英語で「素晴らしい」という際にawesomeとterrificのどちらを使うの?

この質問は少し前に頂いた質問なのですが、年末年始でバタバタしてしまい返事が遅くなってしまいすみませんでした。早速詳しく解説してみたいと思います。
最近「awesome(オーサム)」という単語をよく耳にすると思いますが、「terrific」という単語は確かにあまり耳にしなくなりました。
このテーマについて出来るだけ詳しく調べてお答えてみたいと思いますので、最後までよろしくお願いします! それでは、実際に頂いた質問はこちらです。
読者の方の質問:
「awesome」という単語についての質問。お世話になります。ひと昔前までは「凄い」、「素晴らしい」と言う単語で「terrific」をよく耳にしていたのですが、最近はあまり聞かないように感じますが実際にはどうなんでしょうか。
先ずはご質問ありがとうございます。そして、当サイトを読んで頂き本当にありがとうございます。確かに最近では、awesomeというスラングはとてもよく耳にしますね。
それでは、まず最初にそれぞれの単語に意味と使い方を紹介した後に「terrific」と「awesome」の使用率について説明してみたいと思います。
awesomeの意味と使い方、使用率について
まず最初に「awesome」という単語について少し話してみたいと思います。このスラングは以前に別の記事で詳しく紹介した事がありますが、awesomeは「素晴らしい!」、「すごい!」という意味になる口語(スラング)になります。発音は「オーサム」に近いです。
この単語はネイティブの若者が日常的によく使う口語です。この単語は元々は「畏敬・畏怖の念を抱かせる」という意味でしたが、1980年代くらいから、カリフォルニアのサーフィンのカルチャーの中でサーファーに使われるようになり「凄い」という意味として使われるようになったようです。
そして、このスラングは少しずつ一般の人達に使われるようになってメインストリームになりました。現代は元々の意味よりもスラングの意味(すごい!)の方が使われていると思います。
イギリス英語でawesomeは通じるの?
しかし、「awesome」という口語はアメリカ英語として考えた方が良いと思います。勿論、イギリス人や、他の英語圏の国でも通じますし、若者にも使われていますが、実際にはアメリカ英語ほど使われていないと思います。
ちなみにイギリス人の私は「awesome」は使いません。私の場合、その多くのイギリス人は「素晴らしい」や「凄い」という際には「brilliant」や「amazing」、「fantastic」といった形容詞を使います。
awesomeの使用率
Google ngramというツールを使えば「awesome」の使用率を確認する事が出来ます。このツールは世界中の英語で書かれた本に出現する単語を分析して単語の使用率をみる事が出来る大変便利なツールです。
下記のグラフを見るとわかるように「awesome」は割と新しいスラングになりますね。
それではネイティブの「awesome」の使い方を例文を確認してみましょう。
awesomeの使い方 例文
A: How was the party, John?
(ジョン、あのパーティーはどうだった?)
B: It was awesome! We had a great time.
(素晴らしかったよ。とてもいい時間を過ごせた。)
A: What do you think about my new car?
(僕の新しい車はどう思う?)
B: It’s awesome! How much was it?
(素晴らしいね! いくらだった?)
A: Mom, I scored 100% in my math test!
(ママ、私は数学の試験で100点を取ったよ!)
B: Awesome! Good job!
(素晴らしい! よくできたね!)
terrificの意味と使い方、使用率について
次に紹介する「terrific」という単語は「awesome」と同じように「素晴らしい」という意味になる口語です。しかし、この単語も元々は違う意味で使われていました。terrificは元々は「恐ろしい」という意味の単語でした。
terrificの「恐ろしい」という意味は数百年前に使われていたものです。のちに少しずつ現代の「素晴らしい」という意味に変化していきました。
日本語でもこのような「言葉の意味が時代で変化していく」という現象はあると思います。口語は流行ったり古くなったりしますね。
もっと簡単に言ってしまうと「素晴らしい」という意味になる「terrific」は少し古い感じがする単語になります。現代の若者は殆ど「terrific」をあまり使いません。
私は若者と呼べるかどうかわかりませんが(笑)、「terrific」という単語を会話で使いません(笑)。私の親世代の人(60代、70代)はこの単語を使うと思います。
terrificの使用率
terrificの使用率と年代による傾向を確認するためにまたGoogleのngramを見てみましょう。
やはり、「terrific」は「awesome」よりも早くピークを迎えました。現在はあまり使われていません。比べるために同じグラフに乗せてみましょう。
この記事に乗せたグラフは全てアメリカ英語での使用を仮定した場合ですが、イギリス英語であっても同じような傾向になると思います。
つまり、現在「awesomeはterrificよりも使われている」という事になります。それでは、ネイティブのterrificの使い方を例文で確認してみましょう。
terrificの使い方 例文
A: Did you enjoy the football game?
(サッカーの試合を楽しみましたか。)
B: Yeah, it was terrific!
(ええ、素晴らしかったよ!)
A: What did you do yesterday?
(昨日は何をしましたか。)
B: The weather was terrific so we went to the beach.
(天気が素晴らしかったのでビーチに行ってきたよ。)
A: Why don’t we order a pizza tonight? I can’t be bothered to cook.
(今夜デリバリーピザを頼もうか。料理はめんどくさいから。)
B: That’s a terrific idea.
(それは素晴らしいアイディアだね!)
まとめ:awesomeとterrificについて
まとめると、「awesome」と「terrific」は両方とも「素晴らしい・すごい」という意味になりますが、「terrific」の方が古いスラングなので、現在の若者には使用されなくなってきました。
また「awesome」自体も使用率のピークが過ぎて少しづつ人気がなくなってきたのではないかと考える人もいます。果たして次に使われる英語で「素晴らしい」という意味になる口語はどんな言葉になるんでしょうね^^。
それでは、今夏はこれで以上になります。他にも英語でこんな事が知りたい、英語の勉強法や、英語圏のカルチャーについてのご質問があれば、是非当サイトの英語ネイティブライターに連絡してくださいね!
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