「大きい」という意味以外にも色々な使い方がある BigとLarge違いと使い分けを徹底解説
厳密に言うと、BigとLargeの二つにはニュアンスの違いがあります。ネイティブは「大きい」という表現を使う際に文脈によってこの二つを使い分けています。
そこで今回の記事では、日常英会話でも非常によく使う「bigとlargeの違い、正しい使い方、使い分け、ニュアンス」について例文を交えて詳しく紹介したいと思います。
bigの意味と使い方
大きいという意味になる「bigとlarge」という単語は、もう既に和製英語になっていると言ってもいいような英単語ですね。
ですから、特に英語の意味やニュアンスを考えずに普通に英会話で使っている方も多いと思います。
しかし、冒頭でも少し触れたように英語ネイティブにとって、bigとlargeには微妙なニュアンスの違いがあります。「big」と「large」は、両方とも「大きい」という意味になります。そして両方とも“形容詞”になります。
そして、英語の日常会話ではbigの方がよく使われています。bigという単語は、最もよく使われている英単語のトップ1,000語のリスト」に入っています。
つまり、日常英会話に非常によく使われているという事ですね。極端な話、英語ネイティブの2歳の子供でも使えるような単語です(笑)。そして、「big」には少しカジュアルなニュアンスがある単語です。
そして、「big」には様々な意味があります。以下が主によく使われるbigの意味です。
- 大きい、広い(サイズの話)
- 重大な、重要な(事、問題など)
- 非常な、すごい(やる事の程度の話)
- 有名な、人気がある(有名さの程度の話)
ネイティブのbigの使い方 例文:
He lives in a big house.
(彼は大きい家に住んでいます。)
I have a big garden.
(私の庭は広いです。)
※サイズの話
Global warming is a big problem.
(温暖化は重大な問題です。)
Have you heard my big news? I’m pregnant!
(私の重大なニュースを聞いた? 私は妊娠したよ!)
※この「big」の代わりに「major」という単語も使えます。
She’s a big spender.
(彼女は金遣いの荒い人です。)
He’s a big talker.
(彼はおしゃべりだね。)
※「big ~er」というフレーズは「~の凄い人」という意味になります。例えば、「big drinker」は(お酒を沢山飲む人)、「big liar」は「酷い嘘つき」という意味になります。
He’s big in Japan.
(彼は日本で有名・人気です。)
The Beatles were big in America, too.
(ビートルズはアメリカでも人気がありました。)
※この使い方は少しスラングっぽいですが、新聞、ニュースでも使われている表現です。
また、兄弟の話をする際に「my big sister」、「my big brother」という言い方があります。これは「姉」、「兄」という意味になります。
小さい子供に「you’re a big girl now!」というフレーズを使った場合「あなたは成長したね!」という意味になります。
しかし、大人の女の子に「you’re a big girl」という言ったら、「あなたは太っているね」という婉曲的な言い方になりますので、気をつけましょう(笑)。
bigの比較級と最大級について
bigは形容詞なので、比較表現や最大級の表現に際によく使われます。例えば、bigを比較表現として使う際には、bigger(~より大きい)という言い方をする必要があります。
そして、最大級の場合は「biggest」という言い方を使って表現します。それでは、実際の使い方を例文で確認してみましょう。
「bigger」と「biggest」の例文
My house is bigger than my parents’ house.
(私の家は実家より広いです。)
Which is bigger, this TV or that TV?
(このテレビかそのテレビか、どちらの方が大きいですか?)
You need bigger shoes. Your feet are growing very quickly!
(あなたはもっと大きい靴が必要だね。あなたの足はとても早く成長しているね!)
This is the biggest school in our town.
(これはうちらの町の最も大きな学校です。)
You can have the biggest plate of food.
(あなたは一番量が多い皿(食べ物がのった)を食べていいよ。)
The biggest house in our neighborhood was sold last week.
(私たちの近所の最も大きな家は先週売れました。)
largeの意味と使い方
largeは「日常英語の最もよく使われているトップ3,000語の単語リスト」に入っています。つまり、「big」ほど会話に出ませんが、それでも結構よく使われている単語です。
しかし、Largeの使い方は「big」より限定されています。もちろん、「大きい」という意味としても使えますが、「重大」という意味はありませんし、「有名」という意味もありません。
そして「Large」は主に「サイズ」と「大量」という場合に限って使います。それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
「large」の例文
He lives in a large house.
(彼は大きい家に住んでいます。)
I have a large garden.
(私の庭は広いです。)
※この使い方では「big」と同じです。
He won a large amount of money on the lottery.
(彼は宝くじで大金を当てました。)
She ate a large amount of rice.
(彼女は多くのご飯を食べました。)
※数えられない名詞の前には「large amount」や「large number」などのフレーズで「大量の」という意味を表します。
しかし、「big amount」や「big number」という言い方は不自然になります。
largeの比較級と最大級について
「large」は「big」と同じように“形容詞”なので比較表現と最大級の表現で使われます。比較表現で「large」を使う際には「larger」(発音:ラージャー)という言い方になります。
そして、最大級の場合には「largest」(発音:ラージェスト)になります。それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
largerとlargestの使い方 例文:
This amount of rice is larger than that one.
(このご飯の量はそのご飯の量より多いです。)
This T-shirt is larger than I expected.
(このTシャツは思ったより大きいです。)
You should buy it in a larger size.
(もっと大きなサイズを買った方がいいですよ。)
Which is the largest country in the world?
(世界の最も大きい国はどれですか?)
This is the largest city in Europe.
(これはヨーロッパの最も大きな都会です。)
largeが使われるイディオムと表現
この「Large」という単語は英語の様々なイディオムや表現・フレーズで使われています。
largeが使われるイディオム・表現の例文:
She is larger than life.
(彼女の性格は明るくて、目立つ人です。)
by and large
(全般的に)
The prisoners are at large.
(囚人は刑務所から逃げてまだ捕まっていない。)
The possibility of war loomed large.
(戦争になりそうでした。)
bigとlargeの違い:まとめ
まとめると、「big」と「large」は殆どの場合同じ意味とニュアンスを与えますが、「big」という言い方の方がカジュアルで「large」よりも日常会話でよく使われます。
「large」は少しだけフォーマルな印象を与えます。そして、「large」は「big」より意味が少し限定されています。
以上、今回の記事では意味がとても似ているbigとlargeの違い、意味、ニュアンスと使い分けを紹介しました。
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