英語ネイティブが「可哀想(かわいそう)」という表現をする際には英語で何と言うのでしょうか?
今日の記事では日常会話でよく使う「可哀想(かわいそう)」という表現の英語の言い方を紹介してみたいと思います。
この「可哀想(かわいそう)」という表現は日本語の日常会話ではよく使われています。そして、よく考えてみるとこの表現の使い方はとても広いです。しかし、便利な表現であるがゆえに英語にすると文脈によって違う言い方になります。
以上の事から、今回の記事では「英語の日常会話でよく使われている”可哀想(かわいそう)”に相当する言葉・表現」をいくつか紹介してみたいと思います。
- 英語で「鼻が高い」や「顔が小さい」は何と言う? 外国人との会話で言ってはいけない表現
- 「chill」や「chilling」,「chill out」の意味と使い方、例文紹介:英語圏の若者が使うスラング紹介
- 「check it out」,「check ~ out」の意味と使い方、スラングとしての使い方も紹介します!
可哀そうな○○という意味のpoor ~
最もよく使われている表現は「poor ~」です。例えば、「poor you」(かわいそうなあなた!)、「poor him」(彼はかわいそうだね!)、「poor thing」(かわいそうな人!)などの使い方でこの表現はよく使われます。
そして、「poor」という単語には「貧しい」という意味もありますが、会話の文脈によって「かわいそう」という意味で解釈されます。
poorの使い方 例文1
A:I heard Mike had a car accident.
(マイクが交通事故に巻き込まれたって聞いたんだよ。)
B:Really? Poor Mike!
(本当? かわいそう!)
poorの使い方 例文2
A:Mom, I fell over and hurt my knee!
(ママ、私は転んじゃって膝が痛い!)
B:Poor thing! Let me take a look.
(かわいそうだね!じゃあ、見せてごらん。)
可哀想に思うという意味のfeel sorry for ~
この表現は「かわいそうに思う」、「人がかわいそうだ」というニュアンスになります。つまり「誰かの大変な状態」について話す際に使うような表現です。
もっと言うとその事態に対して「同情している」というような英語表現になります。それでは実際の使い方を例文で確認してみましょう。
to feel sorry for ~の実際の例文1
A:I feel sorry for Mike. He had a terrible car accident last week.
(マイクはかわいそうだね。彼は先週酷い交通事故に巻き込まれたからね。
B:Me too. He still hasn’t gone back to work.
(かわいそうだね。彼はまだ仕事に戻ってないよね。)
to feel sorry for ~の実際の例文2
A:Dave lost his job last week.
(デイヴは先週リストラされたよね。)
B:I know. I feel so sorry for him. He has a wife and two kids too.
(そうね。かわいそうだね。奥さんと2人の子供もいるしね。)
哀れむという意味のto pity ~
この「to pity 人」という表現は「同情」というよりも「哀れむ」というニュアンスになります。場合にはよって少し「見下している」ニュアンスを表現します。
もっと細かく言うと、「その大変な状態になったのは自分のせいだろう」というニュアンスが含まれている場合もあります。
他には、「pitiful」という形容詞があります。この形容詞は「可哀想」という意味として使う事が出来ますが、どちらかと言うと「哀れな」というニュアンスが強いです。
to pity 人の使い方 例文1
A:Hanako failed her exams again.
(ハナ子はまた試験に落ちたんだよ。)
B:I pity her but she should have studied harder.
(かわいそうだけど、もっと勉強した方が良かったね。)
「to pity 人」の使い方 例文2
A:Kate got divorced again. That’s the second time.
(ケイトはまた離婚したよ。それは2回目だよね。)
B:I don’t pity her because she always chooses bad husbands.
(かわいそうに思わない。彼女はいつもダメな男を選ぶからね。)
他の可哀想(かわいそう)という意味になる英語表現
他には、こちらの表現を使う事が出来ます:
- feel sympathy for 人(sympathy = 共感、同情)
- feel compassion for 人(compassion = 思いやり,深い同情)
- that’s too bad for 人 (too bad = 残念)
「可哀想(かわいそう)」という表現は英語で様々な言い方がありますが、最も自然な言い方は「poor ~」になると思います。
それでは、今度英語ネイティブと話す際に今回の記事で紹介した表現を使ってみましょう!