英語で「忙しい」は「busy」以外にも他の言い方はある? 忙しいという意味になるイディオムも紹介
殆どの人は「忙しい」=「busy」と考えている方も多いと思います。実際にそれは間違いではないですし、正しい翻訳です。しかし、英語ネイティブは会話の中で「busy」以外の単語や表現をよく使います。
これから紹介する表現の意味と使い方を覚える事が出来れば、ネイティブの英会話をさらに深く理解できるようになると思います。そして、さらには英語学習者のボキャブラリー力をレベルアップできるでしょう!
先ずは最初に最もよく使われる「busy」という言い方について解説していきたいと思います。
「忙しい」という意味になる busyの使い方とニュアンス
「busy」(発音:ビゼィー)という単語は形容詞で「忙しい」という意味になります。
この単語は形容詞なので、多くの場合「名詞の前」で使います。例えば、「busy person」(忙しい人)、「busy day」(忙しい一日)といったパターンで使う事が一般的です。
そして、比較級の文章では、「busier」という言い方になります。例えば、例として「I am busier than Mike」(私はマイクより忙しい)といった使い方になります。最大級の場合には「busiest」という言い方になります。
また、「busy」は「忙しい」だけではなく、「混んでいる」、「人が多い」という意味としても使えます。例えば、「a busy shopping mall」(混んでいるショッピングモール)といった表現としても使えます。
それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認していきましょう。
busyの使い方 例文
A: How was work today?
(今日の仕事はどうでしたか。)
B: I was very busy. I had three meetings with clients.
(とても忙しかったですよ。取引先とのミーティングは三つもありましたよ。)
A: Shall we go out for dinner tonight?
(今夜一緒に夕食を食べに行きましょうか。)
B: I’m afraid I’m too busy. Let’s do it tomorrow instead.
(残念ながら今日は忙しすぎます。代わりに明日にしましょう。)
A: Did you buy anything at the mall today?
(今日はモールで何かを買いましたか。)
B: No, the stores were so busy I went straight home.
(いいえ。店は混みすぎてすぐに帰ってしまいました。)
「忙しい」という意味になる to be snowed underというイディオム
次に紹介する「to be snowed under」というイディオムは特に”イギリス英語”でよく使われます。「仕事・タスクが多くとても忙しい」という意味になるイディオムです。
snowは「雪」という意味になりますが、このイディオムでは「自分が紙や書類の下に埋もれている」というイメージの忙しさを与える表現です。
to be snowed underの使い方 例文
A: Let’s go out together soon.
(そろそろ一緒に遊びましょうよ。)
B: I’d love to. I’m snowed under at work at the moment but I’ll contact you when I’m free.
(是非! ただ、今は仕事でとても忙しいので時間ができたら連絡しますよ。)
A: How’s your wife’s new job?
(奥さんの新しい仕事はどうですか。)
B: She likes it but she’s always snowed under with work.
(仕事は好きですがいつもとても忙しいです。)
A: Where are you going on your summer vacation?
(夏休みは何処に行きますか。)
B: We’re not going anywhere this year. We are snowed under with the kids and house repairs and so on.
(今年は何処にも行かないですよ。私たちは子育てや家のリフォーム等でとても忙しいから。)
イギリス英語のイディオムに興味を持っている方は「マスターランゲージ」のオリジナル教材を是非ご覧下さい。
「忙しい」という意味になる to be swampedという表現の使い方
この「to be swamped」という先程紹介したイディオム「to be snowed under」と全く同じ意味で使い方も同じです。「swamp」という単語は「沼」という意味になります。
このイディオムは「仕事・タスクが多くて、まるで沼の中にハマっているように動けない」というイメージを与える表現です。この表現は多くの場合「completely swamped」や「totally swamped」という組み合わせで使います。
「completely」や「totally」は「完全に」、「まったく」といった意味になります。「swamp」の発音は「スワンプ」になります。それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
to be swampedの使い方 例文
A: Let’s go out together soon.
(そろそろ一緒に遊びましょうよ。)
B: I’d love to. I’m completely swamped with work at the moment but I’ll contact you when I’m free.
(是非!ただ、今仕事でとても忙しいですが、時間ができたら連絡しますよ。)
A: How’s your wife’s new job?
(奥さんの新しい仕事はどうですか。)
B: She likes it but she’s always swamped with work.
(仕事は好きですがいつもとても忙しいです。)
A: Where are you going on your summer vacation?
(夏休みは何処に行きますか。)
B: We’re not going anywhere this year. We are totally swamped with the kids and house repairs and so on.
(今年は何処にも行かないですよ。私たちは子育てや家のリフォームなどでとても忙しいからです。)
ビジネス英語のイディオムで「忙しい」という意味の to be tied up
次に紹介する「to be tied up」というイディオムはビジネスシーンでよく使われています。例えば、「電話で話す際」にもよく出てくるような表現です。
この「to be tied up」を直訳すると「縛り付けられているので動けない」という意味になりますが、イディオムとして使うと単純に「忙しい」という意味になります。それでは、実際にネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
to be tied upの使い方 例文
電話の会話
A: May I speak to Mr. Jones, please?
(ジョーンズさんはいらっしゃいますか。)
B: I’m afraid he’s a bit tied up at the moment. Can I take a message?
(申し訳ないですが、ジョーンズさんは今少し忙しいです。伝言を伺いましょうか。)
A: Did you read the e-mail I sent this morning?
(私が今朝送ったメールを読みましたか。)
B: Sorry, I haven’t read it yet. I was completely tied up this morning.
(ごめんなさい。まだ読んでいないです。私は今朝とても忙しかったです。)
A: Can you finish this report by the end of the week?
(このレポートは今週中に終わらせる事が出来ますか。)
B: I’ll try. I’ll be tied up with another piece of work until Wednesday though.
(頑張ります。水曜日まで別の仕事で忙しいですが。)
まとめ:「忙しい」という意味になる英語
まとめると「忙しい」という日本語は一般的に英語で「busy」という言い方になりますが、カジュアルな会話やビジネスシーンでは他の言い方も使われています。
今回の記事では三つのよく使われているイディオムを紹介してみました。
- to be snowed under
- to be swamped
- to be tied up
以上の三つのイディオムの使い方をしっかりと覚える事が出来れば、ボキャブラリー力が上がって、リスニング力の向上につながりますので、この機会に是非覚えてみて下さいね。