間違えて使う人が多い WorkとJob, Work, occupationの違いとは?
皆さんも、日常的に「仕事」という単語をよく使っていると思いますが、多くの方は英語で「仕事」は「work」や「job」だと思っていると思います。しかし、この単語は厳密には意味とニュアンスが違います。
そして、この二つの単語は英語学習者の中でも、特に英語初心者の方が使い方を間違えやすい単語です。そこで、今回はWorkとJobの違いと説明すると共に、各単語のニュアンスの違いと正しい使い方を例文を交えて紹介していきたいと思います。
また、workとjobの違いだけでなく、「occupation」と「profession」という仕事に関連する単語の意味と使い方も紹介してみたいと思います。
それでは、workとjobはどのような違いがあるのでしょうか?
Workの意味と使い方
まず「Work」という単語は動詞として使う事が出来ますし、名詞としても使う事が出来ます。動詞で使う場合は、「働く」や「仕事する」という意味になります。
また、workには他の意味もありますが、今回の記事の中では「働く」という意味に焦点を当てて紹介していきます。まず、「Work」という英単語には少し広い意味があります。
そして、Workは主に「職種」や「仕事の内容」等の細かい内容を説明するという際には使いません。しかし、「何処(場所)で働いているのか?」、「何処の会社で働いているのか?」などを説明するような際に使う動詞になります。
それでは、文章の説明だけだとわかりにくいと思いますので、具体的な使い方を理解する為に例文で、ネイティブのworkの使い方を確認してみましょう。
ネイティブのworkの使い方 例文:
I work in New York.
(私はニューヨークで働いています。)
I work at a school.
(私は学校で働いています。)
I work for ABC.
私はABC社で働いています。
I work for an IT company.
(私はIT関係の会社で働いています。)
He works in engineering.
(彼はエンジニアリング関係の仕事をしています。)
仕事関係の質問をするような場合には、以下のようなフレーズを使いましょう。
ネイティブがworkを疑問文で使う際の例:
Where do you work?
(あなたはどこで働いていますか?)
※この質問には広い意味があります。働いている場所(町、国など)、職場、会社名などを尋ねる際にはこの質問を聞いても大丈夫です。
Do you work in Tokyo?
(あなたは東京で働いていますか?)
How long have you worked at that company?
(その会社でどのくらいの期間働いていますか?)
「あなたの仕事は何ですか?」という意味になる疑問文
人の職業・仕事を尋ねる際には「work」以外の単語を使って質問した方がよいです。一般的には「do(する)」という動詞をよく使います。
人に職業や仕事先を尋ねる際の疑問文の例文:
What do you do?
What do you do for a living?
(あなたは何の仕事をしていますか?)
※この質問は日常会話でよく使われています。
What’s the name of your company?
What company do you work for?
(あなたが働いている会社の名前は何と言いますか?)
※特に会話相手が働いている会社名を知りたい場合に使う質問です。
上記の例では、「Work」は動詞になっていますが、名詞としても使う事が出来ます。
「Work」を名詞として使う場合
「work」を名詞として使うと「仕事」という意味になります。これは不可算名詞で「仕事」、「作業」という意味になります。
しかし、人の職業を尋ねるには「What’s your work?」という質問の仕方はしません。それだけは気を付けましょう!
ネイティブが「Work」を名詞として使う際の例文:
How was work today?
(今日の仕事はどうでしたか?)
※奥さんが旦那に今日の仕事の事を尋ねるような際に使う表現。
I hate work.
私は仕事が大嫌い。
Have you got work tomorrow?
(明日は仕事ですか?)
What did you do at work today?
(今日は仕事で何をしましたか?)
Jobの意味と使い方について
「Work」は動詞や名詞として使う事が出来ますが、「Job」は名詞だけです。この部分を間違えないようにしましょう。
そして、Workには広い意味がありますが、「Job」は細かく「職業」や「職種」を説明する際に使うような単語です。
例えば、「先生」、「歯医者」、「写真家」等は「Job」になります。「job」の代わりに「occupation」という単語を使う事も出来ますが、「job」の方が日常会話でよく使われます。
ネイティブのjobの使い方例文:
I like my job.
(私は自分の仕事が好きです。)
I’ve found a new job.
(私は新しい仕事を見つけました。)
My brother lost his job.
(私の兄はリストラされました。)
※直訳:仕事を失った
What’s your job?
(あなたはどんな仕事をしていますか?)
I’m between jobs at the moment.
(私は失業中です。)
※婉曲的に「無職」という意味になります。
I’ve got a job for you. It shouldn’t take long.
(私はやってほしい作業があります。あまり時間かからないはずです。)
This job took longer than I expected.
(この作業は思ったより時間がかかりました。)
「profession」と「occupation」の意味と使い方について
最後は、仕事に関連する単語として「profession」と「occupation」という二つの単語を紹介したいと思います。
この「profession」という名詞は「職業」という意味になりますが、主に「専門職」というニュアンスを与えます。
例えば、弁護士、医学、ジャーナリストなどの仕事を「profression」といいます。そういった職業の専門家は「professional」といいます。
そして「occupation」は単純に「職業」という意味になります。この単語は少しフォーマルな言い方なので、日常会話よりも正式な書類などに出てくる単語です。
しかし、会話で全く使われていないというわけではありません。ただ、一般的に英語圏の国の人は「occupation」よりも「job」という言い方を使っています。
ネイティブの「professionとoccupation」の使い方 例文:
He works in the legal profession.
(彼は法曹です。)
※「法律関係の専門職をしている」という意味
He is not a blue-collar worker. He’s a professional.
(彼はブルーカラー労働者ではなく、専門職をしています。)
What is her occupation?
(彼女は仕事は何ですか?)
That’s an interesting occupation.
(それは面白仕事ですね。)
「work」と「job」の違い:まとめ
まとめると、「work」は主に「働く」という意味になる動詞です。しかし、名詞として使う場合もあります。名詞として使うと「work」は「仕事」という意味になります。
「job」は主に名詞になります。「仕事」、「職業」という意味にもなりますし、もっと細かい「作業」という意味にもなります。
これ以外にも、英単語の使い方や文法などの質問があれば是非ご連絡くださいね。質問はこのページから受け付けています^^