stayとremainはどう違う? ニュアンスと使い方も詳しく解説
この二つの英単語は両方とも「居残る・残る」という意味になりますが、微妙なニュアンスや使い方の違いがありますので、正しい使い方を詳しく説明してみたいと思います。
実は「stay」と「remain」には「居残る・残る」以外の意味もありますので、そういった他の意味と使い方も合わせて紹介していきたいと思います。
また、使い方を紹介する際に実際にネイティブが使うような例文で紹介したいと思います。それでは、stayとremainの違いとはどんな点なのでしょう?
stayの意味と使い方
まず「stay」という”動詞”は非常に数多くの意味と使い方があります。先ずよく使われるのが、「とどまる」、「同じ場所に居続ける」という意味です。
この意味として使う場合には「句動詞」として使う場合が多いです。例えば、「stay here」(ここに居続ける)、「stay out」(外出し続ける)などの句動詞が多いです。
※「句動詞」とは「動詞 + 前置詞・副詞」の組み合わせです。しかし、一つの動詞として扱います。
そして、「stay in bed」(ベッドにいたまま)、「stay at home」(家にいたまま)などの表現もあります。もっと分かりやすく言うと、「stay + 場所」は「そのままの状態でいる事」という意味になります。
そして、「stay」は「泊まる」という意味としても使えます。例えば、「stay at a hotel」(ホテルで泊まる)や「stay at my friend’s house」(友達の家で泊まる)などの使い方もあります。
また、スコットランド英語では、「stay」は「住む」という使い方もあります。例えば、「Where do you stay?」という質問は「あなたは何処に住んでいますか」という意味になります。
これは少しマニアックな使い方ですが、スコットランドに行くと耳にするかもしれません^^ それでは、例文で「stay」の使い方を確認してみましょう。
stay(残る・居残る)の使い方 例文
A:What are you going to do today?
(あなたは今日何をする予定ですか。)
B:I’m going to stay at home and watch TV.
(私は家にいてテレビを観ると思います。)
A:Why are you late home?
(どうして帰ってくるのがこんなに遅いの?)
B:I forgot to do my homework so the teacher made me stay behind after class to finish it.
(宿題をするのを忘れちゃったから、宿題が終わるまで先生に学校で居残りさせられたんだよ。)
A:I had better go now. It was great to see you.
(じゃあ、もう家に帰らないと。会えてとても嬉しかったです。)
B:Please don’t go yet. Why don’t you stay for dinner?
(まだ帰らないでよ!夕食までここに居たら?)
A:Where did you stay in Hawaii?
(ハワイのどこで泊まったの?)
B:I stayed at a nice hotel in Honolulu.
(ホノルルの素敵なホテルで泊まったよ。)
remainの意味と使い方
次は「remain」についてですが、これは「stay」と同じように「とどまる・居続ける・いたまま」という使い方があります。しかし、「remain」は「stay」よりも少しフォーマルなニュアンスなので日常会話では「stay」の方がよく使われます。
「remain」は多くの場合、フォーマルな書類などに使われている単語です。例えば、法律用語ですが「黙秘権」は英語で「right to remain silent」という言い方になります。
そして、イギリスの外国人向けの「永住権」は「indefinite right to remain」と言います。remainはこういった正式な表現で使う単語になります。基本的には日常会話ではあまり使わない単語です。
しかし、もし日常会話で使う場合、もちろん意味は通じます。しかし、かなり「フォーマルな言い方」に聞こえます。「remain」という動詞は他の使い方もあります。例えば、「続く」や「残る」という意味です。
例えば、「the situation remained the same for a long time」(その状態は長い間続いた)という使い方や、「only one man remained」(一人の男性しか残っていなかった)などの使い方があります。
また「remains」という”名詞”もあります。この名詞は「遺跡」、「形跡」「残骸」という意味になります。それでは、実際の例文を通して「remain」の正しい使い方をみていきましょう。
remain(残る・居残る・残る)の使い方 例文
A:I heard the interest rate is going to rise.
(金利が上がると聞いたんですけど。)
B:I don’t think so. I think it will remain low.
(私はそう思わない。低いままだと思う。)
A:Did that family lose everything in the fire?
(その家族は火事で全てを失ってしまったんですか?)
B:Yes, only the foundations of the house remained.
(そうですよ。家の基礎しか残っていなかった。)
A:Does your husband have a visa for the UK?
(旦那さんはイギリスのビザを持っていますか。)
B:Yes, he was granted indefinite right to remain last year.
(ありますよ。彼は去年永住権を取得出来ました。)
A:I hear there was a murder in your neighborhood last week.
(先週あなたの近所で殺人事件があったと聞いたんですが。)
B:Yes. The victim’s remains were found in the woods near my house. Shocking news, isn’t it?
(そうですよ。被害者の残骸は私の家の近くの林の中に見つかったそうですよ。)
まとめ:「stay」の「remain」の違い
まとめると、「stay」と「remain」は多くの場合同じ意味と使い方になります。つまり、「とどまる・居残る・そのまま続く」などの意味であればどちらの場合でも使えます。
しかし、「remain」は「stay」よりもフォーマルなニュアンスを与える単語になりますので、法律用語、イミグレーション用語などでよく使われています。逆に、日常会話であれば、「stay」を使う人の方が多いです。
そして、「stay」は「泊まる」という意味もあります。「remain」にはそういった使い方はありません。しかし、「remain」には「物が残る」というニュアンスもあります。その場合、「stay」は使えません。
以上、「stay」と「remain」の使い方と意味の違いを紹介しました。他にも「こういった英語の使い方が気になる!」、「この場合はどういった英語を使うべき?」といった疑問がある方は、是非当サイトのライターにご連絡くださいね。