間違えやすい所有格 itsとit’sの違いと意味・使い方を徹底解説
この itsとit’sの違い・文法ルールは、日本の中学校で学ぶ知識ですが、印象が薄く少し忘れられやすい文法ルールという事もあり忘れてしまう人が多いです。
そして、実は英語ネイティブも itsとit’sのアポストロフィの使い方を間違えている人が多いです。そのため、今回の記事では、所有格のItsとIt isの省略の違いを紹介しながら、アポストロフィの正しい使い方を紹介していきたいと思います。
それでは、具体的に「ItsとIt’sの違い」とはどのような点になのでしょうか。
Itsの意味と使い方とは? アポストロフィ付のIt’sとの違いは?
一般的に英語の文法で「~’s」は「所有格」を表す文法になります。例えば、「Mike’s dog」は「マイクの犬」という意味になります。
他にも、「today’s lunch」(今日のランチ)、「the cat’s bed」(猫のベッド)といった例もあります。つまり、所有格を表すためには「名詞 +’s」というパターンを使います。
代名詞の場合には「所有代名詞」があります。例えば、She(彼女は・が)の所有代名詞は「her」(彼女の)または「hers」(彼女のもの)という言い方になります。これ以外にも下記の所有代名詞があります。
- you ➡ your/yours
- he ➡ his
- they ➡ their/theirs
- we ➡ our/ours
そして「it」も代名詞です。「it」は人間以外の物・生物について話す際に使います。「It」を所有代名詞として使うと「its」になります。所有代名詞の「its」にはアポストロフィは使いません。
文章で説明するだけだと、わかりにくいと思いますので、実際のネイティブの使い方を例文で確認していきましょう。
itsの使い方 例文
A: Your cat is so cute! What’s its name?
(あなたの猫ちゃんは可愛いね! 名前はなんていうの?)
B: She’s a girl cat and her name is Tabby.
(女の子の猫でタビーという名前なんですよ。)
A: There’s something wrong with my computer.
(私のパソコンに問題があると思います。)
B: I think there’s a problem with its hard drive.
(パソコンのハードドライブの問題だと思いますよ。)
A: Is that a new phone?
(新しい携帯ですか。)
B: It’s not new. I bought it second hand. Its case is cracked at the back. Look.
(新しくはないですよ。中古で買った物です。携帯のケースは後ろの方にひびがありますよ。見て。)
A: My car won’t start. What should I do?
(私の車はエンジンがかからない。どうすればいい?)
B: Let me have a look at its engine. I might be able to fix it.
(車のエンジンを見せて。治せるかもしれない。)
It’sの意味と使い方とは? itとの違いは?
次に「it’s」は所有格を表す言葉ではありません。「it」にアポストロフィとsを使うと「それは~です」という意味になります。
そして「’s」はbe動詞の「is」の省略になります。「it’s」のアポストロフィは省略した「i」の代わりに入るシンボルになります。他にも同じ例は沢山あります。
- he is ➡ he’s
- she is ➡ she’s
- we are ➡ we’re
- you are ➡ you’re
- they are ➡ they’re
- there is ➡ there’s
わかりやすく言ってしまうと、「it is」の省略を書く際には、「アポストロフィ + s」を使う必要があります。それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
it’sの使い方 例文
A: It’s going to rain today.
(今日は雨が降りますよ。)
B: We’d better not go to the park then.
(じゃあ公園に行かない方がいいですね。)
A: What day is it today?
(今日は何曜日ですか。)
B: It’s Tuesday.
(今日は火曜日ですよ。)
A: When’s your birthday?
(お誕生日はいつですか。)
B: It’s December 1st.
(12月の1日ですよ。)
A: It’s getting dark.
(暗くなってきたね。)
B: Yes. It’s time to go home.
(そうだね。もう帰る時間ですね。)
まとめ: ItsとIt’sの違い
まとめると「Its」は所有格を表す単語です。「It」の所有格を書く際にはアポストロフィは必要ありません。
一方で「It’s」という単語は所有格ではなく「It is」の省略になります。省略した際に省いた文字の代わりにアポストロフィを使う必要があります。
名詞の複数形を書く際には単語の後ろに「s」をつけます。しかし、複数形を書く際にアポストロフィは必要ありません。これは英語ネイティブでも間違える場合が多いので、扱い方には気をつけましょう!
以上になりますが、他にも英語のこんな事が知りたい! 発音の上達法、効果的な勉強法、暗記の仕方など。以上のような英語に関する質問があれば、是非ご連絡くださいね!