英語で「脱ぐ」や「外す」という意味のtake offとremoveはどう違う?
この二つの動詞は両方とも「脱ぐ・外す」という意味として使えますが、双方にはニュアンスや使い方の違いがありますので、ネイティブの使い方を細かく説明してみたいと思います。
この「take off」と「remove」は両方とも日常英会話でとてもよく使われますので、それぞれの細かい意味と使い方をしっかりと覚えるべき単語だと思います。
そのため、今回の記事ではそれぞれの単語の意味を説明した後に、実際に使える例文で正しい使い方を紹介してみたいと思います。それでは、「take off」と「remove」はどう違うのでしょうか?
take offの意味と使い方とは?
まず「take off」の品詞は”動詞”ですが、「句動詞」という動詞の種類です。「句動詞」とは、「動詞 + 前置詞・副詞」の組み合わせになりますが、基本的には一つの動詞として扱います。
句動詞によっては、文章の目的語を句動詞の直後にもってくる場合もありますが、動詞と前置詞・副詞の間で使う場合もあります。例えば、「take off ○○」という使い方があります。
そして、「take ○○ off」という使い方もあります。「take off」という句動詞は両方のパターンで使えます。実はこの「take off」には色々な意味があります。
今回紹介する意味は「脱ぐ・外す・取り外す」という意味になりますが、他にも、「離陸する」(飛行機など)、「~から引く」、「人のモノマネをする」(主にイギリス英語)などの使い方もあります。
今回は、「脱ぐ・外す・取り外す」という意味にクローズアップしながら使い方を紹介してみたい思います。「脱ぐ」という意味として使うと、先ほども話したように「take」と「off」の間に目的語を置きます。
例えば、「靴を脱いでください」という表現は「take off your shoes」という言い方でも大丈夫ですし、「take your shoes off」という言い方でも大丈夫です。
逆に「飛行機が離陸する」という意味として「take off」を使う際には「take」と「off」の間に目的語を置く事は出来ません。
つまり、「the plane takes off」という言い方はオッケーですが、「take the plane off」という言い方は”NG”です。何度も繰り返しますが、句動詞は日常英会話で非常によく使われていますので、英会話が上手になりたい方は必ず多くの句動詞の意味と使い方を覚えた方が良いと思います。
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それでは、実際の例文を通して「脱ぐ・外す」という意味になる「take off」の使い方を覚えてみましょう!
take offの使い方 例文
A:Should I take off my shoes before coming inside your house?
(家に入る前に靴を脱いだ方がいいですか?)
B:Yes please. Take them off and put some slippers on to keep your feet warm.
(はい、お願いします。靴を脱いで、足を暖かくするためにスリッパーを履いてください。)
A:Please take your jewellery off before entering the pool.
(プールに入る前にジュエリーを外してください。)
B:No problem.
(はい、わかりました。)
A:A parcel just arrived for you.
(あなたのための荷物が届いたばかりですよ。)
B:Thanks! Could you take off the tape on the box? I want to check what’s inside.
(はい、ありがとう。箱のテープを外してくれる?中身を確認したいから。)
A:Welcome! Come inside. Take off your coat.
(いらっしゃいませ!どうぞ、入ってください。コートを脱いでね。)
B:Thanks. Where should I put my coat?
(ありがとう。コートはどこに置けばいいですか?)
removeの意味と使い方とは?
「remove」の意味も先程に紹介した「take off」と同じように「脱ぐ・外す・取り外す」という意味になります。そして、他にも別の意味があります。
例えば、「汚れを取る」(remove dirt)、「障害を取り除く」(remove obstacles)、「追い出す」(remove 人 from ○○)などの使い方もあります。
しかし、今回の記事では、「脱ぐ・外す・取り外す」という日常会話で最もよく使われる使い方にクローズアップしてみたいと思います。
実は「remove」と「take off」は「脱ぐ・外す・取り外す」というニュアンスとして使った場合には、全く同じ意味になります。しかし、「remove」の方が少しフォーマルなイメージがあります。
日常会話で「脱ぐ」という表現を使いたい際には、多くの場合「take off」という(句)動詞を使うネイティブは多いと思います。一般的に、日常会話では「句動詞」は一般動詞よりも多用される傾向にあると思います。
逆に、ライティング(新聞、小説など)の場合、「remove」の方がフォーマルな感じになりますので「remove」の方を使うケースが多いと思います。
もっと言ってしまうと、会話の際にはどちらも使っても大丈夫ですし、両方とも通じますが、英語ネイティブは「take off」を使う傾向があると思います。ですから、基本的には日常会話レベルでは「take off」の方を使った方が良いと思います。それでは、removeのネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
removeの使い方 例文
A:Could you remove your shoes before entering the building?
(ビルに入る前に靴を脱いでもらえますか。)
B:Of course, no problem.
(はい、もちろんです。)
A:I need to fix this puncture on my bike.
(自転車のパンクを直さないとだめです。)
B:It’s quite easy but first you’ll need to remove the front wheel.
(簡単ですよ。ただ、先に前の車輪を外さないとだめです。)
A:Shall I leave the label on this?
(ここのラベルをそのままにしていい?)
B:No, you can remove it.
(いや、外していいよ。)
A:Can your remove the baby’s coat, please?
(赤ちゃんのコートを脱がしてくれますか?)
B:No problem.
(わかったよ。問題ないよ。)
「take off」と「remove」の違い:まとめ
まとめると、「take off」と「remove」には双方ともに色々な意味がありますが、「脱ぐ・外す・取り外す」という意味として使った場合には、両方とも同じ意味になります。
しかし、「take off」の方がカジュアルなニュアンスを与えて、日常会話でこの単語の方が使われています。「remove」は少しだけフォーマルなニュアンスを与えますので、どちらかというと会話よりもライティングやフォーマルなシーンで使われます。
それでも、日常会話ではどちらでも使っても大丈夫です。両方とも意味は通じますので、好きな方を選んで使っても大丈夫だと思います。先ほども紹介したように「句動詞」は英会話でとても重要な役割をする動詞の種類です。
英会話が上手になりたい方は必ず数多くの句動詞の意味と使い方を覚えた方が上達も早いと思います。そうする事によって、スピーキング力は格段にアップするはずです。単語も大切ですが、是非句動詞を覚えて使ってみて下さいね。