英語でホワイトカラーのビジネスマン、肉体労働者、会社員、事務員は何と言う?
今回紹介する「サラリーマン」や「OL」は一見すると英語っぽい表現ですが、実はこれらは英語ではなく「和製英語」の表現です。つまり、英語で話す際に「サラリーマン」や「OL」という和製英語は通じません。
例えば、日本語で自分の仕事内容について話す際に「私はサラリーマンです」や「私はOLをしています」などの表現を使う方がいると思いますが、これらの表現は英語に直訳できません。
こういった表現を英語で言う場合には、もっと具体的に説明する必要があります。そこで、これから「サラリーマン」や「OL」に近いニュアンスの英語の言い方を紹介していきたいと思います。
そして、他にもビジネス英語に関する役に立つフレーズも紹介したいと思います。例えば、相手の職業を聞く際に使うフレーズや自分の職業について話すフレーズ、また、具体的な職種として「公務員」、「会社員」、「営業」、そして「専業主婦」等の言い方も合わせて紹介したいと思います。
white collar workerの意味と使い方
この「white collar worker」(発音:ホワイト・カラー・ワーカー)という表現は日本語の「サラリーマン」に最も近いニュアンスと使い方になります。ちなみに「white collar」は元々「白い襟」という意味です。
これはサラリーマンが着る「ワイシャツ」を表す単語です。逆に英語で「肉体労働者」は「blue collar worker」と呼ばれます。これは彼らが仕事中に着る「青い作業着」というイメージを表す表現です。
そして、自分の職業について話す際に「white collar worker」という表現はあまり使いません。この表現は主にメディア、政治家などに使われている表現です。
英語では、例え自分が「サラリーマン」であっても自分の職業について話す際には「もう少し具体的な仕事名」を使う事が一般的です。
ネイティブの「white collar worker」の使い方の例文:
White collar workers usually earn more than blue collar workers.
(サラリーマンは一般的に肉体労働者より給料が高いです。)
Most white collar workers these days are university graduates.
(現代は殆どのサラリーマンが大卒者です。)
salarymanの意味と使い方
実は英語圏の国でも最近になって「salaryman」という言い方が使われるようになっていますが、これは主にネガティブなニュアンスを与える表現として使われています。
面白いことにこの言い方は日本語の「サラリーマン」から英語が語源の単語です。この表現は英語だと「自由時間のないつまらない会社員」というネガティブなイメージを与えます。
主に日常会話というよりも新聞やインターネット等のメディアで使われている表現になります。
salarymanの使い方 例文:
I don’t want my son to become a salaryman. I want him to do a job he enjoys.
(私は息子にサラリーマンになってほしくない。自分が楽しめる仕事を選んでほしいです。)
Japanese salarymen work extremely long hours.
(日本人のサラリーマンはとても長い時間働きます。)
salaried workerの意味と使い方
英語の「salary」は「給料」という意味になります。ですから「salaried worker」は「給料をもらう会社員」というニュアンスの表現になります。
しかし、自分の仕事について話す際に「salaried worker」という人はいないと思います。何故なら、この表現は曖昧すぎて使いません。
その代わりに「自分の仕事名」や「自分が仕事でしている内容」を説明した方が自然な言い方になります。この「salaried worker」は主にメディアに使われている表現です。
ネイティブの「salaried worker」の使い方の例文:
Due to the recession, many salaried workers have lost their jobs this year.
(不況の影響で今年多くのサラリーマンはリストラされました。)
Mike is a salaried worker but is thinking of starting his own business.
(マイクはサラリーマンですが自分のビジネスを始めようと考えています。)
office worker
「office worker」は最も日本語のサラリーマン、OLに近い表現になると思います。officeは「オフィス・事務所」という意味になります。
つまり、「事務所で働いている人」という意味になる表現です。特に専門職でもない職業のことを「office work」といいます。日本語の「OL」も「office worker」という言い方になります。
「OL」は元々「オフィス・レディー」の頭文字略ですが、「office lady」を英語として使うと少しふざけた言い方になります。「office worker」という表現を使った方が良いと思います。
office workerの使い方の 文:
I’m an office worker.
(私はサラリーマンです。)
She used to be an office worker but now she’s training to become a lawyer.
(彼女は昔OLでしたが今は弁護士になるために勉強しています。)
サラリーマンやOLの代わりに使える英語の職名
冒頭でも少しお話したように、英語では広い意味、曖昧な意味になってしまう「サラリーマン」や「OL」という言い方は一般的に殆ど使いません。先程もお話しようにもっと具体的な職名を使います。
特に専門職ではない場合には、自分の会社や職業の分野を説明するという言い方がよいと思います。
英語で職名を言う際の例文:
I’m an office administrator.
(私は事務員です。)
I work in the human resources department.
(私は人事部で働いています。)
She’s a secretary.
(彼女は秘書です。)
He’s a salesman.
(彼は営業・セールスマンです。)
I’m an accountant.
(私は会計士です。)
他には、自分の専門分野を説明してもいいでしょう。
I work in IT.
(私はIT関連の仕事をしています。)
I work in finance.
(私は金融関係の仕事をしています。)
I work in the food industry.
(私は食品産業の仕事をしています。)
人の職業を尋ねる際に使うフレーズ
会話相手に「お仕事は何ですか?」と尋ねる際には以下の尋ね方をするようにしましょう。実は、英語ではこういった質問をする際に色々なフレーズを使えます。
人に職業を尋ねる際の例文:
What do you do for a living?
What do you do?
What’s your occupation?※
(あなたのお仕事は何ですか?)
※少しフォーマルな言い方
What kind of work do you do?
(あなたはどんな仕事をしていますか?)
What field do you work in?
(あなたは何の分野で働いていますか?)
What company do you work for?
(あなたは何の会社で働いていますか?)
What’s your job title?
(あなたの職名は何ですか?)
公務員、会社員、専業主婦は英語で何という?
最後は、英会話の際に役に立つそうな色々な職業の英語の言い方を紹介していきます。
- 公務員 = public servant, council worker, work for the council, work for the local government
- 会社員 = work for ○○(会社名), work for a large company
- 専業主婦 = housewife, homemaker, stay-at-home mum/parent, full-time parent
- 営業 = salesman, work in sales
- 弁護士 = lawyer
- 会計士 = accountant
- 建築家 = architect
- ビジネスマン = businessman
- 薬剤師 = pharmacist
- 医者 = doctor
- 歯医者 = dentist
- 看護師 = nurse
- 先生・教師 = teacher
サラリーマン、OLは英語で何というの?:まとめ
まとめると、「サラリーマン」と「OL」は和製英語なので、そのまま英語として使うと意味は殆ど通じません。
ですから、「サラリーマン」と言う代わりに、自分の具体的な職名や分野、会社名、職種を説明した方が英語では自然な言い方になります。