食事の際の英語表現で「頂きます」や「ごちそうさま」は何と言う?
実はこの「いただきます」や「ごちそうさま」という決まり文句のような表現は、英語に直訳する事はとても難しいです。
「頂きます」という表現は主に「食事する前に言うフレーズ」で、「ごちそうさま」は食事を終えた後に言うフレーズですね。
しかし英語には、日本語のように「食事前後に言う決まり文句のような表現」はあまりありません。しかし、場合によって料理を作ってくれた人に対するお礼を言って、それに近いニュアンスで、その時の気持ちや感情を表現していきます。
以上の事から、今回の記事では、英語ネイティブが「いただきます」や「ごちそうさまでした」の代わりに使う便利なフレーズを紹介してみたいと思います。
英語で「いただきます」の表現は料理を作った人への褒め言葉
誰かの家で食事をした際に、料理を作ってくれた人にお礼を言う事は一般的なマナーですね。そして、見た目が美味しそうな料理や美味しそうな香りがしてきた際にそれを褒める事もよくあります。
そして、勿論、料理を作ってくれた人の料理の腕前を褒める事はマナー的に大切なことですね。英語圏の国では、自分の母親(または父親!)の料理を褒める事は、一般的なマナーです。
その際に使う「料理の見た目」について褒める・話す際の表現として「look+形容詞」というパターンがあります。
例えば、そのような際に「This looks delicious」か「This looks wonderful」というフレーズはとても役に立ちます。
とても美味しそうな香りのする料理について話す際には、「smell+形容詞」というパターンを使って表現します。
例えば、「This smells delicious」か「This smells amazing」というフレーズをよく使います。それでは、実際の使い方を例文で確認していきましょう!
料理の褒め言葉に関する例文:
This looks delicious! Thank you!
(これはとても美味しそうにみえます。頂きます!)
Thank you for going to all this effort. It looks wonderful.
(わざわざこの素晴らしい料理を作ってくれて、ありがとうございます。とても美味しそうにみえます。)
Mmm, this smells amazing!
(いいね!とても美味しそうなにおいがします!)
This dish smells amazing! What is it?
(この料理はとても美味しそうな匂いがしますね!何という料理ですか?)
You’re a talented cook. Thank you so much.
(あなたはとても才能のある料理人ですね。本当にありがとうございます。)
This all looks delicious. I’m looking forward to trying it.
(全部美味しそうですね。食べるのを楽しみにしています。)
Your cooking is fabulous. Thank you so much.
(あなたの料理はとても素晴らしいですね。本当にありがとう。いただきます。)
英語で料理を出すときの表現・マナー
料理を作った人はみんなが食事をする前に「是非食べて下さい」や「食べましょう!」というフレーズを言うと思います。
そのような際には以下のようなフレーズを使って表現します。それでは、実際の言い方を例文で確認してみましょう。
料理を出すときの英語表現 例文:
Tuck in everyone!
(みんな、是非食べてください。)
Let’s eat!
(食べましょう!)
Let’s dig in.
(食べましょう。)
英語で「召し上がれ」という際の表現
例えば、誰かを家に招いて食事を振舞う場合や、家族の為に料理を作る母親等、誰かの為に料理を作った人は「召し上がれ」という際に以下のフレーズを使って表現します。
召し上がれと言う際の様々な言い方 例文:
Go ahead, tuck in.
(どうぞ、召し上がれ。)
Bon appetit!
(召し上がれ!)
※「bon appetit」(発音:ボンアペティート)は元々フランス語の表現です。直訳的な意味ですが「良い食欲があるように」になりますが、英語圏の人も使うようになっています。
Enjoy your meal.
(どうぞ、召し上がれ。)
※直訳:楽しく食べてください。
I hope you like it.
(どうぞ、召し上がれ。)
※直訳:この料理が好きだったら嬉しいです。
宗教的な「いただきます」の英語表現
英語圏の国では、キリスト教の人がとても多いです。キリスト教の家族は場合によって”特別な”「いただきます」という意味になる祈りの表現を使います。
その「祈り」は神様への感謝の表現です。自分がキリスト教ではない場合、この挨拶に参加する必要はないと思いますが、下記の言葉は英語圏の国で耳にする場合があると思いますので、意味を理解しておく必要はあると思います。
「いただきます」の祈り表現
それぞれのキリスト教の宗派によっては言い方が違います。そして、国の違いもありますが、下記の祈りはよく使われている例です。
For what we are about to receive, may the Lord make us truly thankful/grateful. Amen.
Bless us, O Lord, and these, Thy gifts, which we are about to receive from Thy bounty. Through Christ, our Lord. Amen.
Come, Lord Jesus, be our Guest, and let Thy/these gifts to us be blessed. Amen.
英語で「ごちそうさま」という際の表現
レストラン等で外食をした際、食事をする前にシェフにお礼等を言う必要はないと思いますので、特に何も言う必要はありませんが、料理の見た目や香りを褒める人は結構多いです。
誰かが作ってくれた料理を食べた後には、お礼を言う必要があります。レストランで食事をした後には、ウェイターやスタッフ、シェフ等に「ありがとう」と言う表現を伝える事は礼儀正しいマナーです。
そして、誰かに料理をおごってもらった際にも必ずお礼を言う必要があります。そういった表現をすると、日本語の「ごちそうさまでした」という気持ちを英語で表現出来ます。
それでは、英語で「ごちそうさまでした」という際の色々なパターンを紹介していきます。
「ごちそうさまでした」という際の例文:
Thank you for such a delicious meal.
(こんなに美味しい料理を作ってくれてありがとうございました。)
Thank you for dinner.
(夕食、ありがとうございました。)
Thanks for dinner. I’ll get it next time.
(夕食をおごってくれてありがとうございました。今度、私が払いますよ。)
That was absolutely delicious!
(本当に美味しかったです。)
That was lovely, thank you.
(それはとても美味しかったです。ありがとうございます。)
That was delicious. I’m absolutely stuffed.
(それはとても美味しかったです。私はお腹がいっぱいです。)
「いただきます・ごちそうさま」の英語:まとめ
まとめると、日本語と違い英語には「いただきます」と「ごちそうさまでした」という意味になる決まり文句はありません。
しかし、英語圏の人は食事をする前に食べ物の美味しそうな香り、見た目など褒めるマナー的な習慣があります。そして、料理を作ってくれた人への努力、才能などを褒めることもマナーとして良いと思います。
そして、食事を済ませた後に、また料理の美味しさ、料理人や作ってくれた人のスキルを褒めた方が良いマナーになるでしょう。
delicious(とてもおいしい)という言葉さえ覚えておけば、どのような食事のシーンでも丁寧な表現として使えます。例えば、以下のように。
That looks delicious.
(とても美味しそうにみえますね。)
That smells delicious.
(とても美味しそうな香りがします。)
Your meal was delicious.
(あなたが作ってくれた料理はとても美味しかったです。)
That was delicious. Thank you.
(とても美味しかったです。ごちそうさまでした。)
英語圏の国に留学している人や住んでいる人は、現地のネイティブのホームパーティーに誘われたり、レストランで食事する機会も多いと思います。
そのような際には今回紹介したフレーズ・表現を是非使ってみてくださいね。当サイトのライターは読者の方から頂いた質問に必ず答えます! 知りたい事があれば是非ご連絡くださいね。