死ぬ、死んだ、死んだ状態、死人という意味に様々な英語表現
今回の記事では少しネイティブな英単語の意味・使い方として『die、died、deadの違いと使い分け』と『死ぬ、死んだ、死んだ状態、死人という意味の英語』について紹介します。
この記事のまとめ:
die(動詞)= 一般的によく使う「死ぬ」という意味の単語過去形と過去分詞 died。
dead= 過去に「死んだ状態・死人」という意味を表す単語。
I’m dead!= イギリス英語の俗語で「私は死んでるほど疲れている」という意味。
pass away(アメリカ英語:pass onやpass)= 死を遠回しで柔らかく伝える言い方。
何故このようなネイティブなテーマを扱ったのかというと、実は現在私が英語を教えている学校の生徒がdie、died、deadの使い分けをよく間違えるため紹介してみようと思いました。
少し嫌なテーマだと分かりますし、デリケートな話かもしれませんが、使い方を間違えるともっと恥ずかしいと思いますので、正しい使い方をマスターした方が良いと思います。まずは最初にdieとdiedの使い方を紹介していきます。

dieとdiedの意味と使い方
まずはdieという動詞の意味をみていきましょう。この動詞は皆さんもご存じのように「死ぬ」という意味で一般的によく使います。原形はdieですが、過去形と過去分詞は両方ともdiedになります。
原形のdieを会話上で使うと主に未来形で使います。例えば、I don’t want to die (死にたくない)やWill he die?(彼は死ぬでしょうか)のような形で使います。
過去形の場合はdiedを使います。その場合、He died last year(彼は去年死んだ)というような文章で使います。もし、「(現在の状態で)死人」について話したい場合はdiedを使いません。diedの場合「過去に死んだ(瞬間)」という意味で使います。
進行形のbe dyingは「死にかけている」という意味になります。つまり、「体調が悪くてもうすぐ死にそう」という意味になる表現です。それでは実際の使い方を例文で確認してみましょう。
dieとdiedの使い方 例文
A: The cat got hit by a car.
(うちの猫は車にひかれた。)
B: Oh no! Do you think he’ll die?
(やばい!死んじゃうの?)
A: No. The vet saved his life.
(いや、獣医は命を救ってくれた。)
A: When did William Shakespeare die?
(ウィリアム・シェイクスピアはいつ死にましたか。)
B: He died on 23 April 1616. He was 52 years old.
(彼は1616年4月23日に死にました。彼は52歳でした。)
A: Mum! My leg hurts! Help me!
(おかあさん!足が痛い!助けて!)
B: Don’t be silly! You’re not dying. It’ s just bruise!
(いい加減にしてよ!死んでるわけじゃないよ!ただのあざだよ。)

deadの意味と使い方、イギリス英語の俗語での意味
deadは「死んだ状態・死人」という意味になります。つまり、人・動物・植物が過去に死んだという状態を表す言い方です。この単語は形容詞です。そのために、be deadという形で使います。例えば、This plant is dead.(この植物はもう死んだ。)というように使います。この文章では植物がいつ死んだのかという事を伝えていませんが、今現在の状態を説明しています。
現在完了形のhave been deadもよく使われます。これは「死んでから現在までの間」を説明する際の文法です。例えば、William Shakespeare has been dead for over 400 years (ウィリアム・シェイクスピアは死んでから400年以上経っている)というように使います。
またdeadは俗語としてよく使われています。例えば、自分がとても疲れているという状態を説明する際に『I’m dead!(私は死んでるほど疲れている!)』という表現を使います。そして、何かがとても面白いという際ににもI’m deadという表現を使えます。これは「面白すぎ!」という意味になります。そして、電池が切れている時や機械が動かなくなった時に「○○ is dead」という表現も使うことができます。
イギリス英語では、deadは副詞として使えます。例えば、dead funnyは「とても面白い」という意味になります。dead fit (とてもかっこいい)という言い方もあります。それではネイティブの使い方を例文でみてみましょう。
deadの使い方 例文
A: Mum! The goldfish is dead!
(おかあさん!金魚が死んじゃったよ!)
B: That’s because you forgot to feed it!
(それは餌をあげるのを忘れちゃったからだよ。)
A: Dad, can you give me a lift to the station?
(お父さん、駅まで送ってくれる?)
B: Sorry, I can’t. The car battery is dead. I need to take it to the garage.
(ごめんね、できないよ。車のバッテリーが切れてしまったよ。ガレージにもっていかないと。)
A: Did you go to that comedian’s gig last week?
(先週、あのコメディアンのパフォーマンスを見に行った?)
B: Yeah! It was dead funny! I thought I’d die of laughter!
(うん、行ったよ。とても面白かったよ!笑いすぎて死んじゃうかと思った!)

pass away、kick the bucket、go west、pop one’s clogs等の遠回しな表現
実はdieという単語を使うと、かなりダイレクトな表現です。これは日本でも同じ事だともいます。デリケートな話であれば、もっと違う優しく遠回しな表現を使うことをお勧めします。例えば、最近亡くなった人について話す際にはdieよりも『pass away(アメリカ英語:pass onやpass)』という表現の方が好ましいと思います。
そして、他には少しふざけた表現もあります。例えば、例をあげると『kick the bucket』や『go west』、『pop one’s clogs』などの表現も全て「死ぬ」という意味になります。しかし、安全のためにpass awayという表現を覚えておいた方が良いと思います(笑)。
まとめ:die、died、deadの違い
まとめると、dieは「死ぬ」という意味になる動詞です。diedは動詞の過去形で、過去に死んだという際に使います。be deadという表現は形容詞で、今現在「死んでいる状態」を表す際に使います。