アメリカ英語とイギリス英語のスニーカーの言い方の違い
実は、「スニーカー」という単語は英語では色々な言い方があります。そして、同じ英語圏の国でも国によって違う英単語を使いますし、スラングの言い方もいくつかありますので、このスニーカーという英語は英語学習の良いテーマになると思います。
そして、それぞれの英単語を紹介する際に実際に使われている例文を通して自然な使い方を紹介していきます。また「スニーカーの複数形」の言い方についても気になる方がいらっしゃると思いますので、そちらも合わせて紹介してみたいと思います。
それでは、「スニーカー」は英語で何と言うのでしょうか?
「スニーカー」という意味になる英語「sneakers」の使い方
先ずは、日本語の「スニーカー」は英語の「sneakers」という単語から来ています。「Sneakers」は元々アメリカ英語の単語ですが、現在は世界中の英語圏の国でも通じますし、この単語を使う人が多いです。
「Sneakers」という言い方は19世紀の前半から使われているそうです。この単語の由来は「sneak」(こっそり入る)が語源になっているようです。
スニーカーという靴の底は大体ゴムで出来ていますので「音を出さないで静かに歩ける」=(こっそり入る・出る)はずです。そういったイメージから、「sneakers」という言い方が出来上がったそうです。
sneakersの複数形
日本語の「スニーカー」は単数形のような言い方ですが、英語では一般的に「sneakers」という複数形を使います。これは何故なら、靴は「ペア」(二つ)で履くためです。
英語で単数形の「sneaker」を使うと「片足のスニーカー」についての話になります。「a pair of sneakers」という言い方もよく会話に出ます。この表現は「スニーカー1足」という意味になります。
sneakersの使い方 例文
I bought a new pair of sneakers yesterday.
(私は昨日新しいスニーカーを買ったよ。)
Your left sneaker is dirty. Did you step in something?
(左足のスニーカーは汚いよ。何か踏んだの?)
Please take off your sneakers before you come into the house.
(家に入る前にスニーカーを脱いでください。)
What brand are those sneakers?
(あのスニーカーは何というブランドですか?)
Where did you buy your sneakers? They’re really cool.
(スニーカーはどこで買ったの?めっちゃかっこいいね。)
イギリス英語で「スニーカー」という意味になる英語「trainers」の使い方
イギリスでも「sneakers」という単語は通じますが、イギリス人は一般的にスニーカーという際に「trainers」という言い方を使います。この単語の発音は「トレーナーズ」になります。
この単語の由来は「training shoes」という言葉が語源になっています。「Trainers」という言い方は1960年代から使われているそうです。
イギリスでは、他の言い方もあります。例えばイギリスの東北地方では、スニーカーという際に「joggers」という言い方も使われています。「joggers」は「jogging shoes」という言い方が語源になっています。
この言い方はオーストラリアでも使われています。イギリスのウェールズでは「daps」という変わった言い方が使われています。スコットランドでは「runners」という言い方をよく使います。
trainersの複数形について
「trainers」は以前に紹介した「sneakers」と同じように一般的に複数形になります。英語で「靴、ブーツ、靴下、ズボン」などは基本的にs付きの複数形を使います。
片方のスニーカーについて話す際には単数形の「trainer」を使います。そして「a pair of trainers」という言い方もよく使われます。
trainersの使い方 例文
What do you think about my new trainers? They were really expensive but I love them.
(俺の新しいスニーカーはどう思う? かなり高かったけど、すごく気に入った。)
There’s a pair of trainers in the hallway. Whose are they?
(廊下に片方のスニーカーがあるよ。誰の物ですか?)
The shoelace on your right trainer has come undone. You’d better tie it up otherwise you’ll fall over.
(右側のスニーカーの紐がほどけたよ。結ばないと転んじゃうよ。)
I really want to buy those new trainers but I can’t afford it. I’ll have to wait until payday.
(あのスニーカーを買いたくてしょうがないけど、そんな余裕がない。給料日まで待たなきゃならない。)
Excuse me. Can I try these trainers on, please?
(すみません、このスニーカーを履いてみていいですか?)
英語でスニーカーという意味の「kicks」,「tennis shoes」,「plimsolls」
この記事のイントロダクションでもお話したように、英語圏の国によっても違う言い方をします。そして、色々なスラングもあります。
このセクションでは、英語圏の国で「スニーカーという意味になる単語の一覧リスト」を紹介したいと思います。
- アメリカ: sneakers, kicks, tennis shoes
- カナダ: sneakers, kicks, running shoes
- イングランド: trainers, joggers
- スコットランド: trainers, sandshoes, gutties, gymshoes
- ウェールズ: trainers, daps
- オーストラリア: sneakers, runners, joggers, sandshoes, tennis shoes
- ニュージーランド: sneakers
- 南アフリカ: takkies
日本の学生が学校内で履く「上履き」は、アメリカ英語で単純に「スニーカー」と言いますが、イギリス英語では「plimsolls」と言います。
最近、イギリスで「plimsolls」はあまり使用されなくなりましたが、私が小学生の頃は体育の授業にみんな黒い「plimsolls」(上履き)を履いていました^^
スコットランドやオーストラリアで使われている「sandshoes」という言い方はスニーカーのルーツから来ています。スニーカーは元々ビーチで履く靴でした。
その事から、「sand」(砂)「shoes」(靴)という言い方が出来上がりました。オーストラリア人はこの言い方をさらに短くして「sannies」という言い方を使っています。
まとめ:スニーカーという意味の英語と複数形について
まとめると、「スニーカー」という単語は、同じ英語圏でも国によって違う言い方になりますが、「sneakers」という言い方はどこでも通じます。しかし、イギリス人は主に「trainers」という言い方を使います。
どの国の言い方でも「s」という文字で終わります。それは何故なら、スニーカーはペア「二つ」で履く物なので、複数形を使う場合が多いです。
もし片足のスニーカーについて話したいなら、単数形の「sneaker」、「trainer」などの「sなし」の言い方を使います。「a pair of ○○s」という表現もよく使われています。
そして、「このスニーカー」や「あのスニーカー」などの言い方は会話の文脈によって複数形の代名詞を使います。例えば、スニーカーのペアについて話す際に「these sneakers」や「those sneakers」という言い方を使う必要があります。
以上になります。この記事をご覧の方で「英語に関する質問」、「英語の勉強の仕方」、「英語が上手になる為のアドバイスが聞きたい」などの質問がある方は、是非ご連絡くださいね^^