アメリカとイギリスで言い方が違うトイレに関する英語の違い
一見すると、この三つの単語はどれも似たように感じると思いますが、使い方はどれも違います。特にイギリスとアメリカでは「トイレ」という際にお互い違う言い方をします。
ですから、英語ネイティブはこの三つの単語を使い分けていますので、英語学習者の方もそれぞれのニュアンスの違いと使い方の違いを覚えておく必要があると思います。
それでは、先ずは最初に「toilet」の使い方をクローズアップしてみましょう。
toiletの意味と使い方・イギリス英語とアメリカ英語の使い方の違い
toilet(発音:トイレット)という単語は英語圏の国によっても意味と使い方が変わります。イギリス英語では、「トイレ」や「お手洗い」という際に「toilet」という言い方を使います。
例えば、イギリス人は「お手洗いに行ってきます」と言う際に「I’m going to the toilet」と言います。しかし、アメリカ人は同じシチュエーションでこういった表現は使いません。
アメリカ英語では「toilet」は「便器」という意味になり、少し下品な言い方になってしまいます。そのため、アメリカ人は便器についての会話でもない限り「toilet」という単語は殆ど使いません。
その為、アメリカ人がトイレという際には違う表現を使います。イギリス人も便器を「toilet」と呼びます。それでは実際のネイティブのtoiletの使い方を例文でみていきましょう。
toiletのイギリス英語の使い方 例文
A: Where is dad?
(パパはどこ?)
B: He went to the toilet.
(トイレに行ったのよ。)
A: Excuse me. Where is the toilet?
(すみません。お手洗いはどこにありますか。)
B: The toilets are at the back of the restaurant.
(お手洗いはレストランの奥の方にあります。)
toiletのアメリカ英語とイギリス英語の両方の使い方 例文
A: Mom, what are you doing?
(ママは何をしているの?)
B: I’m cleaning the toilet.
(便器を掃除しているのよ。)
bathroomの意味と使い方・イギリス英語とアメリカ英語の使い方の違い
「bathroom」も「toilet」と同じように英語圏の国によって使い方が違いますし、ニュアンスの違いがあります。イギリス英語で「bathroom」は家の中にある「風呂場」という意味になります。
そして、イギリス人は「公衆トイレ」などを「bathroom」と呼びません。しかし、アメリカ英語で「bathroom」は「お手洗い」の婉曲的かつ丁寧な言い方となります。
例えば、アメリカ英語では「お手洗いはどこにありますか」といった質問をする際には「bathroom」という単語を使う場合が多いです。それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
bathroomのアメリカ英語とイギリス英語の両方の使い方 例文
A: Your bathroom looks amazing!
(あなたのお風呂場はとても素敵ですね。)
B: Yes, we renovated it last year.
(そうですね。去年リフォームしたかからですね。)
A: Have you cleaned the bathroom?
(お風呂場を掃除した?)
B: Not yet. I’ll do it later.
(まだです。後でするよ。)
bathroomのアメリカ英語の使い方 例文
A: Excuse me. Where is the bathroom?
(すみません。お手洗いはどこにありますか。)
B: It’s on the third floor.
(3階にありますよ。)
restroomの意味と使い方・イギリス英語とアメリカ英語の使い方の違い
最後に紹介する「restroom」は主にアメリカ英語で使われている単語になります。一般的にイギリス人は「トイレ(お手洗い)」という際に「restroom」という単語を使いません。
ちなみにイギリスでrestroomという単語を使うと「休憩室」という意味になりますので、誤解を招くためにあまり使わない方が良いと思います。
アメリカ人は「restroom」を「トイレ・お手洗い」という意味として使っています。先程もお話したように、「toilet」という言い方はアメリカ人にとってはダイレクトすぎて少し下品な単語になります。
以上の事から、アメリカ英語では「bathroom」や「restroom」などの遠回しな単語を使っています。アメリカ英語で丁寧に「お手洗い」と言いたい際には「bathroom」か「restroom」という言い方を使う必要があります。それでは、例文で使い方を確認してみましょう!
アメリカ英語のrestroomの使い方 例文
A: Mom, I need the bathroom!
(ママ、トイレ行きたい!)
B: There’s a public restroom near here. Hold on!
(この近くに公衆トイレがあるよ。少し我慢して!)
A: I’m just going to the restroom.
(トイレに行ってきますよ。)
B: Ok, I’ll wait here.
(分かりました。ここで待っていますよ。)
A: Why is the restroom closed?
(お手洗いはどうしてしまっているのかな。)
B: I think they’re doing some construction work.
(工事していると思うのよ。)
まとめ:「toilet」、「bathroom」、「restroom」の違い
まとめると「toilet」と「bathroom」と「restroom」は全て「トイレ」や「お手洗い」という意味になりますが、英語圏の国によって使い方が違い、ニュアンスも違います。
- toilet = お手洗い、トイレ、便器
- bathroom = 風呂場
- restroom = あまり使いませんが、「休憩室」という意味になってしまう
- toilet = 便器
- bathroom = 風呂場、お手洗い
- restroom = お手洗い
他にもトイレに関するスラングや口語はありますが、トイレに関する会話で丁寧に話したい場合には、今回紹介した単語を使い分けてみて下さいね。
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