無くしたものが出てくる、人・乗り物が到着する、ズボン裾を折り返す、襟を立てるという意味の英語表現
今日これから紹介する「turn up」という句動詞には、色々な意味と使い方があります。そのため、英語学習者にとって「turn up」という句動詞の扱い方は結構やっかいな存在です。
そこで、今回の記事では、turn upの色々な意味を説明しながら、実際に役に立つ例文を通してネイティブの使い方を紹介してみたいと思います。
それでは「turn up」という句動詞にはどのような意味があるのでしょうか? どういったシチュエーションで使える句動詞なのでしょうか? それでは始めましょう!
音量を上げるという意味のturn up
先ず、「turn up」や「turn ○○ up」は「音量を上げる」という意味として使えます。この使い方が最も分かりやすく、覚えやすいのではないかと思います。
この「turn」は元々「回す(音量のノブを回す)」というイメージから来ていると思います。そして、「up」は「上げる」というニュアンスになります。
この意味の「turn up」は「句動詞」と呼べるかどうかは、曖昧なところですが、そういった事は気にせずに「音量を上げる」という意味になるフレーズとして覚えた方が良いと思います^^
この「turn up」は「turn up ○○」というパターンで使えますし、「turn ○○ up」というパターンでも使えます。どちらも文法的に大丈夫です。ネイティブの会話でも両方のパターンが使われています。
それでは、実際の例文を通して「音量を上げる」という意味になる「turn up」の使い方を確認してみましょう。
「音量を上げる」という turn upの使い方 例文
The TV is really quiet. Can you turn up the volume?
(テレビは音が小さい。音量を上げてくれる?)
To turn up the sound, press this button here.
(音量を上げるためには、このボタンを押してください。)
I can’t hear you properly. Turn the sound up on your phone.
(あなたの声はちゃんと聞こえないよ。携帯の音量を上げてみて。)
失くした物を見つけるという意味のturn up
もう一つの使い方は「失くした物を見つける」という意味になる「turn up」です。この句動詞は「自動詞」です。つまり、目的語は必要ありません。
この句動詞は主に「未来形」で使われています。例えば、「○○ will turn up」(○○はいつか出てくる・見つかるだろう)というパターンで使う場合が多いです。それでは、実際の使い方を例文を見てみましょう!
「紛失物を見つけた」という際の turn upの使い方 例文
A:I’ve lost my favourite earring.
(私はお気に入りのピアスをなくしちゃった。)
B:Don’t worry. I’m sure it will turn up. It’s probably in the house somewhere.
(心配しないで。そのうち出てくるだろう。家の中にあるかもしれない。)
A:I finally found my keys! They were in the bathroom!
(やっと鍵を見つけたよ!バスルームにあったよ。)
B:I knew they’d turn up eventually. I wonder why they were in the bathroom…?
(やっぱり出てきたね。どうしてバスルームにあったんだろうね。)
A:I found my earrings!
(ピアスを見つけたよ!)
B:That’s great! I’m glad they turned up. Where were they?
(よかったね!見つかってよかった。どこにあったの?)
人・乗り物が到着する・着くという意味のturn up
もう一つ会話によく出てくる「turn up」の使い方は「人・乗り物が到着する・着く」という意味です。この「turn up」の使い方は以前に紹介した「失くしたものが出てくる」とほぼ同じ使い方です。つまり、自動詞なので目的語は必要ありません。
この「turn up」は「arrive」(到着する・着く)と同じ意味で使い方も同じです。それでは、実際の使い方を例文で確認してみましょう!
人・乗り物が到着する・着くという際の turn upの使い方 例文
A:Sorry I’m late. The bus didn’t turn up.
(遅れてすみません。バスは来なかったんですよ。)
B:That’s ok. The buses around here are very unreliable.
(大丈夫ですよ。この辺のバスは頼れないよ。)
A:Are you going to Bob’s party on Saturday?
(土曜日にボブのパーティーに行くの?)
B:Yes.
(行くよ。)
A:What time do you think you’ll turn up?
(何時に行くと思う?)
B:I’ll probably turn up at about 8:30.
(8時半くらいに行くかもしれない。)
A:I need to go to the bathroom.
(トイレに行きたいよ!)
B:You’d better hurry. The train will be turning up soon.
(急いだほうがいいよ。電車はもうすぐ到着するよ。)
ズボンの裾を折り返す、シャツの襟を立てるという意味のturn up
洋服に対して使う「turn up」は”洋服の種類”によっても少しニュアンスが異なりますが、「ズボン、ジーパン、スカート」などについて話す際には「裾を折り返す」という意味になります。つまり、「ズボンの裾丈を短くする」というニュアンスを与えます。
そして、シャツの襟について話す際に使う「turn up」は「襟を立てる」という意味になります。それでは、実際のネイティブの使い方を例文でみていきましょう。
「裾を折り返す」,「襟を立てる」という際の turn upの使い方 例文
The ground is muddy so you had better turn up your trousers so they don’t get dirty.
(地面は汚いからズボンが汚れないように折り返した方がいいよ。)
I didn’t have a scarf so I turned up my collar to keep my neck warm.
(私はマフラーがなかったので首を暖かくするために襟を立てた。)
Turn up your sleeves when you wash your hands.
(手を洗う時に袖をめくってね。) ※このシーンでは「turn up」よりも「roll up」の方がよく使われます。
turn upを含むイディオム
上記で紹介した意味以外にもturn upというフレーズはイディオムにもよく出てきます。例えば、「to turn up one’s nose at ○○」というイディオムは「○○をバカにする・拒否する・見下す」という意味になります。
そして、「a turn-up for the books」というイディオムは主にイギリス英語で使われています。イギリス英語では「意外な出来事」という意味で使います。
まとめ: 句動詞 turn upの意味と使い方
今回紹介した「turn up」には、様々な意味と使い方がありますが、最もよく使われている意味をメインに紹介してみました。その代表的な使い方はこちら:
- turn up = 音量を上げる
- turn up = なくしたものが出てくる
- turn up = 人・乗り物が到着する・着く・現れる
- turn up = ズボン裾を折り返す、襟を立てる
以上になります。英語を勉強していて、英文法の細かいニュアンスや英単語、スラング、イディオムの意味や使い方を知りたいという方は、是非当サイトのネイティブに質問してくださいね^^
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また、それぞれの句動詞の意味を紹介するために少なくとも2つの例文で使い方を紹介しますので、意味やニュアンスも理解しやすいです。そして、アメリカ英語とイギリス英語の意味・使い方の違いがある場合には、そういった違いについても解説されています。