が代名詞(him, her, itなど)である場合、「turn 代名詞 down」というパターンを使った方が良いと思います。以上になりますが、他にも英語に関する質問があれば、是非当サイトのライターに質問してくださいね!