推測する場合に使う助動詞 willの扱い方・用法・意味を徹底解説

推測する場合に使う助動詞 willの扱い方・用法・意味を徹底解説
目次

助動詞 willの英米の用法をネイティブの視点から解説

皆さんこんにちは。マリです。今回の記事では、読者の方から頂いた「助動詞 will」の扱い方ついてお話してみたいと思います。

一般的に「will」は未来を表す助動詞として使われますが、実は「何かを推測する」という際にも使う事が可能です。そういった使い方の場合「○○でしょう」という意味になります。今回の質問はその「will」に関する質問です。

それでは、実際に頂いた質問はこちらになります。

読者の方の質問:

助動詞のwillにはいろいろは用法と意味があると理解しています。

その中で、「推測・推量のwill」について専門書が次の例を挙げて説明をしています。

You will be tired after a long journey.

長旅から帰った人に対して発言する場合、これは「長旅でお疲れでしょう」=I am sure you are tired. という意味の発言であり、発話者は相手が疲れていることに確信を持っている。

日本で習う例ではYou must be tired. と言うことが普通だと思われるが、You must be tired.よりYou will be tired. の方がアメリカ英語では確信度が高い。

質問者の理解では、このようなことは日本では教えられていないように思いますが、ネイティブ感覚の実際の用法・意味はどうなんでしょうか。

アメリカ英語とイギリス英語での違いについても教えてください。

まずはご質問ありがとうございました。そして、いつも当サイトをご覧頂きましてありがとうございます。読者の方から質問を頂くと私達もライティングのモチベーションが上がり嬉しく思います^^

それでは「○○でしょう」という意味になる「will」について詳しく説明していきたいと思います。読者の方がおっしゃっている文章は何かの教材だと思います。

You will be tired after a long journey.
(あなたは長旅の後でお疲れでしょう。)

この文章は文法的に正しいです。しかし、イギリス人である私はこの文章よりも書きのような文章を使います。

  • You’ll be tired after such a long journey.
  • You must be tired after such a long journey.
  • I’m sure you’re tired after such a long journey.
  • I bet you’re tired after such a long journey.

これら4つの文章は全て同じ意味ですが、「You’ll be」から始まる文章は最もフォーマルで古い言い方になると思います。文法的には正しい言い方ですが、若い人はあまり使わないと思います。

そして、この文章は「旅が終わった後」に使った文章ですが、「You’ll be」は主に未来に行う予定の旅について推測する際に使う文章ですね。例えば、会話の相手が明日旅をするというシーンでは、「You’ll be tired tomorrow after that long journey so you should go straight to bed」(明日は長旅の後に疲れるだろうからすぐに寝た方がいいよ)という言葉を投げかける人は多いと思います。

もうすでに終えた旅の場合には「must」の方が使われていると思います。

しかし、教科書に書いてある通り「will」は現在の推測について使う事もできます。それでは、理解を深めるために他の例文を紹介します。

A: Mum, can I have something to eat?
(お母さん、何か食べてもいい?)

B: You’ll be hungry after all that hard work. Here’s a sandwich.
(そんな苦労の後だからお腹が空いたでしょうね。はい、サンドイッチをどうぞ。)

A: The baby’s crying again. Is she hungry?
(赤ちゃんはまた泣いているよ。お腹が空いたのかな?)

B: No, she’ll be sleepy. She woke up really early this morning so she’s due a nap.
(いいえ、眠いんでしょう。今朝早く起きちゃったからそろそろ昼寝の時間だよね。)

A: I’m still feeling down about failing my exams.
(まだ試験に落ちた事で落ち込んでいるよ。)

B: Of course you’ll be depressed. You worked hard.
(もちろん落ち込んでいるよね。頑張ったのに。)

willとmustの使用頻度について

私の「フィーリング」では、「will be tired」は「must be tired」ほどは使われていないと思います。そして、この二つの表現の使用頻度を確認すると、やはり、私のフィーリングがあっていました。このGoogle N-Gramというツールでは、色々な英単語とフレーズの使用頻度を確認する事ができます。このツールの結果をみると、やはり「must」の方がよく使われています。

他にも「you’ll be tired」という二つの表現のイギリス英語とアメリカ英語の使用頻度を比較しました。グラフはめちゃくちゃですが、一般的にイギリス英語の方がよく使っていると思います。

まとめ:推測する際に使う「will」

まとめると、「will」は色々な使い方があります。その中の一つは「現在形の推測」という使い方があります。つまり「must be」の代わりに使う場合です。しかし、その使い方は文法的には正しいと思いますが、現在の英語圏の若者はあまり使わないという傾向があります。やはり、「must」の方が使われています。

そして、イギリス英語とアメリカ英語の使用頻度の違いはあまりないと思いますが、どちらかというとイギリス英語での方が使われているようです。他の質問があれば、是非ご連絡くださいね!

推測する場合に使う助動詞 willの扱い方・用法・意味を徹底解説

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

シェアよろしくお願いします。
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

スピーキング力アップにお勧めのメソッド教材

当サイトの記事を書いてるネイティブのライターが制作から編集までを行った英語のニュアンスも完璧なメソッド系英会話教材「English Reboot」をご紹介します。

この教材は、日本の中学校で教えられている英会話において基礎になるベーシックな英語知識(文法)を”ゼロから頭脳にインストール”するというコンセプトの教材になっています。

当教材は合計で「12のセクション」で構成されています。中学校の1,2,3年生の時に学習した基礎英文法をステップバイステップでメソッドにより学んでいきます。

「English Reboot」は以下の学習ステップに沿って”英語を話す為の基礎知識”を固めていき、実際の英会話で使われている「文法パターン」を使い繰り返し「アウトプット訓練」を行っていきます。

STEP1:リスニング
STEP2:リピーティング
STEP3:シャドーイング
STEP4:プラクティス
STEP5:ディクテーション

英語の知識や英単語を沢山知っているが「いざ英会話となるとさっぱり話せなくなる」といった英語学習者の為にアウトプットとリスニングに重点をおいた英語教材になっています。

英語初心者の方でもお使い頂ける学習内容・レベルになっていますので、英語の勉強をゼロからやり直したい方、英語を話せるようになりたい方にはお勧めの学習メソッドです。

英語を話す事に特化した教材 English Reboot(イングリッシュリブート)

スポンサーリンク

目次