英語で「台風」という意味になるtyphoonとhurricaneの違いを徹底解説

日本では夏が近くなると同時に台風の季節も近づいてきますね。そのため、この季節になると「台風」に関する話をする機会が増えるかもしれません。
特に外国人の友達がいる方は、もしかすると台風について英語で会話する機会があるかもしれません。また、自然環境・自然災害に関する英語を知っておくと何かと役に立つ事があると思います。
そこで今回は「台風」という意味になる様々な英語の言い方を紹介しながら、実際の英語ネイティブの使い方を例文で解説していきたいと思います。それでは、英語で「台風」は何というのでしょうか。
中国語由来の英語で「台風」という意味の「typhoon」
先ず英語ネイティブは「台風」のことを「typhoon」(発音:タイフーン)といいます。この言い方は1500年代頃から使われているそうです。
この「typhoon」という言い方の由来はちょっと複雑な理由があります。現在のスペルと発音は中国語の「tai fung」から来ています。日本語の「台風」もこれと同じ由来です。
そして「typhoon」という単語の使い方は限られています。実はこの単語は太平洋の北西の方で起きる台風だけに限り使われます。つまり、他の場所で起きる台風には違う単語が使われます。
ですから、英語で日本や東アジアに影響する台風について話す際には「typhoon」という単語を使いますが、大西洋で起きる同じような台風について話す際には違う言い方を使っています。
それでは、実際のネイティブの使い方例文をで確認してみましょう。
typhoonの使い方 例文
A: Have you seen the weather forecast?
(天気予報を見ましたか。)
B: No, not yet. Is there a typhoon approaching Japan?
(まだです。台風は日本に近づいていますか。)
A: Yes. It will hit land on Thursday.
(そうですよ。木曜日に着陸するそうです。)
A: What is this charity donation box for?
(このチャリティー募金箱は何のためですか。)
B: It’s to raise money for the victims of the typhoon.
(台風の被害者のためにお金を集める為の募金箱ですよ。)
A: Did the typhoon cause any damage to your home?
(台風はあなたの家にダメージを与えましたか。)
B: Yes, some of the tiles blew off our roof.
(そうですよ。屋根の瓦が飛んで行ってしまいました。)
大西洋で発生する台風という意味の英語「hurricane」という言い方
もう一つのよく耳にする英語の台風という言い方は「hurricane」になります。「hurricane」の発音は「ハリケイン」または「ハリケン」にいなります。
「hurricane」は「typhoon」と同じ意味になりますが、この「hurricane」とは、大西洋で起きる台風について話す際に使う単語です。つまり、先程も触れたように「台風が発生した場所」によって違う言い方になります。
先程紹介した「typhoon」は太平洋の台風です。毎年やってくる「hurricane」は大西洋の台風です。しかし、このhurricaneは日本の台風と違って、「台風何号」という数字で台風名を表すのではなく、hurricaneはアルファベットや人の名前が付いています。
毎年複数のhurricaneが大西洋にやってきます。シーズン最初のhurricaneは「A」から始まる名前になります。その次のhurricaneは「B」から始まる名前が付きます。
そして、女性と男性の名前が順番に使われます。面白い情報だと思いますので、hurricaneの名前リストをご紹介します。
それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
hurricaneの使い方 例文
A: There’s a hurricane coming soon. You should prepare.
(ハリケーンはもうすぐきますよ。準備した方がいいですよ。)
B: Yes, I have a bag full of necessary items ready.
(はい、もうすでに必要な物をいっぱい鞄につめて用意をしておきましたよ。)
A: What was the name of the hurricane that damaged your house?
(あなたの家にダメージを起こしたハリケーンは何という名前でしたっけ。)
B: That was hurricane Benjamin.
(それはハリケーンベンジャミンでしたよ。)
A: Do you have any natural disasters in your country?
(あなたの国では自然災害はありますか。)
B: Yes, it’s in the Caribbean so we have lots of hurricanes.
(はい。カリブ海の国なのでハリケーンはよくあります。)
台風・嵐に関連する英語「cyclone」、「anticyclone」、「tropical storm」
「typhoon」と「hurricane」は両方とも「tropical cyclone」の種類です。台風・嵐で「tropical」という単語を使う理由としては、「cyclone」が暖かい海の上でできる嵐だからです。
そしてため、強い「tropical cyclone」は「typhoon」または「hurricane」といいます。「cyclone」は低気圧が中心となっている嵐です。そのため、雨や強風が出来ます。
「anticyclone」という天気は高気圧が中心となっています。これは良い天気を起こす現象です。「cyclone」は、北半球を反時計回りしながら移動します。
南半球には時計回りをしながら移動します。「anticyclone」は、その逆です。それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認していきましょう。
cycloneの使い方 例文
A: What’s the difference between a typhoon and a cyclone?
(typhoonとcycloneはどう違いますか。)
B: A typhoon is a type of cyclone. It’s a very strong cyclone.
(typhoonはcycloneの一種です。とても強いcycloneです。)
A: What’s the difference between a typhoon and a hurricane?
(typhoonとhurricaneはどう違いますか。)
B: They are both types of cyclone. A typhoon occurs in the Pacific Ocean and a hurricane occurs in the Atlantic Ocean.
(両方とも低気圧の周りを回る嵐です。「typhoon」は太平洋で起きて「hurricane」は大西洋で起きる嵐です。)
「typhoon」と「hurricane」に関する用語のまとめ
まとめると、「台風」は英語で「typhoon」といいますが、発生場所が大西洋である場合には「hurricane」といいます。両方とも「tropical cyclone」の種類です。
下記のリストでは、気象、台風に関する重要な関連用語をまとめました。こういった気象・日々の天気、自然災害の話をする際に是非ご利用下さい。
- tropical cyclone(熱帯低気圧)
- typhoon(台風)
- hurricane(ハリケーン)
- anticyclone(高圧の中心から渦巻き状に出る風)
- clockwise(時計回り)
- anticlockwise/counterclockwise(反時計回り)
- tropical storm(熱帯暴風雨 )
- low atmospheric pressure(低気圧)
- high atmospheric pressure(高気圧)
これで以上になります。他にもこんな英語が知りたいという方は、是非当サイトのライターにメッセージくださいね!