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関係代名詞 whoとthatの使い分けは? 所有格の関係代名詞 whoseの扱い方も解説

関係代名詞 whoとthatの使い分けは?
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whoとthatの正しい扱い方、thatも人の話をする際に使える?


皆さんこんにちは。マリです。今回の記事では「関係代名詞 whoとthatの使い分け」についてお話していきたいと思います。



実は今回の記事のテーマは、ある読者の方から頂いた質問が元になっています。その質問とは「who」と「that」という二つの関係代名詞の使い分けについての質問です。

英語の関係代名詞は日本人の英語学習者にとってかなり難しい文法だと思います。その理由としては、「日本語の文法は英語と同じような関係代名詞は存在していない」事が理由です。

そのため、日本の英語学習者は英語の関係代名詞をよく間違えて使ってしまう事が多いです。やはり、関係代名詞は難しいですね! それでは、実際に頂いた質問はこちらになります:


読者の方の質問:



学校では人についての関係代名詞はwhoでもthatでもいいと習います。参考書によっては、どちらでもいいが人の場合はwhoのようが普通とも書いてあります。

しかし、例えば、Eric ClaptonのWonderful Tonightという曲の中では、”We go to a party and everyone turns to see this beautiful lady that’s walking around with me” となっています。

また、Biden大統領が記者会見で、”Every world leader here, as a member of NATO, that spoke today — and most of them mentioned it — thanked me for meeting with Putin now. Every single one that spoke. And I think there were probably about 10 or 12 that spoke to it, saying they were happy that I did that and that I was going to do that.”

と言っていました。これらの例で人の関係代名詞がthatになっているのには意味があるのでしょうか。どのように使い分けるのでしょうか。


先ずはご質問ありがとうございました。そして、マスターランゲージをご覧頂きまして本当にありがとうございます。それでは頂いた質問に出来るだけ分かりやすくお答えしていきたいと思います。




関係代名詞のwhoとthatの正しい使い方


whoとthatという関係代名詞の正しい使い方

読者の方がおっしゃる通り、「who」と「that」は両方とも「人について話す際に使える関係代名詞」となります。「who」は一般的に「人について話す際」にしか使えない関係代名詞ですが、「that」に関しては「人でも、物の話」をする際にも使う事ができます。この違いは大きいです。

まとめると、人について話す際には「who」を使って、ある物事について話す際に「that」(またはwhich)を使いましょう。

しかし、「人の話をする際に使うthat」も正しい使い方になります。イギリス人の詩人・作家(1340年~1400年)ジェフリー・チョーサーという作家も”人について文章を書く際には「that」も使っています。

つまり、これをみると「人に対するthat」は、特別新しい使い方というわけではありません。

現在では、「that」は「who」よりも少しカジュアルな言い方だと思われていますので、カジュアルな会話やスピーチ(特にアドリブのスピーチ)をする際に使うような関係代名詞です。

一方で「who」は少しフォーマルなイメージがありますので、主にライティングで使われます。そして、ネイティブの中には「who」をわざと使わない人もいると思います。

その理由としては、「who」と「whom」の使い分けをよくわかっていないネイティブが結構いるからです。彼らは文法のミスを避けるためにあえて「who」を避けて「that」を使うといった人もいます。

「that」は人の話でも、物事の話でもマッチング出来る関係代名詞なので、間違えにくいと思います。そのため、「that」を「デフォルト関係代名詞」として使う人は多いと思います。

特に”早いテンポの会話”や”スピーチをアドリブで行う”といったような際には関係代名詞を自然に使うので、「that」は最も使いやすいと思います。

そのため、読者の方がおっしゃった例(エリック・クラプトン、ジョー・バイデン)では、「that」が使われていました。しかし、これに関しては特に深い意味はないと思います。

エリック・クラプトンは歌詞を書いた特に正しい文法を使う事をあまり深く考えていなかったと思います(笑)。そして、ジョー・バイデンに関しては、先に用意したスピーチではなく、記者の質問にアドリブで答えていましたので、「デフォルト関係代名詞のthat」を使いました。これらについて両方とも正しい英語なので問題ないと思います。

エリック・クラプトンの歌詞

  • We go to a party and everyone turns to see this beautiful lady that’s walking around with me.(文法的に正しいが少しカジュアル)
  • We go to a party and everyone turns to see this beautiful lady who’s walking around with me.(文法的に正しいが少しフォーマル)


ジョー・バイデンが言った文章


  • Every world leader here, as a member of NATO, that spoke today — and most of them mentioned it — thanked me for meeting with Putin now. Every single one that spoke. And I think there were probably about 10 or 12 that spoke to it, saying they were happy that I did that and that I was going to do that.(文法的に正しいですが少しカジュアル・アドリブ)
  • Every world leader here, as a member of NATO, who spoke today — and most of them mentioned it — thanked me for meeting with Putin now. Every single one who spoke. And I think there were probably about 10 or 12 who spoke to it, saying they were happy that I did that and that I was going to do that.(文法的に正しいですが少しフォーマル)



whoseという関係代名詞の扱い方


「whose」という関係代名詞について

先程「who」という関係代名詞は必ず”人の話をする際に使う”と書きましたが、「whose」という関係代名詞は人だけではなく、”物事の話をする際”にも使います。「whose」は所有格の代名詞です。つまり、「物の~」と言う際に使う関係代名詞です。例えば、例として。


The man whose hat is blue.
(青い帽子のある男性。)

The dog whose legs are short.
(短い足のある犬。)

The tree whose leaves are red.
(赤い葉っぱのある木。)


犬と木は人ではありませんが、「所有格の関係代名詞」を使う場合には「whose」を使う必要があります。




まとめ:「who」と「that」の使い分け


まとめると、「who」と「that」は両方とも「人について話す際に使える関係代名詞」です。しかし、「who」に限っては「人」の話をする時しか使えません。

一方「that」の方が広い意味の使い方がありますので「デフォルト関係代名詞」として使う人が多いです。その例として最もよく分かりやすいのがスピーキングをする際です。

「who」は少しフォーマルな雰囲気を与えますので、特にライティングで使われます。誰かが会話中に「who」の代わりに「that」を使った場合、それは特に深い意味はないと思います。

それは単純にアドリブしていますので「that」が先に口からでてしまったわけだと思います。他の質問があれば、是非ご連絡くださいね!


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