英語のスラング・イディオムでケチ、ケチな人、意地悪は何と言う?
日本語の日常会話でも人を罵る際、誰かの性格を表現する際に「けち」や「ケチな人」という表現はよく使われると思います。そして、英語にはこの「ケチ」という意味になる単語と表現、スラングが沢山あります。
この「けち」という言葉は、日常英会話だけではなく、ハリウッド映画、海外ドラマ、英語の小説などにも普通に出てくる単語です。
以上の事から、英語学習者であれば是非覚えておきたい表現の1つだと思います。それでは、英語で「けち」という意味になる色々な表現、スラングを使い方と共に例文と合わせて紹介したいと思います。
英語で「ケチ」という意味のstingy
この「stingy」(発音:スティンジー)という形容詞は単純に「けち」という意味です。「stingy」は「お金にけち」というニュアンスだけではなく、「時間にもケチ」というニュアンスとしても使えます。
このスラングは、全ての英語圏の国で使われていますので、アメリカ、イギリス、オーストラリア等、どの英語圏の国でも、どのシーンでも使えるようなスラングです。
stingyの使い方 例文
My wife is really stingy.
(私の妻はとてもケチです。)
Don’t go out drinking with Mike. He’s really stingy.
(マイクと一緒に飲みにいかない方がいいよ。彼はとてもケチだよ。)
My husband is really stingy. He didn’t get me a birthday present this year.
(私の旦那はとてもケチです。彼は今年誕生日プレゼントを買ってくれなかった。)
英語でケチ、意地悪という意味のmean
この「mean」(発音:ミーン)という形容詞には「けち」という意味以外にも「意地悪」という意味もありますので、使う際にはニュアンスに気をつけて下さい。
そして、文脈によって少し違う意味になる事があります。また、会話上では相手に誤解されないように「mean with money」というフレーズを使うようにしましょう。
ネイティブのmeanの使い方 例文
Tom is famous for being mean with his money.
(トムはお金にケチな人として有名です。)
Bill is a millionaire but he’s surprisingly mean with his money.
(ビルは大金持ちですが、意外とケチな人です。)
My mother told me not to marry a man who’s mean with money.
(私の母親はお金にケチな男と結婚しない方がいいと教えました。)
英語でけち、ケチな人という意味になる miserly、miser
この「miserly」(発音:マイザリー)という形容詞はネイティブの私からすると、少し古い感じがしますが、これも全ての英語圏の国で通じます。
名詞の場合、「miser」(発音:マイザー)という単語になります。これは「ケチな人」という意味になります。
ネイティブのmiserly/miserの使い方 例文
Jim’s father is a miserly man. Jim doesn’t get any pocket money.
(ジムのお父さんはケチな人です。ジムは小遣いを貰えません。)
My grandad is an old miser. He never buys anything but he has lots of money hidden away.
(私のおじいちゃんはケチな人です。彼は何も買わないですが、彼はすごい金額の貯金があります。)
There’s no point being a miser. You should spend your money now and enjoy your life.
(けちなんて意味がない。お金を使って人生を楽しんだ方がいいよ。)
ケチという意味の英語イディオム tight、tight-fisted
「tight」は元々「きつい」という意味になります。「fist」は「げんこつ」という意味になります。
「tight-fisted」を直訳すると「手のげんこつがきつい」という意味になります。日本語にすると「財布の紐が固い」という表現です。つまり「手を開いてお金を出さない」や「出来るだけ強くお金を握っている」というイメージを表すイディオムです。
ネイティブのtight, tight-fistedの使い方 例文
Our boss is very tight-fisted. We haven’t had a pay raise for five years.
(うちのボスはとてもケチです。私たち(被用者=従業員)は五年間も給料が上がっていません。)
My husband is very tight-fisted. He never buys me a nice birthday present.
(私の旦那はとてもケチです。彼は良い誕生日プレゼントを買ってくれないから。)
She’s very tight-fisted. Even though she earns a lot she always buys her children’s clothes second-hand.
(彼女はとてもケチです。彼女は給料が高いのに、子供の洋服を必ず中古で買っている。)
ケチという意味のアメリカ英語のスラング tightwad
「tightwad(タイッドワッド)」という名詞は「ケチな人」という意味になります。これは多くの場合、アメリカ英語で使われているスラングです。
それでは、実際にアメリカ人のtightwadの使い方を例文でみてみましょう。
アメリカ英語のtightwadの使い方の例文:
He’s such a tightwad!
(彼はなんてケチな奴だ!)
Don’t be a tightwad! Lend me ten dollars!
(ケチな人にならないで!10ドルを貸してくれよ!)
I went on a date with a man and he made me pay for my own dinner. He was such a tightwad!
(私はある男とデートに行ったけど、私は食事代を自分で払わされた。彼はとてもケチだったね!)
イギリス英語のスラングで「ケチな人」という意味の「scrooge」
この「Scrooge」(発音:スクルージュ)という単語は、元々小説(クリスマス・キャロル、チャールズ・ディケンズ)のキャラクターです。
スクルージュというキャラクターは、とてもケチな人だったので、「scrooge」という単語は、「ケチな人」という意味になりました。この単語はイギリス英語ではよく使われます。
イギリス英語のscroogeの使い方の例文:
My brother is like scrooge – he is so tightfisted!
(私の弟は「スクルージュ」のような人だよ。彼はとてもケチだ!)
You are such a scrooge!
(あなたはなんてケチな人だね!)
My dad was a scrooge when I was younger. I never got any pocket money.
(私が小さい頃、父親はとてもケチだった。私は小遣いを全くもらえなかった。)
「ケチな人」という意味の英語のスラング「cheapskate」
この「cheapskate」(発音:チープスケート)というスラングは「ケチな人」という意味になります。「cheap」は「安い」という意味になります。
ネイティブのcheapskateの使い方 例文
Mary is such a cheapskate. She hates spending money.
(メアリーはとてもケチな人です。彼女はお金を使う事が嫌いです。)
You should buy the more expensive bag because it will last longer. There’s no point being a cheapskate.
(もっと高い鞄を買った方がいいよ。その方が長く使えるから。ケチっても意味がないよ。)
My girlfriend is a cheapskate. She always gets me to pay for her.
(僕の彼女はケチな人だ。いつも僕に支払わせる。)
英語の「ケチ」という意味になる単語:まとめ
まとめると、英語には、スラングやイディオムも含めると「ケチ」という意味になる表現・単語は沢山あります。そして、それらは二つのカテゴリーに分ける事が出来ます。
「ケチな」という意味になる形容詞、「ケチな人」という意味になる名詞があります。今回の記事で紹介した「けち」、「ケチな人」という意味になる単語は殆どの場合、全ての英語圏の国で通じます。